うまみが溢れだす極太チョリソをビールと一緒に! アルゼンチンのソウルフード「チョリパン」がアツい
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- Summary
- 1.南米のパリことアルゼンチンで愛されるソウルフード「チョリパン」とは
2.本場アルゼンチン式、自分好みのトッピングができる「カスタムチョリパン」
3.アルゼンチンビールに合う、うまみが詰まった自家製極太チョリソの魅力
南米のパリことアルゼンチンで愛されるソウルフード「チョリパン」とは
日本では、なじみが薄いアルゼンチンのソウルフード「チョリパン」。チョリパンとは、炭火であぶったチョリソをパンで挟み、チミチュリと呼ばれるオレガノなどのドライハーブにスパイスやビネガーを合わせた酸味のあるソースをかけて食べるアルゼンチンのファストフードだ。
アルゼンチンは、イタリアを中心に多くのヨーロッパ諸国からの移民があり、白人国家として「南米のパリ」と呼ばれている。そして、その食文化はとくにかく肉を食べる文化であり、アルゼンチンの肉料理の発展は凄まじい。
そんな肉食国家アルゼンチンで愛されるお手軽なソウルフードが、日本でも食べられる。代々木上原にある『Mi Choripan(ミ・チョリパン)』では、本格派のチョリパンが食べられるため、日本に住むアルゼンチン人が全国からわざわざやってくるという。代々木上原駅から徒歩5分、井の頭通り沿いに店を構えるこちらは、カラフルな屋根にブエノスアイレス・ボカ地区をイメージしたという南米ムード漂うお洒落な店内。
肉を焼く香ばしい香りと元気いっぱいのスタッフが迎えてくれる。
(写真左より、栗島さん、中尾さん、勝村さん)
「チョリソと聞くと日本人は、唐辛子の入った辛いソーセージを思い浮かべますが、アルゼンチンで食べるチョリソは全く別物。乾燥させた極太のソーセージのことを指します。日本人の考えるチョリソとのギャップも面白いと思い、チョリパンの専門店を始めました。」とオーナーの中尾真也さんは語る。中尾さんは、婚前旅行で奥さまと一年半をかけて世界一周旅行に行き、そこで訪れたアルゼンチンでチョリパンに出逢ったそうだ。
「現地にいる時、朝食や小腹が空いたときに頬張っていたのがチョリパン。これを食べないと一日が始まらないというくらい、アルゼンチンでは愛されるソウルフードです。首都、ブエノスアイレスでは、いたるところにチョリパンの店があります。」
その味に魅了され、再度アルゼンチンに渡り、知り合いもいない、言葉もしゃべれない状況で、気に入ったチョリパンの店に通い続け、約3ヵ月チョリパン修業をさせてもらったというタフな人だ。
本場アルゼンチン式、自分好みのトッピングができる「カスタムチョリパン」がおすすめ
日本から遠く離れた異国の料理だが、日本人をも虜にするチョリパンとはどのような食べ物なのか。
自家製のチョリソは、スパイスをきかせた粗挽きソーセージで、牛肉と豚肉、6種類のスパイスを混ぜ合わせて、店で腸詰しているそうだ。
腸詰されたチョリソはいったん店内で干されて、冷蔵庫で2~3日寝かされる。約3日間の熟成をかけることでうまみが凝縮された絶品のチョリソが完成するのだ。「熟成と乾燥させることで、うまみがましておいしいチョリソになります。現地の気候と日本の気候では湿気が異なり、日本でチョリソを作るのに初めは苦戦しました。今では、安定した味をやっと出せるようになった。」と中尾さん。
自家製のチョリソは、半分に切ってからしっかり焼く。フライパンに乗せると、ジューシーな音と共に、これでもかというくらい肉汁が溢れ出した。香ばしい匂いが広がり、食欲をそそる。
メニューは、チミチュリソースのついたシンプルな「チョリパン」や、ピリッとスパイシーなサルサソースとレタス、チミチュリソースのついた「サルサチョリパン」などがあるが、ここでは「カスタムチョリパン」をオーダーするのがおすすめ。
「カスタムチョリパン」は、約10種類ほど用意された野菜とソースを好きに組み合わせて乗せることができる。組み合わせは自由だか、全部乗せて食べるのがスタンダード。
こんがり焼き色のついた熱々のチョリソを、表面を軽く炙ったパンに乗せ、片方のパンには、フレッシュなレタスやトマトなどの野菜を盛り付ける。
最後に味の決め手となる、オリジナルのチミチュリソースをかけて完成。
アルゼンチンビールに合う、うまみが詰まった自家製極太チョリソの魅力
パンには、うまみたっぷりの肉汁、酸味のあるソースがたっぷりと染み込んでいる。粗挽き肉のほどよい噛みごたえ、鼻を抜けるハーブとスパイスの香り、そしてソースの酸味のコンビネーションが素晴らしい。
中尾さんおすすめのアルゼンチンビールとの相性も抜群である。店内の雰囲気に酔いしれて、ビールとチョリソを頬張るのもまた格別。
「チョリパンとは、極太のチョリソとたくさんのトッピングをパンではさんだシンプルな料理。日本でも愛される食べ物にしたいですね。」と中尾さん。現在、都内エリアでデリバリーサービスも行なっている。また、今後、都内で黄色のフードカーを走らせ、チョリパンを販売する予定だそうだ。スパイシーな香りに引き寄せられ、ファンが増えるに違いない。
『チョリパン』は、日本でも定着していくファストフードとなるだろう。
(取材・文/矢野詩織)
<メニュー>
カスタムチョリパン 1,100円
チョリパン(チミチュリソース付き)750円
※サルサチョリパンは、デリバリーのみのメニュー
※価格すべて税込
Mi Choripan
- 電話番号
- 03-5790-9300
- 営業時間
-
月〜土 11:00〜22:00 日祝 11:00〜20:00
定休日:定休日 火曜、第2,4月曜(祝日は営業、振替なし)
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
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