口コミサイト日本一のイタリアンの新展開『ロットチェント』の気取らないうまさ【茅場町】
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- 1.イタリアンNo.1のサローネグループの新展開ははじめてのオステリア
2.高級レストランのクオリティながらビストロよりリーズナブルなプライスで
3.名物は肉ジャガならぬ「たこジャガ」と特別な麺で作った生パスタ
横浜にあるフラッグシップで、口コミグルメサイトのイタリア料理部門で全国1位になった『SALONE2007(サローネ ドゥエ ミッレセッテ)』をはじめ、南青山『IL TEATRINO DA SALONE(イル テアトリーノ ダ サローネ)』、渋谷『BIODINAMICO(ビオディナミコ)』、渋谷『BACARI da PORTA PORTESE(バカリ ダ ポルタ ポルテーゼ)』、大阪・中之島『QUINTOCANTO(クイントカント)』と、すべての店舗で軒並み高い評価を受けるイタリアンレストランを展開するサローネグループの新たな店舗が日本橋小網町(※茅場町駅・水天宮駅・人形町駅徒歩圏)に9月29日(木)にオープンした。
これまでの5店舗がイタリア料理のトラディショナーレ(伝統)とレッジョーナーレ(地域性)を踏まえて再構築したクリエイティヴな料理=クチーナ・クレアティーヴァを月替りでコース展開するのであったのに対し、今回オープンする『L’ottocento(ロットチェント)』は、オステリアスタイル。つまり、酒を飲みながらわいわいやるイタリアの居酒屋的なスタイルを提案する。
他のグループ店舗が一人あたりの予算が10,000円+ドリンクというのに対し、こちらでは昼は1,200 円のパスタランチのみ、夜は例えば二人で料理7,000 円前後+ドリンクを想定しているというからかなり気軽なプライス設定になっている。
この店のシェフであり、サローネグループ全体の統括総料理長でもある樋口敬洋さんいわく「ビストロより少しリーズナブルな価格帯を狙った」という。実際、料理は1~2人前のボリュームがあるものでも2,000円台までで抑えられているし、ワインはそれぞれの料理にあったものがメニューに記載されていて、ハーフサイズのグラスワインなら500円程度から提供される。慇懃なソムリエにおすすめされたワインがグラスで3,000円だった、などという事態におびえて食事が喉を通らないなんてことがない。ワインのラインナップはナチュラルワインが中心で、アッビナメント(ペアリング)はサローネグループのお得意とするところなので、失敗することはないだろう。
さて、肝心の料理はシチリアで修業した樋口シェフだけにベースにあるのはシチリア料理ではあるが、そこに固執することなくイタリアの各地方で愛されている伝統料理を現地さながらのスタイルで供する。樋口シェフが伝えたいのはイタリア料理、シチリア料理そのものということよりも、彼が現地で感激した食体験をゲストにも追体験してもらいたいということなのだという。そんなこともあってか、料理名も日本語になっていたりする。まさに、地に足の着いた日常遣いできるイタリアンということだろうか。
ハーブでマリネした骨付きの仔羊を水を一切使わず、白ワインと野菜の水分だけで蒸し煮にし、オーブンで2時間蒸し焼きにした、いわゆる仔羊のストゥファートは、「仔羊のしっとり焼き」というメニュー名で。硬めに仕上げたレンズマメの食感がアクセントに。さらにクミンと唐辛子のペーストで味を変えて楽しむことも。2~3人前2,800円。
タコとジャガイモをいろんな魚のアラで採っただしで軽く煮合わせたいわゆる「インウーミド」。こちらでは、明石のタコを100℃で4分茹でるだけなので、食感がしっかり残っていて、一般的なインウーミドにありがちな、タコが口のなかで繊維状になってしまうようなものではない。魚介だしとタコのうまみをしっかり吸ったジャガイモを味わう料理。タコの産地であるパレルモに住んでいた樋口シェフの思い入れの強い料理。「名物!たこジャガ」2~3人前2,800円。
ジャガイモを食べているはずなのに、サシの入った和牛のような味がする不思議な料理「神戸風じゃがいもロースト」は神戸牛の脂をたっぷり含ませたローズマリー風味のポテト。外はカリッとしていて中はとても柔らかいコントラストの効いた食感。シェフはイタリアでの修業時代、肉を焼く鉄板の隅に朝から晩まで置かれていたジャガイモの味を再現したくてこの味を逆算したという。700円。
がっつりイタリアの料理とワインが楽しめるディナーに対して、ランチはパスタ1本で勝負する。パスタは、つけ麺ブームの火付け役として有名な老舗製麺所「浅草開化楼」のカリスマ製麺師・不死鳥カラス氏と共同で開発した「パスタフレスカ」。イタリアは北部が卵を入れた生パスタが多いのに対し、南部では卵を入れず低加水で仕上げた製麺所から仕入れたパスタを使うことがよくあり、その独特の味わいを追求して開発したもの。咀嚼するごとに小麦粉の味わいが感じられる。たっぷりのサフランとイワシ、フィノキエット(野生のフェンネル)に極太のパスタフレスカである「ロマーナ」を合わせた「黄色いイワシのソース極太麺」は1,500円。
なおランチは、普通(100g)、大盛(150g)、特盛(200g)から麺の量が選べ、「辛めのアラビアータ」「南イタリア風ペッシェラグー」「サルシッチャ」という3種のソースから1つを選び、そこに自家製パンとドルチェがついて1,200円となっている。
樋口敬洋シェフは、2002年にイタリアに渡りパレルモの『バイバイ ブルース』やピアッツァ『アル・フォゲール』などシチリアで3年間修業ののち帰国し、銀座『リストランテ シチリアーノ』のシェフに。2007年から『SALONE2007』のシェフとなり、現在はこの『ロットチェント』のシェフであり、グループ6店の統括総料理長でもある。
支配人の高橋すみれさんは熊本出身でこの『ロットチェント』オープン前は大阪『クイントカント』で支配人を勤めていた。なお、このエプロンやテーブルに飾られたデニムの花は「アロハデニム」とのコラボ。
※価格は取材時点のもので、すべて税抜きです。
L’ottocento(ロットチェント)
- 電話番号
- 03-6231-0831
- 営業時間
-
11:30〜14:30(13:30L.O.)、17:30〜23:00(22:00L.O.)
定休日:定休日 日・第1・第3月曜休
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
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