肉汁あふれるバーガーとクラフトビールのコンビが最強すぎ! 蔵前のバーガースタンドの行列がとまらない
- カフェ・パン・スイーツ
- 東京
- 浅草
- ハンバーガー
- クラフトビール
はてぶ - LINE
- Summary
- 1.蔵前にオープンしたバーガースタンド『McLean(マクレーン)』
2.肉、野菜、バンズのバランスを重視したボリューム満点のバーガーは絶品
3.バーガー&クラフトビールの相性は抜群、月替わりのバーガーもおすすめ
今、「東京のブルックリン」と呼ばれている街をご存知だろうか。クラフトチョコレートやシングルオリジンコーヒーなど注目のグルメトレンドを発信したり、新たなカルチャーを求めて若者が集まる街・蔵前のことである。
そんな蔵前に5月、コーヒースタンドや美容院、アートギャラリーなどが入った複合施設『THE EAST』がオープン。その中でもひときわ人気なのがハンバーガースタンド『McLean(マクレーン)』だ。隅田川沿いの橋のふもとにオープンしたこの店は、オープン直後から今でも行列が絶えず続いている。
店に入ると、まず感じるのは古き良き時代のアメリカ。随所にまでこだわりが感じられる内装や雑貨に、思わずここは日本かと思ってしまうほど。『THE EAST』のビル一棟まるごとをこの店のオーナー・落合浩平さんが借りていて、たとえばコーヒースタンドのコーヒーと、『マクレーン』のハンバーガーをそれぞれテイクアウトし、美容院で飲んで食べながらセットしてもらう、なんてこともできる場所なのだ。
早速、バーガーをいただいてみよう。この店での人気ナンバーワンは、「アボカドチーズバーガー」。ともに人気という、茨城・木内酒造のクラフトビール「常陸野ネスト セゾンデュジャポン」も合わせて。
「セゾンデュジャポン」は、ベルギーの伝統的なスタイルであるセゾンビール。木内酒造のもうひとつの強みである、日本酒造りに欠かせない米麹を使って発酵させている。まろやかな飲み心地でありながらもキレがいいのが特徴。後からふわっと感じるセゾン酵母独特の酸とホップの香りの奥に、かすかに柚子のアクセントを感じるのが面白い。
アボカドチーズバーガーは、アボカドを二分の一ほど使用し、濃厚なチェダーチーズを絡ませた一品。パティ、フレッシュオニオン、トマト、レタスというシンプルな構成ながらおいしいのは、築地から直接仕入れた新鮮な野菜を使用しているからだ。
元々、ハンバーガーの超人気店である恵比寿『バーガーマニア』で4年修業したというオーナー・落合さんは、ハンバーガーの「バランス」に特にこだわりを持っているという。
「肉だけが目立っている、野菜が強すぎる、といったバーガーではなく、食べた時にぴったりと調和が感じられるようなバランスこそが、まさにハンバーガー。具材の存在感を統一させるようにこだわっています」(落合さん)
その言葉通り、確かにあらびき肉のゴロッとした食感に、野菜のシャキシャキ感も負けていない。
もちろんバンズにもこだわりがある。東新宿のパン屋『峰屋』にて、『マクレーン』のオリジナルの配合で作ってもらっているというバンズは、具材とのバランスを考えて存在感を控えめにした設計。ふんわりと甘みがあり、もちもちでもカリカリでもない絶妙な食感だ。食べ終わった瞬間にパティも野菜もこんな風においしかった、と具材を丁寧に思い出すことのできるバーガーはなかなか無いのではないだろうか。
こちらの店では、毎月変わるマンスリーバーガーというメニューもある。訪問した時は「ジャークポークチーズバーガー」であった。
クミン、タイム、ガーリックパウダーなどの数種類のスパイスで漬け込んだポークをカリッと鉄板で焼き上げ、溶かしたチーズとマイルドな辛みのシラチャーソース(チリソースに似たホットソース)をかけた一品。
鉄板で焼いたことにより閉じ込められた脂がにじみ出る、ジューシーな味わいが特徴。辛味のあるスパイシーなソースが、こってりと味付けされたポークにマッチ。シラチャーソースは、ハンバーガーの本場・アメリカでは各家庭にひとつは常備されているとも言われるアメリカンな味。ポークの下にはビーフ100%のパティも挟まれているので、とにかく肉を食べている満足感がある。ちなみにこちらの店のパティは、常にベストな状態のものを精肉卸の業者である肉のプロが芝浦市場で選んで仕入れたもの。それを肉の感触がわかるくらい、肉肉しい超粗挽きで出すのがこだわりだ。
そんなバーガーに合わせるのは、先ほどと同じく木内酒造の「常陸野ネスト ホワイトエール」。
オレンジピール、ナツメグなどを加えたやわらかで、爽やかな香りのビールで、こってりとしたバーガーを、鼻に抜けるコリアンダーの香りがすっと流してくれる。
『マクレーン』では、常時6種類のクラフトビールが用意されている。ラガー、ペールエール、IPAといった定番に、その時々で変わるスペシャルビールが用意されている。クラフトビール好きにはたまらないだろう。
またビールはスモールとレギュラーの2サイズが用意されているが、テイクアウトにするとレギュラーサイズが店で飲むよりも安くなる。右手にビール、左手にバーガーといったスタイルで店から徒歩10秒の隅田川沿いでお得に飲んで食べるのもおすすめだそう。
そう、ここはバーガースタンド。気軽にバーガーを食べたり、テイクアウトしてほしいというオーナーの思いが込められた路面店なのである。「テイクアウトとイートインの割合は半々くらいです。さまざまなシーンで利用してもらえればと思っています」という言葉通り、店の外にはテイクアウトの窓口も。
ちなみにオーナーが修業していた有名店『バーガーマニア』はちょっと変わり種のバーガーが売りなのだが、そのスピリットを受け継ぎ、マンスリーバーガーではブルーベリーなどのフルーツを使ったものもときどき登場するそうなので、行くたびにぜひともチェックしたい。
浅草出身のオーナーが、生まれ育ったエリアでこだわりのハンバーガーを提供したいと夢を長年あたためてオープンした『マクレーン』。最高のバーガーとクラフトビールを堪能できる名店が、またひとつ誕生したのである。
(文・写真/雨宮美奈子)
<メニュー>
アボカドチーズバーガー・フレンチフライ付き 1,280円
ジャークポークチーズバーガー・フレンチフライ付き 1,480円
常陸野ネスト セゾンデュジャポン レギュラー 890円(イートイン)、720円(テイクアウト)
常陸野ネスト ホワイトエール レギュラー 890円(イートイン)、720円(テイクアウト)
McLean -OLD BURGER STAND-(マクレーン オールドバーガースタンド)
- 電話番号
- 03-6802-8232
- 営業時間
-
11:30~15:00 19:00~22:00(L.O 21:30)
定休日:定休日 不定休
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
はてぶ - LINE