2016年食トレンド予測その1 「うどんはコシ!」は妄想だった
dressing編集部が2016年に流行りそうな食のトレンドを発表。食に関して知見をお持ちの方々の意見や各メディアでの動き、データ、そして街でのリアルな動きなどあらゆる側面から分析。いまのうちに食べておけば、トップランナー間違いなしの最新グルメだ。
- レストラン
- うどん
- 福岡
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- Summary
- 1.きっかけはマキタスポーツとどん兵衛?
2.博多はもちろん関西でも主流
3.「だしが命」の讃岐の人気店も東京に上陸
つい最近まで、うどんといえば「コシ」が命だったはず。
ところが、「いやいやいや、『やわうどん』の旨さを知らないのか?」という勢力が増してきている。
大きなムーブメントのきっかけとなったのは、TBSラジオ「東京ポッド許可局」でマキタスポーツさんが「10分どん兵衛」について話をしたことだろう。(詳しくはマキタスポーツさんのブログに掲載)
通常お湯を注いで5分待つはずの「どん兵衛」を10分放置するというのだ。さらには耐熱容器に移し替えて電子レンジでチンするという人も表れ、一部ではかなりの話題となっている。その状況に日清食品も黙ってはおらず、本気か冗談かはともかく、特設サイトを開設し、マキタスポーツさんと緊急対談を行ったほど。
さて、そんな流れとは別にいま売れている本がある。サカキ シンイチロウさんの著書『博多うどんはなぜ関門海峡を越えなかったのか』(ぴあ刊)だ。これは、外食コンサルタントから見た博多うどんの話なのだが、麺がやわく、だしを吸い、そのだしを飲み干すという流儀の博多のうどんについて書かれている。博多には地元なら皆が知っているチェーンの「因幡うどん」や博多っ子も行列する「うどん平」などもあるが、メインで語られているのは「牧のうどん」(詳しくはこちら)。博多だけでなく、色もスタイルも違う小倉にしても、遠く離れた関西にしても麺のコシはあまりなく(「牧のうどん」はほぼない)、だしを味わうための料理であるということ。
(FPM田中さんの対談も参照してください)
そして、そんなだしを味わうスタイルのうどんが「“コシ”の本場」である香川から東京・神田にやってきた。「香川一福」だ。高松に本店がある大人気店だが、こちらの特徴は讃岐うどんにありがちなイリコを使わないということ。イリコの臭みがなく、よりクリアで芳醇なだしが楽しめる。麺は、福岡や大阪ほどやわくはないが、他の讃岐うどんに比べ明らかに細く、しなやかで、だしも弾かず表面に乗る印象だ。
コシ至上主義から、だし至上主義へとうどん界のパラダイムシフトが起こるかもしれない2016年。
騙されたと思って、一度「やわうどん」を試してみることをオススメする。
ハマります。
うどん平
- 電話番号
- 092-431-9703
- 営業時間
-
11:30~15:00頃 ※売り切れ次第閉店
定休日:定休日 日・祝
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
因幡うどん博多一番街店
- 電話番号
- 092-481-2085
- 営業時間
-
7:00~23:00
定休日:定休日 無休
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
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