意外と簡単! 冷めてもおいしい、スペイン生まれの伝統菓子「チュロス」の作り方とアレンジテクニック
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- Summary
- 1.スペインの定番おやつ「チュロス」の簡単レシピとアレンジ術を紹介
2.紅茶の茶葉を練り込めば、華やかなで心地よい香りが広がる大人味に
3.チュロスに穴を開けてクリームを入れる「チュロ・レジェーノ」もオススメ
「チュロス」と言えば、日本ではテーマパークや映画館で食べるような、ちょっと特別な場所でのおやつ。
一方、チュロスの発祥国・スペインでは、主に朝食や飲んだ後の締めとして食べるお菓子で、日常に溶け込んだ定番おやつとして親しまれている。
チュロスを手作りするイメージが湧かないかもしれないが、実は家でも簡単に作ることができる。
冷めてもおいしいので、行楽シーズンのおやつに持って出かけると楽しみが増えるはず。
本場のチュロスは、シンプルな味付けにディップソースの組み合わせて食べるのが一般的。
それではさっそく、本場のレシピを紹介しよう。
■チョコレートディップで食べる「基本のチュロス」の作り方
まずは基本のチュロス作りをマスターしよう。
チュロスの生地の材料は、牛乳、バター、強力粉、溶き卵、バニラエッセンスの5つのみ。
シンプルな材料で作るからこそ、表面にまぶすトッピングやソースで、さまざまな味のバリエーションを楽しむことができる。
■材料 (約5本分)
<チュロス生地>
・牛乳 … 80ml
・有塩バター … 15g
・強力粉 … 80g
・溶き卵 … 50g
・バニラエッセンス … 少々
・グラニュー糖 … 大さじ2
・シナモンパウダー … 小さじ1/6
<ディップ>
・ミルクチョコレート … 60g
・生クリーム … 50ml
・揚げ油 … 適量
※直径13mmの星口金をつけた絞り袋
■下準備
・クッキングシートを、絞り出すチュロスの長さに合わせてカットしておく。
■作り方(調理時間:30分)
① 鍋に牛乳を入れて中火で熱し、沸騰直前になるまで温めたら火を止めてバターを溶かす。
② 強力粉をふるい入れて弱火にし、木ベラで混ぜる。生地がまとまってきて、鍋底からはがれるようになるまで1分ほど加熱したら火を止める。
③ 溶き卵を少しずつ加えながら混ぜる。バニラエッセンスも加えて混ぜる。
④ 粗熱がとれたら、直径13mmの星口金をつけた絞り袋に入れ、長さ12cmずつクッキングシートに絞り出す。
(※丸型など凹凸のない口金で絞ると、揚げたときに生地が破裂する可能性があるため、必ず星口金を使用すること)
⑤ 170℃に熱した揚げ油の中に④をクッキングシートごと入れる。(※この際、クッキングシートを上にして入れる)
クッキングシートがはがれてきたらとり除く。きつね色になるまで揚げたら、揚げ物バットに移して油を切る。
⑥ バットにグラニュー糖とシナモンパウダーを入れて混ぜ、チュロスにまぶす。
⑦ 鍋に生クリームを入れて中火で熱し、沸騰直前に火を止めてミルクチョコレートを砕き入れて溶かす。
⑧ お皿にチュロスを盛り、別の器に⑦のチョコレートソースを入れて添える。
■紅茶の華やかな香りに癒やされる「アールグレイ風味のチュロス」
紅茶風味のチュロスは幸福な朝のくつろぎタイムにぴったり。アールグレイの香りで朝からリラックスした気持ちになれる。前日までに作っておけば、トースターで温めなおして正味5分程度で心地よい朝の始まりを迎えられる。
■材料 (約3本分)
・牛乳 … 80ml
・アールグレイの茶葉 … 5g
・有塩バター … 15g
・強力粉 … 80g
・溶き卵 … 50g
・バニラエッセンス … 少々
・グラニュー糖 … 大さじ2
・シナモンパウダー … 小さじ1/6
・揚げ油 … 適量
※直径13mmの星口金をつけた絞り袋
■下準備
・クッキングシートを、絞り出すチュロスの長さに合わせてカットしておく。
■作り方(調理時間:30分)
① 鍋に牛乳とアールグレイの茶葉を入れて中火で熱し、沸騰直前になるまで温めたら火を止めて茶濾し等で濾してから鍋に戻し、バターを溶かす。
② 弱火にし、強力粉をふるい入れて木ベラで混ぜる。生地がまとまってきて、鍋底からはがれるようになるまで1分ほど加熱したら火を止める。
③ 溶き卵を少しずつ加えながら混ぜる。バニラエッセンスも加えて混ぜる。
④ 粗熱がとれたら、直径13mmの星口金をつけた絞り袋に入れ、クッキングシートの上にUの字の先端をつなぎ合わせるように絞る。
