濃厚クリームにとろ〜り卵のコンビネーションがたまらない「カルボナーラ」は、数あるパスタの中でも特にファンの多いメニュー。ほどよい塩気とコクのあるソースが絡んだ麺は、ブラックペッパーのピリッとした辛みも効いて、ひと口食べると止まらなくなるおいしさ。
でも、いざ自分でカルボナーラを作ろうとすると、卵が固まりすぎてボソボソ…味が単調でイマイチおいしくない…など、お店の味とはほど遠い仕上がりになってしまうことも。
そこで今回は、ひと工夫で簡単においしいカルボナーラを作れるコツと、具材やパスタの種類を変えるだけで楽しめるアレンジレシピを紹介する。
▼まずは基本のカルボナーラ作りをおさらい! おなじみの調味料が隠し味に…
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パスタの茹で時間と火を止めるタイミングが、おいしいカルボナーラ作りに欠かせないポイント。隠し味に味噌を入れることで、うまみとコクがプラスされて味に締まりが出る。
シンプルな材料&工程だからこそ、少しの工夫が味を大きく左右するので、まずは基本をしっかりとおさえて作ってみよう。
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<レシピ>
▼材料(1人分)
・スパゲティ(1.6mm前後) … 80g
・厚切りベーコン … 50g
・ニンニク … 1かけ
・ブラックペッパー … 適量
・オリーブオイル … 大さじ1/2
・塩 … 適量
<A>
・卵 … 1個
・生クリーム … 大さじ2
・パルメザンチーズ … 大さじ2
・味噌 … 小さじ1
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▼作り方(調理時間:15分)
① ニンニクはつぶしてみじん切りにする。厚切りベーコンは1cm幅の細切りにする。
② ソースの素になるAを混ぜ合わせる。
③ たっぷりのお湯(2リットル)に塩(20g)をいれてスパゲティを袋の記載の1分早く茹で上げる。
④ 中火で熱したフライパンにニンニクを香りが立つまで炒めたらベーコンを加え焼き色がつくまで炒める。
⑤ ④の火を止め、③をいれ、Aを固まらないように手早く混ぜながら加え、とろみがつくまで混ぜ合わせたら塩で味を調えて皿に盛り、ブラックペッパーをふる。
<基本のカルボナーラ作りのコツ>
1.スパゲティは1.6mmの太さがソースとも絡みやすくバランスがいいのでおすすめ。
2.スパゲティを茹でる際はお湯の分量の1パーセントの塩を入れる。
3.カルボナーラソースを混ぜ合わせるときは火を止めて手早く混ぜ合わせる。
4.味噌を隠し味で入れ、コクとうまみをアップ。
5.卵は常温に戻しておく。
基本をおさえたところで、さっそくアレンジレシピをご紹介!
1.濃厚なアボカドにスモークサーモンの香りがアクセント!女性ウケも抜群「アボナーラ」
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濃厚なアボカドに生クリームと卵のまろやかさがよく絡んでは相性ばっちり!
ベーコンではなくスモークサーモンやトマトを具材にすることで、見た目も華やか。アボカドに含まれるビタミンEやスモークサーモンに含まれるアスタキサンチンは、アンチエイジング効果が期待されるので、食べながら美容効果をゲットできるのも嬉しい。
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<レシピ>
▼材料(1人分)
・スパゲティ(1.6mm前後) … 80g
・スモークサーモン … 50g
・ニンニク … 1かけ
・オリーブオイル … 大さじ1/2
・ミニトマト … 3個
・パセリ … 適量
・塩 … 適量
<A>
・卵 … 1個
・生クリーム … 大さじ1
・アボカド(つぶしてペースト状にする) … 1/4個
・パルメザンチーズ … 大さじ2
・味噌 … 小さじ1
・ブラックペッパー … 適量
▼作り方(調理時間:15分)
① ニンニクはつぶしてみじん切りにする。ミニトマトは半分に切る。Aは混ぜ合わせる。
② たっぷりのお湯(2リットル)に塩(20g)をいれてスパゲティを袋の記載の1分早く茹で上げる。
③ 中火で熱したフライパンにニンニクを香りが立つまで炒める。
④ ③の火を止め、②をいれ、Aを固まらないように手早く混ぜながら加え、とろみがつくまで混ぜ合わせたら塩で味を調えて皿に盛り、ミニトマト、スモークサーモン、パセリを飾る。
2.サバ味噌煮缶を使ってラクうま! 和風な味わいの「サバ味噌ボナーラ」
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イタリア料理であるカルボナーラだが、和の食材との相性もバッチリ。中でもサバ味噌煮缶は、サバ自体にしっかりと味付けがされているので、ほかの調味料が少なく済むうれしい食材。
手軽に作れるのに、ゴロゴロした具材のおかげで食べごたえ抜群。ボリューム感のあるカルボナーラを食べたい時にぜひ試してみてほしい組み合わせ。
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▼材料(1人分)
・スパゲティ(1.6mm前後) … 80g
・ニンニク … 1かけ
・オリーブオイル … 大さじ1/2
・万能ネギ … 適量
・刻み海苔 … 適量
・塩 … 適量
<A>
・卵 … 1個
・生クリーム … 大さじ2
・パルメザンチーズ … 大さじ2
・サバ味噌煮缶 … 1/2缶
▼作り方(調理時間:15分)
①ニンニクはつぶしてみじん切りにする。万能ネギは小口切りにする。Aは混ぜ合わせる。
②たっぷりのお湯(2リットル)に塩(20g)をいれてスパゲティを袋の記載の1分早く茹で上げる。
③中火で熱したフライパンにニンニクを香りが立つまで炒める。
