ハワイ生まれの人気ヴィーガンカフェが日本初上陸! ノン・ベジタリアンからも「使える」と評判

dressing編集部

Summary
1.ハワイで生まれたヴィーガンカフェ『BLUETREE』が渋谷に初上陸。コンセプトは「健康」
2.アメリカ本国のスピリッツはそのままに、新鮮素材にこだわった身体にやさしく手間と時間をかけた料理が日本でも味わえる
3.ヴィーガンやオーガニック派でなくても“使える”カフェ

ハワイやアメリカ本土で人気のカフェがついに渋谷に!

ハワイ・オアフ島のカカアコ地区で誕生した『BLUETREE(ブルーツリー)』。創業者はアメリカのレストラン王・ロッキー青木氏の息子である長男ケビンさんと、DJとして世界に名を馳せる次男のスティーヴさん。

彼ら兄弟は、食が及ぼす健康への観点から、体によい料理を多くの人々に提供したいと考えていた。そうした精神は、祖父である青木湯之助氏が、終戦後東京・日本橋にオープンしたコーヒーショップ『紅花(べにはな)』に遡る。

ロッキー青木は、父である湯之助の精神を引き継いでニューヨークのマンハッタンに鉄板焼きレストラン『BENIHANA OF TOKYO』を出店。それがアメリカのレストラン王となる原点となった。湯之助の孫達も、尊敬する祖父を称えるため、店の名前を「青木」にちなんだ『BLUETREE』とし、ハワイにオープンした。

『BLUETREE』は、新鮮で健康的な料理を楽しみたい人々が集まる店として人気を博している。ハワイの次にフロリダ州マイアミに、そして2017年9月、東京渋谷に3号店をオープン。トレンドに敏感な若者や海外の観光客から注目を集めている。

立地は「東急百貨店・渋谷本店」のすぐそば。青地に白抜きの『BLUETREE』の看板が目印で、店名のとおり“ブルー”はこの店のイメージカラー。ブルーの階段を上がると、壁面のレンガやウッドテーブルによるナチュラルで落ち着いたカフェスペースが出現。床のタイルの『BLUETREE』のロゴもハイセンス。店内は天井が高く、大きな窓からは外の景色を楽しむことができるなど、開放的な雰囲気だ。

カウンターとオープンキッチンを抜けた奥にある客席は、照明もアンバーで落ち着いた隠れ家的空間で、渋谷の真ん中にあるとは思えない静謐なスペースだ。高い椅子とどっしりとした木のテーブルは、ナチュラル志向の料理にぴったりマッチ。

お店に入ると、スタッフが笑顔で迎えてくれる。

健康がテーマの『BLUETREE』では、新鮮素材をいかにおいしくゲストに提供できるかを追求。素材の栄養を損なうことなく、うまみを凝縮した料理はどれも味わい深い。フォークを運ぶ度に体の中にヘルシーなエキスが浸透し、明日への活力がみなぎっていくように感じられる。

メニューは、注文を受けてから丁寧に搾る「コールドプレスジュース」をはじめ、オーガニックコーヒー、素材のうまみをじっくりと引き出した3種のスープ、野菜のやさしい甘みが感じられる各種料理のほか、鴨や真鯛を使ったノン・ベジタリアンも楽しめるメイン料理と幅広い。

料理の腕をふるうのは、店長兼シェフの川田百合香さん。手間と時間を惜しまず、パンもすべて自家製。素材のうまみを生かした料理をいかにベストなタイミングで提供できるかに日々心をくだいている。

新鮮素材の豊かなうまみが体中に染みわたる奥行きのある豊かな味わい

ヴィーガンだけでなくノン・ベジタリアンまでも魅了する、『BLUETREE』の料理をいくつかご紹介しよう。

スープ:「本日のクレンズスープ」と「パンドカンパーニュ」(写真上)
タマネギ、ヤマイモ、ニンジンなどの野菜をミキサーで滑らかにし、その融合したうまみに梅の酸味がほのかに香る濃厚なスープ。天然酵母が香るパンもどっしりとした味わい。
「パンもお店で焼いています。天然酵母は発酵など温度調節が難しいのですが、召し上がったお客様からは、『持ち帰りたい』とよくご注文いただいています」と川田シェフ。

