日本酒の名店『人形町 田酔』が姉妹店を開店! おむすびの具材で日本酒を味わう「おむすび酒場」が話題
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- 1.選りすぐった“第3世代”の日本酒20銘柄を味わう新酒場
2.おむすびの具材40種をそのまま日本酒の肴として提供
3.おむすび具材をショーケースに並べて対面で作り立てを提供するスタイル
富岡八幡宮や深川不動尊など名所が多い門前仲町。下町情緒漂う街並みには、まだ明るいうちから昼酒を楽しめる古典酒場や立ち飲み処が点在する。そんな街に、日本の食文化にスポットを当てた新しいタイプの居酒屋『人形町田酔 門仲の酒場』が誕生した。主役は、ずばり、目の前で作るおむすびと、注目の蔵元が醸す日本酒だ。店名を聞いてピンときた人も多いだろう。そう、人形町に本店がある日本酒の名店『田酔』の姉妹店なのだ。
「本店の『田酔』で培ってきた蔵元さんとのつながりを活かし、同じように若手の杜氏さんや個性的な蔵元さんが造る“第3世代”と呼ばれる新しいタイプの日本酒を揃えました」と店長の関鉄也さんは話す。
選りすぐりの“第3世代”の新タイプ日本酒
早速、選りすぐりの日本酒を堪能してみよう。写真は左から、
①美田 辛醸(福岡県)
沸き井戸が多く水に恵まれた地で醸造され、ふくよかな味わいとうまみが広がる山廃純米。
②伯楽星 特別純米(宮城県)
糖分が少なくすっきり飲める。脂の乗った料理を引き立てる爽やかさ。
③冩楽 純愛仕込純米(福島県)
白桃のような甘い果実味があり、綺麗な酸が伸びやかでやわらかい飲み口。
④若波 純米吟醸(福岡県)
県内唯一の女性杜氏を中心に若い蔵人が醸す爽やかな1本。熟れたバナナ香が特徴。
⑤貴 特別純米(山口県)
爽やかで甘い香りとみずみずしいうまみが独特の広がりを感じさせる。食中酒として万能。
日本酒リストには、味わいの特徴はもとより、たとえば「『加茂錦 純米大吟醸』新進気鋭の若き杜氏は24才」、「『一白水成 特別純米』16代目・農大卒の癒し系蔵元が醸す秋田の美酒」など、造り手の人柄が伝わるコメントが綴られ、日本酒を通して人と人とを結びたいという想いが伝わる。読みながら人となりを想像し、にんまりしてしまう。
目下のところ定番30種類、季節酒5種ほど用意するが、どれも魅力的でどの1本を選ぶか迷ってしまう。先にアテを注文して、日本酒選びをスタッフに相談するのもいいが、日本酒を選び、相性のいいアテを相談するのもいいだろう。
たとえば、「塩さば」には、後味すっきりの「冩楽」を。深川名物のあさりの佃煮「あさり柚子」には、ふくよかな味わいの「貴」をおすすめいただいた。
どんな日本酒もすすむ、人気のアテは、「雲丹くらげ」。「え? これはご飯が欲しくなる」と思い、ハッと気が付いた。なるほど、日本酒に合うアテは、すべておむすびの具材になり得るということだ!
江戸前寿司のようにショーケースからアテを選ぼう
日本酒に合うアテは、おにぎりの具材になるという事実を、心ゆくまで体感できるのが、このお店の身上。店内は、江戸前寿司屋かと見紛う長いカウンターがドーンッと設えられている。ショーケースの中は桶に入った具材が並ぶ。カウンターに座って、「これとこれ、お願いします」と、まさに寿司屋のように注文してみよう。
具材は、常時40種類が揃う。たとえば紅鮭は店内で鮭を香ばしく焼き上げ、熱いうちに手ほぐし。佃煮も厳選した食材を大鍋で炊き上げて保存する。深川らしく、あさりを使った具材もあり、柚子味と山椒味、そして生姜味の3種が揃う。観光客にも喜ばれること請け合いだ。おにぎりのマークがおむすびの価格(写真)、とっくりのマークがアテの価格となっている。
アゴだしおでんはスープが濃厚。日本酒がすすむ
おでんは澄んだだしだが、濃厚でパンチの効いたアゴだしが特徴だ。「継ぎ足しはせず、毎朝丁寧にだしを引いています。このだしがまた日本酒に合うんです」と関さん。定番の「大根」、「じゃこ天」、「棒天」の他、油揚げの中にハンペンを入れた「信太揚げ」は、注文必須。おでん鍋が見えるカウンター席を陣取って、あれこれ指差して注文するのも楽しい。
火通りの良い金串を利用する串焼きは、全9種類揃う。それぞれの食材に適した味を施しているので、そのまま何も付けずにいただこう。写真は右から、「牛ステーキ串」1,480円、「鶏つくね塩串」380円、「あわびの香草バター串焼」1,380円。他に、昔懐かしい「赤ウインナー串」380円も人気メニューとなっている。
厳選の材料でむすぶ、ふわっ、ギュッのおむすび
そして、今宵の締めに、おむすびをいただく。主役の「米」は、新潟県長岡産のミネラルたっぷりの特別栽培米コシヒカリ。炊き方は水量や浸水時間の微妙な調整など、試行錯誤を繰り返し完成させた。まろやかな塩味をつけるおむすびの要となる「塩」は、淡路島産の藻塩。海水を煮詰める際に、海藻の「ホンダワラ」を加えているため薄い茶色に仕上がっている。磯の風味と甘みが豊かで香ばしい「海苔」は、日本一とも言われる佐賀県有明海産。おむすびと一体になり、しっかり厚みがあるのにす~っと口に溶けていく。
ショーケースに勢揃いする具材を前に戸惑うが、迷った時は、おすすめの「塩さば」と「紅鮭甘塩」で決まり。おむすびが決まったら、日本酒の締めの1杯を選ぶ。締めにふさわしく、かつ、おむすびに合う銘柄をリクエスト。注がれたのは、秋田県の「一白水成 特別純米」だ。東京農業大学を卒業した16代目が醸す美酒で、酒蔵が食用米の栽培も手掛けるというストーリーも、おむすびにぴったり。
おにぎりとは呼ばず、おむすびと銘打つ理由は、人と人を結びたいとの想いをコンセプトにしているため。頬張るとふわっと軽いが、ギュッと握っているので崩れない。噛み締めしめながら、米1粒1粒が結び合っていると感じる。あたたかくて心に沁みる1日の締めくくりのおむすび。明日も元気にがんばろうと、力が湧いてくる。
【メニュー】
塩さば おむすび 180円/アテ 450円
紅鮭 おむすび 190円/アテ 480円
あさり柚子 おむすび 200円/アテ 420円
おでん
大根 180円、棒天 260円、じゃこ天 180円
鶏つくね塩串 380円
日本酒(5酌440円〜/1合850円〜)
宴会コースは3,000円(飲み放題は1,500円~)
※ 価格はすべて税抜
人形町 田酔 門仲の酒場
- 電話番号
- 03-5639-1688
- 営業時間
-
14:00~23:00頃(水~金は深夜営業あり)
定休日:定休日 日曜日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
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