スパイスカレーがウマすぎる!大阪の超人気カレー専門店『旧ヤム邸 シモキタ荘』【下北沢】
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- 1.大阪の人気スパイスカレー店が東京・下北沢にオープン
2.スパイスカレーとは、大阪発祥の創作カレーのこと!?
3.カレーは常時3種類提供。“ぜんがけ”にして食べるのがおすすめ
大阪の超人気カレー店『旧ヤム邸』が東京・下北沢にオープン
昨年2017年7月、大阪で絶大な人気を誇るカレー店『旧ヤム邸』が東京・下北沢にオープンした。店名は『旧ヤム邸 シモキタ荘(以下、シモキタ荘)』という。テレビや雑誌などでも取り上げられる人気店なだけに、店名を聞いたことがある人もいるのではないだろうか。
そもそも「スパイスカレー」とは?
『旧ヤム邸』のカレーといえば、「スパイスカレー」である。スパイスカレーとは、大阪発祥の創作カレーのことを指す。
明確な定義はないが、一般的に言われているのが、本場インドにはないスパイス使いをし、和だしを使ったり、ワンプレートに副菜やサラダをのせたり、見た目も色鮮やかに盛り付けるなどの創意工夫をみせるカレーのこと。ある意味、アートと言ってもいいのかもしれない。
大阪ではスパイスカレー店が多くあり、カルチャーシーンにまでなっている。その中で『旧ヤム邸』は、シーンを作ってきたお店の1つと言っていいのではないだろうか。
ちなみに筆者は、『シモキタ荘』のオープン日にお店に足を運んだのだが、その際に大阪在住のファンが駆け付けているところを目撃した。東京初出店のために、わざわざ大阪からお祝いにくる根強いファンがいるとは…!
▲店内の様子。カウンター席とテーブル席があり、混雑時には相席になることもある
3種類のこだわりキーマカレーが食べられる!
『シモキタ荘』が提供するスパイスカレーは、キーマカレーがメイン。2018年2月にメニュー変更があり、現在は月替わりのカレーが3種類提供されている。そして、全種類味わえる「ぜんがけ」または2種類味わえる「あいがけ」から選べる。味のバランス感を考えて3種類作っているそうなので、ぜひ「ぜんがけ」を味わってもらいたい。メニューは、Twitterで告知している。
この日、提供していたのは「鮪のピックルと食べる しらす入りほんのり梅の鶏キーマ」と「水菜とパセリのサンボーラのせ ヒヨコ豆と人参のSpicyポークキーマ」、そして「4種きのこ忍ばす黒辛いキーマに爽やか柿ディップのせ」。さらに「鶏モモ肉とピーマンを煮込んだ香味スープ」が付いていた。
ごはんは、「ターメリック(ひとめぼれ使用)」「玄米」「ジャスミンライス」の3種類から選べ、写真は「ターメリック」。ごはんの上には、タマネギのピクルスと、トマト、バジルがのっている。
「鮪のピックルを食べる しらす入りほんのり梅の鶏キーマ」(写真上)は、しらすの塩気と梅肉の酸味を生かした和風のキーマカレー。
細かく刻んだ白ネギ、白菜、えのき茸を炒めたベースにクミンを多めに数種類のスパイスで味を調え、そこに脂肪分少なめの鶏のむね肉を加える。そして最後に、鰹と干し椎茸をブレンドしただしや醤油などで仕上げる。
トッピングに鮪のピックルと刻んだシシトウを。シシトウをのせることで、青臭さもアクセントに。
「水菜とパセリのサンボーラのせ ヒヨコ豆と人参のSpicyポークキーマ」(写真上)は、粗挽きにした豚肉の食感を生かし、カルダモンを際立たせたキーマカレーだ。
ベースにはタマネギやセロリなどの香味野菜を使用し、さらにヒヨコ豆とニンジンをやや大きめにカットし、具材感を演出している。
こちらのカレーでは、だしを使わずに水で煮込む。食材によって、仕上げ方は異なるそうだ。
「4種きのこ忍ばす黒辛いキーマに爽やか柿ディップのせ」(写真上)は、しめじ・舞茸・エリンギ・椎茸をしっかりとローストしている。こうすることで、きのこのうまみを引き出せるそうだ。またベースとなるタマネギや白ネギもしっかり炒め、オイルも焦がし系のものを使用しているという。
香りの中心となるのは、タイカレーでよく使われる「バイマックルー」というこぶみかんの葉。柑橘系らしい爽やかな香りである。
そんなカレーソースの上に、粗みじん切りにした柿とカッテージチーズ、木綿豆腐、甘酒、レーズンを混ぜ、パセリを振りかけた「柿ディップ」をトッピング。この「柿ディップ」は、カレーの本場インドにはなく、完全な創作料理だという。
「鶏モモ肉とピーマンを煮込んだ香味スープ」(写真上)は、ピーマンや豆苗の野菜らしい青臭い香りをたてたスープ。食べ方としては、まずキーマカレーをそれぞれ味わってもらい、食べながらカレーをかき混ぜ、そして最後にこの香味スープをかけて混ぜる。つまり一皿でさまざまな味わいを楽しめるというわけだ。
このように和だしなどの和風要素を取り入れることもあれば、バイマックルーなどタイカレーの要素を取り入れることもある。ひと言で「キーマカレー」と言っても、その姿はさまざま。そして創作ディップを生み出したり、新しい食べ方を提案したりもするのだ。
大阪からスタッフを引き連れて上京!
『旧ヤム邸』グループは、大阪で3店舗展開している。その中で『シモキタ荘』の店長・藤田一也さんは、大阪市内地下鉄・谷町六丁目駅にある店舗の店長だった。東京出店にあたり、藤田さんをはじめとするスタッフさんたちで上京してきたという。
▲店長の藤田さん
「大阪発祥のスパイスカレーが東京の人にも認知されたらいいなという思いもありますが、とはいえ、食べてもらう人に満足してもらえればそれでいいかな」と藤田さん。大阪時代のファンが東京出店のために駆け付けたのだから、今度は『シモキタ荘』でファンになった人たちが、大阪の店舗に駆け付けるようになるとおもしろい。
ちなみにメニュー変更に伴い、ディナーメニューも導入した。大阪店の伝統メニューであった「空堀鶏キーマ」をはじめ、マトンや野菜、スペシャルMIX、日替りディナーカレー、アラカルトなど、多種多様なカレーたちをお届けするという。まだ食べていない人は、ぜひ足を運んでもらいたいお店だ。
【メニュー】
ぜんがけ 1,350円
あいがけ 1,100円
ごはん大盛り +100円
トッピング温玉 +100円 など
※価格は税込み
旧ヤム邸 シモキタ荘
- 電話番号
- 03-6450-8986
- 営業時間
-
平日ランチ11:30〜15:00(L.O.14:30)、ディナー18:00〜22:00(L.O.21:30)/土・日・祝ランチ11:30~15:30(L.O.15:00)、ディナー17:30~22:00(L.O.21:30)
定休日:火曜
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
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