予約が取れなくなる前に急げ! 点心好きなら知っておくべき、中国料理関係者が注目する小籠包が絶品の一軒
【連載】正しい店とのつきあい方。 店や街とのつきあい方がわからない人が増えている。初めてなのに常連と同じように扱われないと怒る人や金さえ払えば何でもしてくれると思う人。お客様は神様、などではない。客としてのあり方を街と店に深い考察を持つ江弘毅氏が語る。
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- 1.神戸・元町の中国料理の名店のファミリーが新しくオープンさせた話題の店
2.作り置きのない出来たての点心と現在進行系の香港の味が楽しめる
3.神戸の中国料理は世界でも屈指のレベルの高さだと、賢人・江さんも力説
家族、親戚、友人に必ず中国料理店関係者がいるという、神戸・元町周辺のチャイニーズ・コミュニティのネットワークがこの店のオープンに注目している。
ほんまもんの神戸の中華
ここは店のサインの通り、小籠包メインの小菜店だ。
オーナーの城野肇さんはおばあさんが元町の旧い方の『東亜食堂』をやっていた。
コックで友人の関国明さんはこの店のすぐそばにある名店『中国酒家』の親戚筋。
ふむふむ、これは「ほんまもんの神戸の中華」として筋が良すぎるな。
そして城野さんは、この店の開店に当たって、上海蟹ほか、とびきりうまいもんが食べられる食都市・蘇州まで足を伸ばし小籠包をじっくり習って帰ってきた。
蘇州仕込みの小籠包の完成度
城野さん自らがつくる小籠包は、大きなセイロで5分少々蒸されて出てくる。
生姜の千切りと一緒に出てくる小籠包はさすがに完成の域だ。
味の密度がしっかりしているというか、皮、あん、そしてじゅわっと滲み出るスープと、どの方面から見てもバランスがとれていうまい。
黒酢をかけないでそのまま食べるのが断然おすすめだ。
その小籠包は5個680円。
見ていると作り置きはしないようで、売れる端から横のテーブルでつくられている。
美味しくない店は生き残れない街
椎茸そして豚肉のシュウマイ(各3個540円)もカチッとした食べ応えと、ごりっと噛み応えのある豚肉と脂の具合が申し分なし。
そりゃそうだろう、中国料理では世界屈指の街・神戸で、なおかつ在神華僑がいやが応にもお客さんとなる場所柄、おいしくない店は即刻退場である。
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