コスパ高すぎ! 超人気イタリアン出身シェフの仕掛けた地中海料理

東京・NY・パリ、世界の食トレンドの最前線を走る街を中心に、国内外を問わず、「次に食べるべきもの」「こんど行きたい店」をクローズアップしていきます。

高橋綾子

Summary
・有名シェフが地域密着の店で腕をふるう
・地中海のさまざまな料理
・釣り好きのシェフが釣った魚が出るかも?

学芸大学という街に溶け込む地中海食堂

ここは地元の評判から広まった店である。が、しかし実は業界では大注目していたのだ。それはあの萩原雅彦シェフが新たに作った店だから。人気絶頂時に東麻布の『カメレオン』を閉じた後、5年間プロデュース業に専念していたシェフが、都心から少し離れた学芸大学に、また自身の店をオープンさせた。
なぜイタリアンではなかったのかと尋ねると、地中海の島々を船でまわると地元のおいしいものがいくらでも食べられる。これは新しいと思ったそうだ。レストランでもトラットリアでもない、“食堂”という言葉がぴったりだったと言う。ジャンルにとらわれず、地中海のどこかで食べられそうな料理。だから“地中海食堂”なのだと。
今回は自分で自分の店をプロデュースしていると言い、その狙い通り、ここには老若男女、おひとり様、家族連れ、デート、女子会、男飲みと、本当にさまざまな人が訪れる。しかもほとんどの人が近くに住んでいて、まさに地域密着の食堂なのである。

コスパの高さにびっくり! 一流の味がこの値段?

スペシャリテと呼んでも過言ではないだろう、「お魚のブシャーティ」は白身魚をメインにした魚介類のラグーソースを、ブシャーティというシチリアのトラパニ地域のパスタでいただきます。あまり見かけないパスタですが、細い縦ロールのようにクルクル巻かれていて、溝にラグーがよくからまって本当に美味。

「地中海野菜とブルガー小麦 ピタパン付き」はギリシャ料理からインスピレーションを得たそう。小麦の食感とほんのりとした甘みと、粗みじん切りの野菜にピリッと青唐辛子の効いたソースが食欲をそそる。シチリアのセモリナ粉100%の自家製ピタパンの美味しさたるや! かなり食べて飲んでも一人7,000円くらい。そりゃ地元だったら通いたくもなるさ。遠くても通うさ。

萩原雅彦シェフは、今後は味を継承して若い世代がどんどん活躍してほしいと言う。そしてまた新しいことを仕掛けていきたいと。Olivaがどう進化していくか、ますます楽しみである。

(メニュー)
お魚のブシャーティ/1,600円
地中海野菜とブルガー小麦 ピタパン付き/700円
いとよりの炭火焼/1,400円
舌平目のフリット/800円
ボトルワイン/2,500円〜
コペルト/5,00円
全て税別

地中海食堂 Oliva(オリーヴァ)

住所
〒152-0004 東京都目黒区鷹番3-3-19 中村ビル1F
電話番号
03-5773-5132
営業時間
18:00~23:00(22:00 L.O. )、土日のみランチ12:00~15:00(14:00L.O.)
定休日:定休日 火曜
公式サイト
公式ページhttp://www.olivaoliva.jp/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。