店で何をどう食べるかまで情報に操られている、あまりにもショボすぎる日本の「子ども」なオトナのこと

【店づきあいの倫理学】店は生きものであり「おいしさ」や「楽しさ」は数値化できない。だから顔の見えない他者からの情報「評価」を比較して店や食べるメニューを決めたりすることは無効だ。その店だけの「固有の身体感覚」のようなものがあり、その場その時の「代替不可能な店側/客側のコミュニケーション」が、その店の真価を決定づけている。「店と客の関係性」をもとに「よりおいしく食べるための店づきあい」の方法とは?

Summary
1.街場の飲食店で重要なこととは何か?
2.おカネを払えば客は何をしてもいいのか?
3.“子ども”ばかりの今の日本の問題

“子ども”相手の店や業態は長続きしない

街の「うまいもの」を食べようとする人にとって、「ターゲットは、20代の若い女性です」、なんていう飲食店を今どきわざわざより好む人はいないと思うが、街の初心者である“子ども”をターゲットにして商売をしている店はやはり多い。

が、おもちゃ屋さんや駄菓子屋さんと違って、飲食店の場合、“子ども”をメイン顧客として想定する店舗や業態は長続きしない。

おいしい料理やうまい酒は、流行ベースで変わってしまうものではない

“子ども”の消費嗜好は、かいつまんで言うとおもちゃやキャラクターやぬいぐるみショーである。だからすぐに飽きるしいつまでも無知のままだ。
「いつまでもおもちゃや遊園地に行って遊んでいたらダメだ」と言うと、ふくれたり泣き出したりする。だからまた新しいおもちゃを買い与えないと、グズりわめき続ける。

そういう“子ども”の欲求をターゲットにして、その都度商品を開発したりするも当然アリだし、商売としてはなかなかエキサイティングなものだろう。
ただそういうのは家庭でのみやっていてほしい。

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