前菜:「人参ロースト ブルーチーズとハチミツ添え」(写真上)
厳選した新鮮なニンジンを180℃のオーブンでじっくり3時間ロースト。甘くジューシーなニンジンにブルーチーズをのせ、ハチミツをかけていただく。ローストで引き出された自然な甘さとシナモンの風味が香ばしいニンジンとブルーチーズ独特の塩気と香り、そしてハチミツが三位一体となり、まさに至福の味わい。ボリュームも十分で食べごたえのある一品だ。

メイン料理:「豆腐のハンバーグとカリフラワーライス」(写真上)
豆腐生地にニンジンを練り込み、シンプルな味付けで焼き上げたハンバーグ。つなぎは自家製のパン粉を使っており、噛むほどに素材本来のうまみが感じられる。付け合わせは、ご飯に見立てて細かく刻んだカリフラワー。こちらも素材のうまみと歯ごたえを損なわないよう、塩とコショウで軽く炒めたのみ。シャキシャキとしたカリフラワーの食感が、しっとりとした豆腐ハンバーグによく合っている。

デザート:「名物 豆腐のティラミス」(写真上)
かわいらしい植木鉢に盛り付けたティラミス。表面の土はココアで見立ててある。シャベル型のスプーンで掘っていくと、豆腐とクリームチーズ、レモンで作られたクリームが出現。ほのかな塩気と酸味の感じられるクリームが、苦みのあるココアとマッチした濃厚なデザートだ。

ドリンクは、おすすめのコールドプレスジュースのほか、スムージーやオーガニックコーヒー、ハワイではポピュラーな発酵飲料のコンブチャなど。アルコール類もあり、ラインナップは充実している。

コールドプレスジュースは4種類。初めての人にはフルーティーで飲みやすいオレンジの「ベータ・ブースト」や、ビーツの鮮やかな赤とリンゴの甘みがポイントの「ザ・ルーツ」がおすすめ。ショットグラスで供される「レメディー・ショット」は1日の始まりに飲んでいく人も多いとか。

コールドプレスジュース「ザ・ルーツ」(写真上)
ニンジン、リンゴ、ビーツ、ショウガをスロージューサーで搾ったジュース。ゆっくりとすり潰していくので、素材の持つ栄養を壊さない。滑らかな口当たりのなかにも、ずっしりとした濃厚な味わいが特徴。野菜やフルーツの自然な甘みをショウガの香りが引き締めてアクセントに。これ1杯で食事代わりになるほどのボリュームだ。

ヴィーガンやオーガニック派でなくても満足できる“使える”カフェ

野菜中心の料理といえば、なんとなく物足りなさを感じる人も多いだろうが、その予想をいい意味で裏切ってくれる。

『BLUETREE』では、どちらを志向する人にとっても満足感が得られる料理を提供している。野菜や植物性の素材をメインに余計な調味料は使用せず、蒸す・茹でる、火入れの時間を長くするといった調理の工夫や素材の仕込みに時間や手間をかけることで、素材のうまみを最大限に引き出して一品一品手作りする。

そうして作られた料理の数々は、どれも栄養が凝縮し、味わい深いものばかり。しかも、植物性素材のみの料理とは思えない食べごたえでお腹が満たされるのだ。その一方で、より多くの人にカフェや食事を楽しんでもらいたいという思いから、ノン・ベジタリアンでも食事が楽しめるよう、鴨や鯛などの肉や魚を使った料理も用意されている。どちらのゲストが訪れても、一緒に食事が楽しめるメニュー構成となっているのだ。

この店で提供される料理に共通しているのは、食を通じた健康、そして素材の味わい。ヴィーガンやベジタリアンのみならず、「食べること」の意味を改めて考えさせてくれる料理がここにある。ヘルシーでおいしく身体に優やさしい料理を味わい、パワーを充電できるフードスポットあるいはカフェとして『BLUETREE』はぜひチェックしておきたい店だ。

撮影:岡本寿


【メニュー】
Dinner 2,800円のコース(Appetizer +Soup +Main+Dessert)
コース一例
 ・人参ロースト ブルーチーズとハチミツ添え
 ・本日のクレンズスープ 
 ・パンドカンパーニュ 
 ・豆腐のハンバーグとカリフラワーライス
 ・名物 豆腐のティラミス
コールドプレスジュース「ザ・ルーツ」 1,300円
※価格はすべて税別

BLUETREE TOKYO(ブルーツリー トーキョー)

住所
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町33-13 楠原ビル 2F
電話番号
03-6427-8014
営業時間
10:30~23:00
定休日:なし
公式サイト
公式ページhttp://bluetreejapan.com/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。