1,000種以上のウイスキーを揃えるバー『Tokyo Whisky Library』で夜を楽しもう!
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- 1.スコッチ、バーボン、シングルモルトなどウイスキーは1,000種以上
2.日本のトップバーテンダー監修のオリジナルウイスキーカクテルを提供
3.バーテンダーのパフォーマンスによるウイスキーカクテル作りも魅力
天高の空間にずらりと並ぶボトルは圧巻!
2016年10月3日、東京・表参道にバー&ラウンジ『TOKYO Whisky Library(トウキョウ ウィスキー ライブラリー)』がオープンした。南青山にある「サンタキアラ教会」の2階に店を構える同店は1,000種以上のウイスキーが存分に楽しめる。入店すると3m以上はあろうかという天井高の空間に、世界各国のウイスキーがずらりと並ぶ。
その光景は、店名が示すように、まるで図書館のようだ。棚に並ぶウイスキーは、馴染みのある「山崎」や「白州」などのジャパニーズをはじめ、スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアンの世界五大ウイスキーを押さえながらも、20〜100年前にボトリングされた入手困難なオールドボトルまでを網羅。例えば、酒齢30年以上の原酒をブレンドした「響30年」なども用意している。
国別、地域別、ヴィンテージ別など、テーマごとに3種を提供する「テイスティングフライト」で飲み比べができる他、ウイスキー初心者にも楽しんでもらおうと、ウイスキーカクテルもラインアップする。ウイスキーエキスパートの資格を持つスタッフも常駐しており、味わい、気分、飲みやすさなどの好みを伝えることで、とっておきの1杯をサーブしてくれる。
入口を入って右手側は、バーカウンターが鎮座するバースペース。バーテンダーとの会話が楽しめるカウンター席と、バーカウンターを臨むハイテーブル席を用意し、一人でもふらりと立ち寄りやすく、軽く1杯だけを楽しむお客にも対応する。
一方、左手側には、グループで食事が楽しめるテーブル席、ソファ席、そして8〜10名まで利用可能な個室はワインセラーが扉代わりの隠れたスペース。テーブル席はローテーブルに革張りのチェスターフィールドソファの8名席、丸テーブルにアームソファの2名客席、大理石のテーブルにダイニングチェアの4名席など、あえてデザインの異なるテーブルやソファ、チェアにすることで、各卓を独立した空間に仕上げている。その日の気分で好きな席が選べる他、何度利用しても違った雰囲気が味わえるのも魅力だ。他方、個室は黒を基調に、部屋をコの字に囲む革張りのソファを配置。パーティや女子会で利用したい。
ビーントゥバー専門店『ミニマル』監修のチョコと合わせる
まずここに来たら試したいのが、ウイスキーとチョコレートの組み合わせ。「ウイスキーとチョコレートは相性がよい」と一般的に言われるが、百聞は一見に如かず。「山崎」「メーカーズマーク」「マッカラン」「ボウモア」と、これら4つのウイスキーのために開発されたチョコレートの、どんぴしゃりなマッチングを味わってみた。
チョコレートは、東京・富ヶ谷にあるビーントゥバー専門店『Minimal(ミニマル)』が監修。こちらはショコラティエが世界中のカカオ農園に直接足を運んで買い付けて、焙煎、調合、成形など、板チョコになるまで自社工房で製造している専門店だ。ウイスキーそれぞれの風味、味わい、余韻などの特徴を捉え、それらにマッチする味に仕立てられたチョコレートには感動さえ覚える。たとえば、モルトの甘みとスモーキーな風味を持つ「山崎」に、ミルキーな味わいのチョコレートを掛け合わせると、ウイスキーの繊細な甘みや香りがより際立ち、ウイスキーの世界観をさらに広げてくれる。
ウイスキーを飲みやすくカクテルで!