(※丸型など凹凸のない口金で絞ると、揚げたときに生地が破裂する可能性があるため、必ず星口金を使用すること)
⑤ 170℃に熱した揚げ油の中に④をクッキングシートごと入れる。(※この際、クッキングシートを上にして入れる)クッキングシートがはがれてきたらとり除く。こんがりとした色になるまで揚げたら、揚げ物バットに移して油を切る。
⑥ バットにグラニュー糖とシナモンパウダーを入れて混ぜ、チュロスにまぶす。
■チュロスの中からジャム&クリームが溢れ出す!「チュロ・レジェーノ」
中に詰め物をしたチュロスは「チュロ・レジェーノ」と呼ばれ、本場スペインではお馴染みのアレンジ。
チョコクリームやイチゴクリームなど、彩りに変化をつけると美しく、より贅沢な気持ちになれる。
ひと口噛むと、チュロスの香ばしさといっしょに滑らかなクリームがとろけ出し、至福の瞬間を味わうことができるだろう。コーヒーブレイクのリラックス効果が高まりそうな一品だ。
■材料 (約12本分)
・牛乳 … 80ml
・有塩バター … 15g
・強力粉 … 80g
・溶き卵 … 50g
・バニラエッセンス … 少々
・グラニュー糖 … 大さじ2
<クリーム3種>
・チョコクリーム(市販品) … 適量
・いちごジャム … 適量
・[A]クリームチーズ … 50g
・[A]はちみつ … 小さじ2
揚げ油 … 適量
※直径13mmの星口金をつけた絞り袋
※直径7mmのストロー
■下準備
・クッキングシートを、絞り出すチュロスの長さに合わせてカットしておく。
■作り方(調理時間:30分)
① 鍋に牛乳を入れて中火で熱し、沸騰直前になるまで温めたら火を止めてバターを溶かす。
② 弱火にし、強力粉をふるい入れて木ベラで混ぜる。生地がまとまってきて、鍋底からはがれるようになるまで1分ほど加熱したら火を止める。
③ 溶き卵を少しずつ加えながら混ぜる。バニラエッセンスも加えて混ぜる。
④ 粗熱がとれたら、直径13mmの星口金をつけた絞り袋に入れ、長さ5cmずつクッキングシートに絞り出す。
(※丸型など凹凸のない口金で絞ると、揚げたときに生地が破裂する可能性があるため、必ず星口金を使用すること)
⑤ 170℃に熱した揚げ油の中に④をクッキングシートごと入れる。(※この際、クッキングシートを上にして入れる)クッキングシートがはがれてきたらとり除く。きつね色になるまで揚げたら、揚げ物バットに移して油を切る。
⑥ 粗熱がとれたら、直径7mmのストローで、チュロスの中心に穴をあける。
⑦ バットにグラニュー糖とシナモンパウダー(お好みで)を入れ、チュロスにまぶす。
⑧ チョコクリーム、いちごジャム、クリームチーズ(Aを混ぜる)それぞれをチュロスの穴に詰める。
(※チョコクリームが固くて詰めにくい場合は、牛乳(分量外、適量)を足して固さを調整する)
本場スペインの定番おやつ「チュロス」の基本の作り方とアレンジレシピを紹介した。
生地の味付けや、ディップするクリームの味を変えるだけでも十分に変化がでるので、基本の作り方さえ押さえておけばアレンジは自由自在。
休日のおやつや、ピクニックのお供に、ぜひ活用してみてほしい。
【レシピ制作者プロフィール】
管理栄養士・料理研究家 五十嵐ゆかり
グルテンフリーレシピや減塩でもおいしく作れる料理のコツなど、日々の暮らしに取り入れやすい健康レシピを提案している。美容や健康にうれしい要素を取り入れたレシピを得意とする。企画、レシピ・商品開発、執筆、メディア出演、講演、イベント出演、料理教室など、多方面で活動中。
著書に『食材の栄養素を最大限に引き出す便利帖』や『発酵いらずのちぎりパン』、『塩レモンでつくる基本のおかず』など。
Twitter:https://twitter.com/igarashi_yukari
運営レシピサイト グルテンフリーLIFE:https://glutenfree-life.com/
Blog:http://lineblog.me/igarashiyukari/
【執筆・調理・撮影】
フードクリエイティブファクトリー
「あなたとあなたの大切な人との暮らしをもっと穏やかで創造的に」を企業理念とする食のクリエイティブに特化した企画制作チーム。
食の企画、レシピ・商品開発、執筆、メディア出演、
イベントなどを手がけています。
HP:http://foodcreativefactory.com/
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