冬の定番「クリームシチュー」でほっこり温まる! 失敗知らずな基本の作り方と簡単アレンジレシピまとめ

2016年11月08日
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冬の定番「クリームシチュー」でほっこり温まる! 失敗知らずな基本の作り方と簡単アレンジレシピまとめ
Summary
1.余りがちなクリームシチューをご馳走に変身させる簡単アレンジ3選
2.5分で作れるアレンジは忙しい朝にも大活躍
3.クリームシチューを濃厚クリーミーに仕上げるための基本レシピ付き

大人も子どもも大好きなクリームシチュー。濃厚クリーミーな味わいで、寒い季節に食べたくなるメニューの大定番だ。でも、自己流で作ると味が薄くなってしまったり、うまくとろみが付かなかったりと、「惜しい」クリームシチューになりがち。
そこで今回は、とろ〜り濃厚なクリームシチューをおいしく作るための基本をおさらい。確実においしく作れるステップを踏むことで、誰でも失敗なく「お店の味」に近づけることができる。

さらには、ついつい余らせてしまうクリームシチューをおいしく変身させる簡単アレンジレシピも合わせてご紹介。翌日の朝食に、ランチに、さらには夕食にも活躍すること間違いなしの絶品アレンジなので、ぜひ活用してほしい。

【基本編】とろ~り濃厚な「クリームシチュー」の作り方

基本的なコツをしっかりと押さえておけば、濃厚クリーミーな絶品シチューを作ることができる。失敗知らずでおいしく作るポイントは、「素材に均等に火を通すこと」と「小麦粉をダマにしないこと」。さっそくおさらいしていこう。

<レシピ>

▼材料(作りやすい分量)
・鶏モモ肉 … 200g
・タマネギ … 1/2個
・ジャガイモ … 2個
・ニンジン … 1/2本
・ブロッコリー … 6房
・薄力粉 … 大さじ3
・水 … 400ml
・固形コンソメ … 1個
・牛乳 … 300ml
・塩コショウ … 適量
・バター … 30g


▼作り方(調理時間:30分)
① 玉ねぎは6〜8等分のくし切りにする。ジャガイモは皮をむいて一口サイズに切る。ニンジンは皮をむいて一口サイズの乱切りにする。ブロッコリーは大きければ縦半分に切る。鶏モモ肉はひと口サイズに切り、塩コショウをふる。

② フライパンにバターを引いて中火で熱し、鶏モモ肉の表面を焼いたら、タマネギ、ジャガイモ、ニンジンを加えて全体に油が絡まるまで炒める。

③ 薄力粉を加えて粉っぽさがなくなるまで炒めたら、水を少しずつ加えて薄力粉を溶かす。固形コンソメを加え、フツフツするくらいの火加減で15分煮る。

④ 牛乳を少しずつ加えて混ぜ合わせ、フツフツしてきたら5分煮る。

⑤ ブロッコリーを加えてとろみがつくまで煮て塩コショウで味を調える。

■押さえておきたいポイント3つ

(1)具材の大きさをそろえること!(火を均等に通し、食感をよくするため)
(2)薄力粉は水で少しずつ溶かすこと!(ダマを防ぐため)
(3)ブロッコリーは仕上げに入れること!(キレイな緑色に仕上げるため)



おいしいクリームシチューが作れたら、次はアレンジレシピをご紹介。つい余らせてしまうクリームシチューも、上手にアレンジすれば何倍も楽しくおいしく活用することができる。

1.トマトの酸味と味噌のコクでおいしさアップ!「濃厚トマトクリームシチュー」

基本のクリームシチューにトマトピューレを加えるだけの簡単アレンジ。トマトの爽やかな酸味にチーズのコク、パセリの心地良い苦味が合わさった上品な味わいが魅力。隠し味に味噌を入れることで、味わいにコクと深みがプラスされている。色合いも美しいので、テーブルが一気に華やぐこと間違いなし。

<レシピ>

▼材料(1人分)
・基本のクリームシチュー … 400g
・トマトピューレ … 大さじ2
・味噌 … 小さじ1/2
・粉チーズ … 大さじ1
・黒コショウ … 適量
・パセリ … 適量

