アジアを旅して絶品カレーが誕生する!行列店『シバカリーワラ』のインドカレーは並んででも食べる価値あり

アジアを旅して絶品カレーが誕生する!行列店『シバカリーワラ』のインドカレーは並んででも食べる価値あり

千葉泰江

Summary
1.三軒茶屋に行列の絶えないインドカレー店がある!
2.カレーはインドの味わいと日本の旬の食材のおいしいコラボ
3.ディナータイムのタンドール料理も見逃せない!

飲食店が密集している都内有数のエリアである三軒茶屋に、ランチもディナーも行列の絶えないカレー専門店がある。茶沢通りから一本路地を入った2階に店を構える『シバカリーワラ』だ。オリジナリティあふれる本格カレーに遠方から駆けつける人もいるほど。混雑時は2階から階段を降りて出口付近まで行列が続いていることもある。

『シバカリーワラ』は2010年に移動屋台カレー店として産声をあげ、都内各地でカレーを販売してきた。人気が人気を呼び、2013年に三軒茶屋に店舗をオープン。店を構えて数年ほど経つが、その人気は衰えることを知らない。

店を立ち上げたのは、山登伸介さん。アジアをバックパッカーで旅するのが好きで、エスニック料理も大好きだったという。趣味でカレーやスパイス料理を作っていたというが、好きが高じて脱サラして店を始めた。銀座のインド料理店『グルガオン』で1年半ほど修業したのみで、後は自らインドを旅してさまざまなカレーを食べ歩き自分の味を追求してきた。

1カ月間、店を閉めてアジアを巡って新しいメニューが生まれる!

店をオープンしてからは、スパイスの仕入れや新たなメニュー開発のために1カ月ほど店を閉めて旅にでるスタイルを確立した。旅で刺激を受けて、日本に戻ってくる頃にはまた新たなメニューが登場する。それを楽しみに訪れる人も少なくない。

メニューは日替わりで4種類~5種類のカレーが並ぶ。カレー1種盛りからスペシャルな3種盛りまで選べ、カレーに合わせるライス&豆のチップスパパドか、ナン&ミニライス、モッツァレラチーズをナン生地でくるんだチーズクルチャ&ミニライスからお好みをセレクト。この日に登場したカレーは「あさりとホタルイカのマルバーリ」と「ラムコリアンダー パクチーソース」。

「あさりとホタルイカのマルバーリ」は、南インド・ケララ地方の郷土料理。カレーリーフの香りとコクムという木の実の酸味、まろやかなココナッツソースの中に日本の旬の食材・ホタルイカを合わせている。この日本の食材とインドの味わいの組み合わせが『シバカリーワラ』ならでは。酸味がありながらもココナッツの甘みを感じられる一品だ。「旬の素材をカレーに入れるのは、インドでも同じ。『シバカリーワラ』では、トラディショナルな固定概念だけにとらわれずに、新しいインド料理も提案していきたいと思っています」と山登さん。

「ラムコリアンダー パクチーソース」は、力強い味わいのラムカレーにコリアンダーとミントで作ったペーストを仕上げに加えることで、風味をさらに引き立てた一品。カレーを注文すると、どの皿にも豆カレーのダールと箸休め的にいただけるヨーグルトサラダのライタ、キャベツのアチャールも付いてくる。ライタは、単独で食べてもおいしいが、カレーに混ぜていただくのもまた美味。クミンやマスタードシードなどを加えたキャベツのアチャールはその酸味と野菜の甘みがクセになる一品で、別盛りも用意している。

本場の味が心ゆくまで堪能できるタンドール料理も楽しもう!

ディナータイムには、カレー以外にも前菜やおつまみ、タンドール料理も登場する。パクチー好きにはたまらない「コリアンダーサラダ」は、レタスの上にどっさりと乗ったパクチーをバルサミコとオリーブオイルをベースにして、スパイスをきかせたドレッシングでいただく。食欲を刺激してくれる前菜だ。

ぜひとも食べてほしいのが「アスラムバターチキン」だ。山登さんがインド旅中に訪れたオールドデリーの『アスラムチキン』というチキン料理専門店の味にほれ込み、その料理を再現したもの。スパイスでマリネした骨付きのチキンをタンドールで焼き上げ、酸味ある濃厚なバターソースを和えた料理はビールが進む。たっぷりとかかったソースは、余さずナンなどと一緒にいただきたい。

他にも「チキンティッカ2種のマサラ」やラム肉をソーセージ状に焼き上げた「シークカバブ」、季節の野菜とフルーツをヨーグルトベースのマサラに漬け込んでタンドールで焼き上げた「タンドールベジタブル」、「チキンレバーとハツのタンドールグリル」などのタンドール料理も豊富。前菜とタンドール料理に舌鼓を打ちながら、〆にカレーという楽しみ方もできるのだ。

店内はカウンター席とテーブル席で11席と、小ぢんまりとした雰囲気だが、異国情緒あふれる空間だ。インドの雰囲気を感じられる店内で、本格カレーを味わえば脳内トリップができるだろう。ディナータイムは19時までにお店に行ければ、予約が可能。ランチで行列を避けたい場合は、オープン時間をめがけて訪れたい。

カレー好きはもちろん、パクチー好きやスパイス料理好きをもトリコにする行列の絶えない人気店に、ぜひ足を運んでみてほしい。今まで食べたことのない、新しいインドカレーに出逢えるだろう。

【メニュー】
カレー2種盛り 950円~
コリアンダーサラダ 580円
ワラ春巻き 580円
キャベツのアチャール 280円~
アスラムバターチキン(2pc) 850円
チキンティッカ2種のマサラ(4pc) 690円
タンドールベジタブル 650円
※価格は税抜

シバカリーワラ

住所
〒154-0004 東京都世田谷区太子堂4-28-6 2F
電話番号
080-9432-8200
営業時間
11:45~14:30(L.O)、18:00~22:00(L.O.21:45)
定休日:月曜(祝日の場合は翌休)
公式サイト
公式ページhttp://shivacurrywara.jp/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。