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陳 建一
赤坂 四川飯店
オーナーシェフ
陳 建一
僕は食べることが本当に大好きで、親父が料理人だったこともあり、自然の成り行きで料理の世界に入ったんだ。目標とした人も親父。親父はいつも技術も大事だけれど、気持ちを忘れるなって言っていたんだ。家族や恋人につくる気持ちで料理しろってね。自分がお客になる時も、やっぱり店の人のハートを感じるお店に通っちゃうよね。
子供のころから、大好きなとんかつ屋
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とんき
(とんかつ/東京・目黒)
僕は肉が好き。豚肉がとくに美味しいと思う。だから、とんかつには目がないんだ。僕の親父もとんかつが大好きで、小さい頃、目黒にあるとんかつ屋さん「とんき」に休みになると、家族みんなを連れて行ってくれたなあ。「とんき」って聞くと、もう僕はうれしくって「やったぁ!」って飛び上がって喜んだものだよ。ここのとんかつは、とにかく絶品。何しろ衣からして他のとは違っていて、衣を2回つけて揚げているんだよ。2階は座敷だけど、僕のお気に入りはカウンター席。というのもここで、年配のご主人が黙々と揚げている姿をジーっと見るのがいい。とんかつが油の中でパチパチパチって音を立てているのを聞くと、もう、たまらないね。むしょうに食べたくなることがたびたびあって、今でも、月1、2回は通っているね。

10年前からぞっこんになった、台湾の絶品
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ふかひれ専門店(台湾)の「フカヒレの土鍋煮込み」。
台湾のフカヒレ専門店(名前は忘れちゃった)の「フカヒレの土鍋煮込み」は、あまりの美味しさに涙が出るほど感動した一品。とにかくスープが素晴らしくて、グツグツと煮え立つ音を聞くだけで、もう、たまらない。オススメの食べ方としては、まず、あわび抜きのフカヒレだけで注文すること!そして、もやし炒めとご飯を頼めば、最高のセット料理になるね。この店は10年ぐらい前に台湾に行った時、知人に連れてってもらったんだけど、以来、台湾に出向くと必ず立ち寄りたくなるお店になっちゃった。同じレシピで作ろうにも、その店独特の味わいっていうのがあるから、ぜったいに真似できないね。

味にもおもてなしにも感動する店
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キッチン リボン
(ステーキ/愛知・名古屋)
感動する店とは思うに、僕は味よりもサービスであったり気持ちであったりと、その店の“人”に感動する。暖かいもてなしで僕を感動させてくれる店はいくつかあるけれど、なかでもハートを感じるのが、名古屋にある「キッチン リボン」っていうステーキハウスなんだ。ここのご主人のもてなしは本当にすごい。お店に行くたびに「よく来てくれたね。ゆっくり食べていってよ」って、包み込むように迎えてくれて、それはもう、人間としての素晴らしさを感じるんだよ。コックさんたちも僕が帰る時には、さりげなく「ありがとうございました」って挨拶に来てくれて、その暖かい気持ちがすごく伝わってくる。そんな姿勢をぜひとも見習って欲しくて、うちのスタッフをこの店に連れて行くこともしばしばだ。「キッチン リボン」の“何気ないサービスの良さ”をわかってもらいたいからさ。もちろん、この店で食べるステーキの味も素晴らしい。この前ハンバーグも食べてみたんだけれど、それも本当に旨かった。間違いないね、この店は。
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プロフィール
陳 建一
赤坂 四川飯店 オーナーシェフ
陳 建一
1956年東京生まれ。
初めて日本に四川料理を紹介した父・建民の下で料理を修業する。
現在グループのオーナーシェフとして四川料理の普及や後進の育成に努める一方、料理テレビ及び雑誌などでも幅広く活動中。
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鉄人 陳建一の中華料理
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