ピエール マルコリーニの高級チョコレートがカレーとコラボ！贅沢カレーを堪能してきた

ベルギー生まれの高級チョコレートショップ『ピエールマルコリーニ』。ショコラティエのピエールマルコリーニ氏本人が直接カカオ農園に足を運んでカカオを選定するなど、素材からこだわりを持って作られた繊細なチョコレートは、世界中のスイーツファンを魅了し続けている。

『ピエール マルコリーニ銀座本店』は、都内で唯一店舗にカフェが併設されていて、パフェやアイスクリームなどをゆっくりといただくことができる。昨年12月に店舗のリニューアルをし、そのタイミングで『ピエール マルコリーニ』初の食事メニューが登場したのだとか。
それは『ピエール マルコリーニ』のチョコレートをたっぷり使った「マルコリーニ カレー」。 このスペシャルなカレーがいただけるのは、世界各国にある店舗でも、この銀座店だけ。時間も12時から14時、数量も20食と限られている、とっても貴重なメニューなのだ。
『ピエール マルコリーニ』の高級“チョコレート”と“カレー”のコラボレーション。いったいどんなハーモニーを醸し出すのだろうか。早速食べに行ってみた。

店内は1階がチョコレートやクーベルチュール、焼き菓子やエクレアなどのショップスペース、2階と3階がカフェスペースとなっている。2階へ上がると、白と茶色を基調とした、洗練された雰囲気のカフェスペースが広がる。

お目当ての「マルコリーニ カレー」は、サラダにドリンク、デザートのセット。
店内でも販売している、カカオ78%のベネズエラ産クーベルチュールがカレーに使用されている。“クーベルチュール”とは、カカオ分やカカオバターが豊富に含まれた、カカオ本来の味わいを楽しめる上質なチョコレートのこと。そして、ベネズエラ産のチョコは繊細でスパイシーなヘーゼルナッツの風味が特徴と言われている。カレーをメニュー化するにあたり、いろいろなクーベルチュールを試した結果、カレーに負けないコクとアロマを演出してくれる、このビタークーベルチュールが採用された。
「チョコレートではない、少しおもしろい形でカカオの魅力を伝えたい」という思いから、日本人が好きなカレーが限定メニューとして選ばれたのだという。

噂のカレーが運ばれてきた瞬間に、チョコレートの甘く深い香りが鼻をくすぐる。カレールーに勝るほどのカカオが持つ強い香りに、驚くと同時に好奇心が掻き立てられた。
ルーはビターチョコレートを連想させるような濃い茶色。スプーンですくうとチョコレートを溶かしたようなとろみもあり、チョコレートの質感が垣間見える。そしてゴロリと入った牛肉の塊が、高級感を際立たせている。

一口食べるとすぐに、今まで食べたことのないような、まろやかさとコク深さが口中に広がっていった。あめ色になるまで炒められたタマネギとの甘み、数時間かけて弱火でコトコト煮込んだ牛バラ肉の旨み、そしてチョコレートのほろ苦いコクが、見事に調和されている。そして最後には、辛すぎないけどスパイシーな、秘伝のスパイスの香りが鼻から抜けていく。

具は、ルーにとろとろに溶け込んだタマネギと、スプーンで切れるほど柔らかな牛バラ肉のみ。牛バラ肉は煮込む前にじっくりと焼いているので、肉の旨みがしっかりと閉じ込められている。大きな肉だったのに、ジューシーな肉汁を残して口の中でとろけてしまった。

マイルドな口当たりと、最後に残る少しピリっとしたスパイシーさ。カレーとはいえ、初めての風味に感動し、スプーンを持つ手が止まらなかった。

セットの最後には、オリジナルのビタークーベルチュールを使用した、「チョコレートアイス」とコーヒー（または紅茶）が付いてくる。メインだけでなく、デザートまでピエールマルコリーニのチョコレートを堪能できる。アイスは、少し表面が溶けてきたら食べごろ。カカオの香りとミルクのクリーミーさが絶妙だ。

カカオにこだわったピエール マルコリーニだからこそ作ることのできたこのカレーは、チョコレートの魅力を前面に出しつつ、カレーのスパイシーさとマッチさせた、決して他では食べられないスペシャルな味。3,024円（税込）という、銀座とはいえカレーと考えるとリッチな金額だが、その分特別感が増して期待も高まる。

チョコレート好きもカレー好きも、ぜひ一度味わってもらいたい！



＜メニュー＞
マルコリーニ カレー　3,024円　
（カレー、サラダ、チョコレートアイス、コーヒーまたは紅茶付き）
※価格は税込