▼作り方(調理時間:5分)
① 鍋にクリームシチュー、トマトピューレを入れて中火で温め、味噌を加えて混ぜる。パセリはみじん切りする。

② 器にシチューを盛り、粉チーズ、コショウ、パセリをふる。

2.パンに挟むだけでごちそうサンドに! チーズとろ~り「クロックムッシュ風トースト」

ベシャメルソースの替わりにクリームシチューを挟んだ、クロックムッシュ風のボリューム満点トースト。シチューといっしょにたっぷりのチーズを入れれば、贅沢気分を味わえるごちそうサンドに。ナイフとフォークで優雅にいただきたい一品。

<レシピ>

▼材料(1人分)
・食パン(6枚切り) … 2枚
・卵 … 1個
・牛乳 … 大さじ4
・塩 … 小さじ1/6
・コショウ … 適量
・基本のクリームシチュー … 100g
・薄力粉 … 小さじ2
・ピザ用チーズ … 30g
・オリーブオイル … 大さじ1/2

▼作り方(調理時間:15分)
① ボウルに卵を溶きほぐし、牛乳、塩、コショウを加えて混ぜたら食パンを浸す。

② 耐熱ボウルに基本のクリームシチュー、薄力粉を入れて混ぜ、とろみがつくまで600Wのレンジで3分加熱する。

③ 食パンに②をのせてピザ用チーズを散らしたら、もう1枚の食パンで挟む。

④ フライパンにオリーブオイルを引いて中火で熱し、③の食パンの両面をこんがりと焼く。

3.サックサクのパイ生地で濃厚シチューをふんわり包んだ「クリームポットパイ」

サックサクのパイ生地でクリームシチューを包み込んだ、おもてなしにもぴったりな「クリームポットパイ」。シチューの中に忍ばせた卵と、パイ生地を崩しながら食べると、クリーミーな味わいにサクサク食感と濃厚さがプラスされてまた違ったおいしさを楽しめる。冷凍パイシートを被せて焼くだけなので、見た目以上にとっても簡単。

<レシピ>

▼材料(1人分)
・基本のクリームシチュー … 200g
・冷凍パイシート … 1枚
・卵 … 1個
・溶き卵 … 適量

▼作り方(調理時間:30分)※パイシートを冷やす時間は含めない
① 冷凍パイシートを解凍して厚さ2mmに伸ばし、キッチンバサミで皿より2cmほど大きく丸く切り、冷蔵庫で30分冷やす。

② 耐熱皿にクリームシチューを入れて卵を割り落とし、パイシートで包んで表面に溶き卵を塗る。

③ 200度に予熱したオーブンで20分焼く。



基本のコツさえ覚えておけば、イチから作るクリームシチューも失敗知らず。だれでもおいしく作ることができる。余ってしまったシチューも、ほんのひと手間加えるだけでガラリと印象が変わるので、最後まで飽きずに楽しむことができる。シチューでほっこりしたくなる寒い季節、ぜひ試してみて。



<レシピ作者プロフィール>
五十嵐ゆかり(管理栄養士・料理研究家)
1987年生まれ、千葉県出身。ゆるく気軽に取り入れられるグルテンフリーレシピや減塩でもおいしく作れる料理のコツなど、日々の暮らしに取り入れやすい健康レシピを提案している。美容や健康にうれしい要素を取り入れたレシピを得意とする。企画、レシピ・商品開発、執筆、メディア出演、講演、イベント出演、料理教室など、多方面で活動中。魅力発信☆むつざわ未来ラボの一員としての出身地の千葉県長生郡睦沢町のPR、PAKUTASOフリー素材モデルとして福岡県大刀洗町のPRに携わるなど、地域活性化活動にも取り組んでいる。

著書に「食材の栄養素を最大限に引き出す便利帖」や「発酵いらずのちぎりパン」、「塩レモンでつくる基本のおかず」など。

HP:http://foodcreativefactory.com/
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