ほろっほろの極旨「プルドポーク・バーガー」がたまらない! クリエーターの想いが詰まった注目「カフェ」

Yayoi Shinya

Summary
1.広尾で話題沸騰中の『CANVAS TOKYO(キャンバス トウキョウ)』が代官山に2号店をオープン
2.手摘みの抹茶や天然素材を使ったカラフルラテを6種類揃えいろんなテイストが楽しめる
3.テイクアウトしやすい“ハンバーガースタイル”などの料理もラインナップ

広尾で話題のコーヒースタンドが代官山に2号店を出店

代官山の猿楽町交差点ほど近くの路地裏に、ひと際目立つ白い店舗がある。それが『ink. by CANVAS TOKYO(インク バイ キャンバス トウキョウ)だ。

広尾で人気の小さなコーヒースタンド『CANVAS TOKYO(キャンバス トウキョウ)』の第2号店で、ガラス張りの窓からは販売もしているコートやバッグなどがうかがえ、まるでハイブランドのブティックのようだ。

ラテやバーガーの写真が入ったポスターと、明るいエントランスに惹かれ、足を止めるゲストも多い。

広尾の1号店『CANVAS TOKYO』のコンセプトは「オープン・コンセプト・ストア」。つまり固定のコンセプトはなく、自由にコンセプトをつけられるお店だ。コーヒースタンドとしてはもちろん、ファッション撮影やギャラリーとして、空間を様々に利用することができるスタイルをとっている。

一方、こちらの『ink. by CANVAS TOKYO』は、そのまっさらなキャンバスに、色をつけていくことをイメージしている。この店に関係する生産者やクリエイターなどが持つ、“想い”や“経験”など「目に見えないもの」を、この場において「目に見えるよう創造」していく。そういった色を表現していくスペースとしてオープンした。

白い壁とガラスのモダンな店内は、様々なイベントや撮影で利用可能

そのコンセプト通り、外観にはあえて色やサインをつけず、まっさらな白とガラスで構成される。

店内に入ると、右手に長い白いカウンター、左手に白木の長い箱と、キャスターワゴンが散在する。この箱を椅子、ワゴンをテーブルとして使う仕様だ。

ワゴンは折り畳みのできる収納ボックスを重ねた上に、ステンレスの天板が置かれている。ボックスを開いたり畳んだりすることで、自由に高さを変えることができ、低めだとリラックスした雰囲気に、高めにすると食事がしやすくなる。

テーブル用のワゴンは好きな場所に移動が可能。一方、椅子に使われる箱は、全部並べるとステージとして利用することができる。

天井には直線に沿ってフックが打たれ、カーテン等で簡単にスペースを仕切ることも。様々な利用シーンを考え尽くされ、造られた店内なのだ。

造り手の想いにこだわった天然素材は、発色も味も最高

『ink. by CANVAS TOKYO』のスペシャリテは、天然素材にこだわったカラフルなラテ。天然素材は体に優しく、同時に鮮やかな色が発色できるという利点がある。

代表の佐藤啓太さんはこう話してくれる。「国内外を問わず、世界的に抹茶を使った飲み物が多数ありますが、それらに使われている茶葉は、すべてが良質な茶農家のクオリティの良い茶葉ではなく、大量生産された茶葉も含まれているのが現実です。当店では、茶農家の想いのこもった、ハイ・クオリティな抹茶を使用したラテをご提供しております」。

『ink. by CANVAS TOKYO』で使用する抹茶は、京都で220年以上続くお茶農家『孫右ヱ門』のもの。京都でも数少ない“手摘み”の茶葉。それを、注文を受けてからカウンターでお茶をたて、香りを活かしつつラテに仕上げている。

この「抹茶 -孫右ヱ門-」、味わった瞬間に抹茶の柔らかい香りが立ち上がり、鼻から後頭部へ芳しく広がる。茶席で、良質極まりないお茶をいただいているような特別感を味わえる。

黄色のラテ「イエロースター」(写真上・左)はかぼちゃ、赤のラテ「レッドベルベット」(同・右)はビーツを使用。どちらも野菜の本来の甘みと生乳のまろやかさがハーモニーを奏でる。

10時間かけ火を入れたプルドポーク、ほろほろの身を極上バンズが受け止める

代表的なフードメニューは「プルドポーク」と「グリルド・クロワッサン」。「プルドポーク」は、ハンバーガー状にしたものと、サラダボウル状にしたものがあり、どちらかを選ぶことができる。

もともと「プルドポーク」とは、アメリカ南部の料理。豚の塊肉を低温で時間をかけて調理するため、身がほぐれるほど柔らかくなるのが特徴だ。その肉を引き裂き、細かくした状態で供されるため、この名がつけられる。

『ink. by CANVAS TOKYO』の「プルドポーク」(写真上)は、10時間以上かけてゆっくりと火が通される。そのため、ほろほろにほつれるくらいの状態になる。

味付けは、野菜や果実が凝縮されたBBQソース。思わず食欲がそそられる香りだ。バンズは、ふわっふわの食感。かぶりつくと、ほろほろのお肉とシャキシャキとした生野菜がほどよく調和し、絶妙のバランスだ。

「グリルド・クロワッサン」(写真上)は、具の入ったクロワッサンサンドをプレスし、フィンガーフードとして食べやすいようにアレンジ。クロワッサンにはフランスのAOP(原産地呼称制度の上級ランク)指定されるバターが使われ、ホットプレスするとその香りがより芳ばしく立ち上がる。エスニックテイスト溢れる味わいだ。

コーヒースタンド、カラーラテというアプローチから、造り手の想いに触れる

店内に設置されている洋服や、冷蔵庫をリメイクしたスピーカー(写真上)などの「作品」は、全て購入可能。これらも、『ink. by CANVAS TOKYO』がセレクトしたプロダクトで、職人的なモノづくりが表現された逸品ばかり。キャンバスを彩る「色」そのものなのだ。

コーヒースタンド、カラーラテをアプローチとして、造り手の想いに触れてもらうためのスペース。今後、コーヒースタンドとして、またギャラリーなどとして、どんな科学変化が生まれていくのか。大変楽しみなお店だ。

【メニュー】※価格は税抜
インクラテ(フラットホワイト・ブラックインク・抹茶 –孫右ヱ門-・レッドベルベット・イエロースター・パープルミスト) 550円~
プルドポーク バーガースタイル 850円~
プルドポーク サラダボウルスタイル 1,050円~
グリルド・クロワッサン 680円(フル)、420円(ハーフ)

ink. by CANVAS TOKYO(インク バイ キャンバス トウキョウ)

住所
〒150-0034 東京都渋谷区代官山町11-12 日進ヒルズ代官山1F
電話番号
03-6432-5701
営業時間
10:00~19:30(L.O.19:00)
定休日:不定休
公式サイト
公式ページhttp://www.canvas-tokyo.com/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。