同店で楽しみたいウイスキーの一つが「ウィスキーカクテル」。そのカクテルは世界一のバーテンダーを決める大会「ワールドクラス グローバルファイナル2015」で優勝を果たし、世界から注目される日本トップクラスのバーテンダー金子道人さんが監修。エイジングカクテル、ジャパニーズカクテルなど8種のオリジナルのウイスキーカクテルが味わえる。
カクテルを作るクラシカルな技術と併せて、お客をより楽しませるための“魅せる”演出を行なうのも、この店ならでは。たとえばハイボールを作る際は、フィニッシュにウイスキーをスプレーする。これはグラスに香りをつけるために行なわれるが、スプレーするという斬新な技法が目を引く。
「スモーキーハイボール」は、世界中で愛飲されるスコッチウイスキーの「ジョニーウォーカー ゴールドラベルリザーブ」を、ソーダでアップし軽くステアしたもの。このウイスキーは、華やかさとスモーキーな余韻が特徴。仕上げに、スモーキーな芳香を持つ「タリスカー」をグラス全体にスプレーし、香りをまとわせる。2種のウイスキーを掛け合わせることで、ウイスキーの特徴であるスモーキーさを全面に打ち出しつつ、すっきりとした飲み口にすることで、飲み慣れていない人でも親しみやすい味わいに仕上げている。
続いて、アイスボールの浮いたロックグラスに注がれた、朱色のウイスキーカクテル。名前は「ブルヴァーディア」。これは海外で人気が高く、スタンダードカクテルとして若者を中心に愛飲されている。ジンとカンパリをベースに作られる「ネグローニ」のジンをバーボンで代用し、小さな樽で2週間エイジングをかけて仕上げる一杯だ。
「この“エイジングカクテル”は、樽で寝かせることでアルコールのカドがとれ、まろやかな味わいになります」とマネージャーの長谷川憲三さん。カンパリのほろ苦さも、バーボンのキリッと立つようなアルコール感もエイジングすることで柔らかくなるため、驚くほど飲みやすい。スイートヴェルモットが入っており、バーボンの甘い香りとの相乗効果で飲みやすさが増す。
スモーキーなウイスキーに合うスモーク料理
ウイスキーを引き立てるメニューの一つがスモーク料理だ。店内のスモークマシンでしっかりと薫香をまとわせるように燻製する「スモークサーモン」「牛タンスモーク」「燻製うずら(燻製マヨネーズ)」「燻製ぶどう」(写真)は、スモーキーなウイスキーと相性抜群。中でも皮ごと50分燻製する「燻製ぶどう」は果実の甘みやフレッシュ感はそのままに、鼻腔を抜ける薫香が特徴。爽やかな風味や、ほどよい甘みのあるウイスキーと合わせることで、相乗効果によるマリアージュが楽しめる。
一方、「牛タンスモーク」は、燻した風味に加え、噛むほどに肉のうまみが口いっぱいに広がる。肉の味わいは香りのあるウイスキーにも負けないため、比較的アルコール度の高いウイスキーとも好相性。燻製メニューはこの他にも「ビーフジャーキー」や「ナッツ」など計8品を揃え、軽くつまみたいときや食事の前菜としてもおすすめだ。
「かしこまるような店でなく、気軽に利用していただき、ウイスキーを好きになるきっかけになればいいと思っています」(長谷川さん)。バーにエンターテインメント性を持たせ、飲む場所としてだけでなく、「楽しめる場」として提案するのもこの店の特徴だ。たとえばバーテンダーのテクニックを見るのも、バーの楽しみ方の一つだが、バーカウンターを臨めない席へは、バーテンダーがワゴンでウイスキーやリキュールのボトルを運び、お客の目の前でシェイクするパフォーマンスも。「ウイスキーを飲み慣れてない方にも楽しく味わってほしい」との想いが、こうした演出につながっている。
現在、ウイスキー評論家であり、日本初のウイスキー専門誌『Whisky World』の編集長を務める土屋守さんと共に、『TOKYO Whisky Library』オリジナルブレンドのウイスキーを開発中。今後はウイスキーの種類を1,500種まで増やしていく予定で、店内でウイスキーセミナーなども計画している。
(取材・文/有川美咲)
【メニュー】
ウィスキーサワー 1,800円
カフェハイボール 1,700円
ビスキュイカクテル 1,900円
飛騨牛のカルパッチョ 1,850円
燻製チーズのピザパイ 1,500円
スモークチキンのアラビアータ 1,700円
国産熟成牛 Lボーンステーキ(ハーフ) 7,800円
欧風ビーフカレー 1,500円
※価格は税込・サービス料10%別途
TOKYO Whisky Library
- 電話番号
- 03-6434-1163
- 営業時間
-
18:00〜翌3:00(L.O.翌2:00)、日曜17:00〜24:00(L.O.23:00)
定休日:無休
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
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