④③の火を止め、②をいれ、Aを固まらないように手早く混ぜながら加え、とろみがつくまで混ぜ合わせたら塩で味を調えて皿に盛り、万能ネギ、刻み海苔を飾る。
3.話題の”ふわふわ”のせました! メレンゲを雲に見立てた「エッグインクラウドカルボ」
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ふわふわのメレンゲ状にした卵白の中に、卵黄をさらにのせた可愛らしいカルボナーラ。卵白にとろ〜り卵黄をよくまぜながら食べると、軽やかさと濃厚さが合わさった新感覚な味わいを楽しむことができる。
見た目にインパクトがあるので、ゲストを喜ばせるためのおもてなしメニューとしてもぴったり。
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<レシピ>
▼材料(1人分)
・スパゲティ(1.6mm前後) … 80g
・むきえび … 50g
・ニンニク … 1かけ
・ブラックペッパー … 適量
・オリーブオイル … 大さじ1/2
・卵 … 1個
・塩 … 適量
<A>
・卵 … 1個
・生クリーム … 大さじ2
・パルメザンチーズ … 大さじ2
・味噌 … 小さじ1
▼作り方(調理時間:15分)
① ニンニクはつぶしてみじん切りにする。卵は卵白と卵黄にわけて卵白は泡立ててメレンゲを作る。Aは混ぜ合わせる。
② たっぷりのお湯(2リットル)に塩(20g)をいれてスパゲティを袋の記載の1分早く茹で上げる。
③ 中火で熱したフライパンにニンニクを香りが立つまで炒めたらむきえびを加え焼き色がつくまで炒める。
④ ③の火を止め、②をいれ、Aを固まらないように手早く混ぜながら加え、とろみがつくまで混ぜ合わせたら塩で味を調えて皿に盛り、①のメレンゲをのせて卵黄を落とし、ブラックペッパーをふる。
4.まるで釜玉うどん! とろ〜り卵黄に明太子&大葉をのせた「釜玉ボナーラ」
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平麺タイプのフェットチーネを使用することで、ソースがしっかりと絡んでコクのある味わいを楽しむことができる。ピリッと明太子に大葉の香りが爽やかな釜玉うどん風のカルボナーラは、気づくとついつい食べ進んでしまう、クセになるおいしさ。
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<レシピ>
▼材料(1人分)
・フェットチーネ(5mm前後) … 80g
・明太子 … 20g
・ニンニク … 1かけ
・ブラックペッパー … 適量
・オリーブオイル … 大さじ1/2
・大葉 … 3〜4枚
・卵黄 … 1個
・シュレッドチーズ … 20g
・塩 … 適量
<A>
・卵 … 1個
・生クリーム … 大さじ2
・パルメザンチーズ … 大さじ2
・味噌 … 小さじ1
▼作り方(調理時間:15分)
① ニンニクはつぶしてみじん切りにする。明太子は皮から出す。大葉は千切りにする。Aは混ぜ合わせる。
② たっぷりのお湯(2リットル)に塩(20g)をいれてスパゲティを袋の記載の1分早く茹で上げる。
③ 中火で熱したフライパンにニンニクを香りが立つまで炒める。
④ ③の火を止め、②をいれ、Aを固まらないように手早く混ぜながら加え、とろみがつくまで混ぜ合わせたら塩で味を調えて皿に盛り、明太子、大葉、卵黄をのせブラックペッパーをふる。
5.夏はさっぱり冷製パスタで! 「さっぱりトマトと生ハムの冷製カルボ」
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夏はやっぱり冷たいものが食べたい!…という方にオススメなのが、冷製カルボナーラ。生ハムやトマトを合わせてさっぱりといただけるサラダ感覚のカルボナーラだ。
太い麺を使用すると冷製ソースが麺に負けてしまうが、細いカッペリーニを使用することで味なじみもよく、お互いの素材の良さを引き立ててくれる。
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<レシピ>
▼材料(1人分)
・カッペリーニ(0.9mm前後) … 80g
・生ハム … 50g
・ブラックペッパー … 適量
・トマト … 1/2個
・塩 … 適量
<A>
・卵 … 1個
・生クリーム … 大さじ2
・パルメザンチーズ … 大さじ2
・オリーブオイル … 大さじ1/2
・味噌 … 小さじ1
・すりおろしニンニク … 少々
▼作り方(調理時間:10分)
① ニンニクはつぶしてみじん切りにする。トマトはざく切りにする。Aは混ぜ合わせる。
② たっぷりのお湯(2リットル)に塩(20g)をいれてスパゲティを袋の記載の1分早く茹で上げたら氷水にとる。
③ ボウルに水気を切った②と、Aを加えて混ぜ、塩で味を調えたら皿に盛り、生ハム、トマトをのせ、ブラックペッパーをふる。
カルボナーラは基本の作り方を押さえれば、具材やパスタの種類を少し変えるだけでさまざまなアレンジを楽しめるようになる。カルボナーラソースは意外とどんな食材にも合うので、お好みの具材を使ったオリジナルアレンジを試してみてはいかがだろうか。
<レシピ作者プロフィール>
河瀬璃菜 りな助(料理研究家・フードコーディネーター)
1988年5月8日生まれ。福岡県出身。フードクリエイティブファクトリー所属。
「食を通して大切な人との暮らしをもっと楽しく」という意図に基づき、レシピ開発や料理教室講師、イベント企画運営、メディア出演、コラム執筆、執筆プロデュースなど、食に関わるさまざまな活動を行う。
著書「ジャーではじめるデトックスウォーター」「決定版節約冷凍レシピ」「発酵いらずのちぎりパン」
Blog: http://lineblog.me/linakawase/
Twitter: https://twitter.com/linasuke0508