シンプル・イズ・ベスト。NY『モルゲンシュテルンズ・ファイネスト・アイスクリーム』の行列は夏の風物詩
【連載】NYスタイル、進行形 世界最新の食トレンドを生み出し続ける、ニューヨーク。日々新しいスタイルが提案されるこの街で、生き残るのは至難の技。そんなニューヨークのトレンドに敏感な街の「賢人」の琴線に触れた店とは?
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- 1.この店の前の人だかりは、毎年恒例の夏の風物詩
2.フレーバーとテクスチャーに純粋にこだわる、卵不使用のアイスクリーム
3.夏の終わりまでに2店舗目をオープン予定
夏の間の人だかりはお馴染みの光景
ニューヨークには人気のアイスクリームショップがいくつかある。その中でも、2014年のオープン以来、ちょっと暑くなってくると店の前に人だかりができるアイスクリームショップがある。その光景はもう、ニューヨークの夏の風物詩といってもいいほど。それが、ローワーイーストサイドにある『Morgenstern’s Finest Ice Cream(モルゲンシュテルンズ・ファイネスト・アイスクリーム)』だ。
この店のアイスクリームは、実はとてもシンプルだ。
インスタ映えするような、ビジュアルインパクトがあるわけでもない。フレーバーとテクスチャーに純粋にこだわった結果、シンプルで飽きのこない味ができあがり、それが多くのお客を引き付けているといえそうだ。
そして卵を使っていないので、卵アレルギーの人でも食べられる。「ココナッツ・エスプレッソ」「ビター・ダークチョコレート」「ビーガン・アーモンド・バニラ」など、乳製品不使用のアイスクリームも揃う。
「また食べたい」と思わせる味
一番人気のある「バーント・ハニー・バニラ」(写真上)も、温めてわずかに苦みのあるフレーバーを出したハチミツを混ぜただけで、とてもシンプル。ハチミツを焦がした分さりげないコクが加わっている感じが、「また食べたいな」と思わせる味なのだ。
二番目に人気がある「グリーン・ティー・ピスタチオ」(写真上)は、抹茶味のアイスクリームを食べていると、中に粒々のピスタチオが出てくる。その食感の違いがなんとも楽しい。
『モルゲンシュテルンズ・ファイネスト・アイスクリーム』は、朝8時からオープンしている。朝はコーヒーを求めて立ち寄るお客が多いようだが、朝からアイスクリームを食べるお客もいるとか。
朝食用のメニューとして、「アボカド・アイスクリーム・トースト」も出している。トーストした上に、アボカド入りのアイスクリームをのせ、上にオリーブオイルやコンデンスミルクなどをかけたものだ。訊くとその食パンは、地元の日系のパン屋さんから取り寄せたものだという。
創業者のニコラス・モルゲンシュテルン氏はニューヨークのいくつかのレストランでペイストリーシェフとして経験を積んだが、いつもアイスクリームが大好きだったという。最初はパラソル付きの小さなアイスクリームカートを自ら組み立てて、ブルックリンの路上でアイスクリームを売り始め、それがうまくいったことから路面店をオープンした。
ファンキーなイラスト入り商品もユニーク
壁にはファンキーなイラスト入りのTシャツやトレーナーなどがかけられている。ジェシカ・チェさんという中国人のイラストレーターが手掛けているものだ。
今夏終わりには、グリニッジビレッジのラガーディアプレイス沿いに2号店をオープンする予定。オープン前の一定期間は、以前と同じように店の前にアイスクリームカートを置いてアイスクリームを販売するという。
工事現場に描かれた店名とアイスクリームカートを目にしたファンたちは、2店舗目のオープンを今から心待ちにしている。
【メニュー】
BURNT HONEY VANILLA(バーント・ハニー・バニラ) $4.50(カップに1杯)~$9.50(コーンに3杯)
GREEN TEA PISTACHIO(グリーン・ティー・ピスタチオ) $4.50(カップに1杯)~$9.50(コーンに3杯)
AVOCADO ICE CREAM TOAST(アボカド・アイスクリーム・トースト) $6.50
Morgenstern’s Finest Ice Cream(モルゲンシュテルンズ・ファイネスト・アイスクリーム)
- 電話番号
- 212-209-7684
- 営業時間
-
8:00~23:00(日曜~木曜)、8:00~翌0:00(金曜、土曜)
定休日:無休
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
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