美女が夜ごと「はしご酒」を楽しむ街・福岡！　出張族でも、いま知っておきたい4軒【福岡美女はしご酒】

今回の案内人は、住宅設備機器メーカーにお勤めの市囿房恵さん。宮城出身で日本酒好きの母、鹿児島出身で焼酎づくりをしている父のもとに生まれた房恵さん（通称おふうちゃん）は、「毎日飲むのが当たり前」という環境で育ったという。大学進学を機に福岡へ。公私ともに飲む機会が多いという房恵さんのはしご酒にお供させてもらった。

おふうちゃんとの待ち合わせは、天神から歩いて10分ほど、福岡の人気飲食店がひしめく警固本通り。今年3月にオープンした『FRUCTUS GS フラクタスジンジャースタンド』だ。2010年4月、東京・千駄ケ谷でジューススタンドとしてオープンし、ジンジャーコーディアルやグラノーラを開発するなど、注目を集めてきた『FRUCTUS』だが、2012年後半から福岡に拠点を移し、福岡・薬院の加工所内に設けたイートインスペースではグラノーラの食べ放題なども行っている。

「店主の成田さんとは、プライベートでも仲良くさせてもらっていて、仕事関係のイベントでもサポートしてもらうなど、何かと助けてもらっています。ジンジャーコーディアルがとてもおいしくて、待ち合わせまでの時間にふらりと寄らせてもらうことが多いですね」。

しかし、この日ははしご酒。暑さも厳しく、まずは「ジンジャービール」（500円）で乾杯！といこう。

アテに登場したのは、料理家・たかはしよしこさんが手がけるエジプト塩をアレンジした「エジプト塩グラノーラ」。クミンやコリアンダーなどのスパイスが効いていて、ビールがグビグビ進む。また、鹿児島の焼酎「大和桜」と合わせた「焼酎ジンジャー」（500円）も軽い口当たりで飲みやすく、1軒目から少々飲み過ぎてしまった。

目の前はスーパーマーケット、界隈には飲食店が立ち並び、アテの持ち込みも大歓迎！　自由気ままに利用できるのも面白い。

『フラクタス』を後にして、私たちが向かったのは、東京・町屋から福岡へ移り、昨年10月にオープンした『町屋あかりや』。徒歩7分ほどで到着した。

今回の案内人、おふうちゃんは、第十八夜に登場した増田祥子さんのお友達。この店を初めて訪れたのは、祥子さんと一緒だったそうだ。

「今回のはしご酒、これまでとかぶらないお店を選ぶのが大変でした（笑）。祥子が紹介していたお店も、よく一緒に行くんですよ」と、おふうちゃん。

お酒は日本酒とナチュラルワインが中心。スパークリングワインでこの日、二度目の乾杯をする。

▲クリームチーズを燻りがっこで挟んだ「大人のオレオ」（580円）、おふうちゃんが必ずオーダーするという「ラム肉の水餃子パクチーのせ」（680円）、昨今、SNSを賑わせている「鯵のフライ タルタルソース」（480円）。〆に人気の「深夜食堂の豚汁」（小400円）。

この店の店主・畑麻由子さんは、東京で10数年、『あかりや』という名前のお店を営んでいたが、お兄さん（第十八夜に登場した「チェルニア」店主・畑亮太郎さん）に誘われ、店ごと福岡にやってきた。

店内を見渡すと、見覚えのあるイラストが描かれた色紙に目が留まった。

描いたのは、漫画「深夜食堂」の作者・安倍夜郎さん。東京時代の常連さんで、この店のロゴも安倍さん作。麻由子さん作の料理が「深夜食堂」に掲載されたことがあったり、「深夜食堂」の原画展が開催されたり。安倍さんはすでに、移転後のこのお店にも来られたそうだ。

メニューには「深夜食堂の豚汁」や、「深夜食堂の長イモのソテー」など、所縁のあるメニューも並ぶ。

漫画とは異なり店主は女性だが、「深夜食堂」さながらの温かな空気感に心から癒される。

3軒目に訪れたのは、薬院エリアにあるこちらも、祥子さんと一緒に訪れたのが最初だったという。

店主・荒谷昌彦さんの肩書きは、男将（おかみ）。福岡の人気海鮮居酒屋の出身で、新鮮な魚介料理をはじめ、丁寧な仕事が光る料理に定評がある。