注目は「ご当地焼鳥」! 『やきとりスタジアム東京』で、焼鳥の新たな扉が開く【銀座・有楽町】
※この店舗は閉店しました
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- 1.日本各地のご当地焼鳥を食べ比べできる店『やきとりスタジアム東京』が、銀座・有楽町エリアに誕生
2.「ご当地やきとり食べ比べセット」で、日本7大焼鳥の名店メニューを堪能
3.焼鳥だけじゃない! 趣向を凝らした鶏料理も必食
銀座・有楽町エリアに、全国のご当地焼鳥を堪能できる注目店が誕生
今や海外でも「YAKITORI」で通じるほど、グローバルで人気が高まっている「焼鳥」。
だが日本各地に、ローカルに愛されている “ご当地焼鳥”が数多く存在することは、日本人にも意外に知られていない。
そんな日本全国の有名ご当地焼鳥の食べ比べができるスポット『やきとりスタジアム東京』が、2018年6月3日オープン。
「やきとり食文化」の発展と世界への発信を掲げ、様々な焼鳥イベントを手掛ける「全国やきとり連絡協議会」がプロデュースする店である。
場所は東京メトロ銀座駅から徒歩1分、日比谷駅直結、JR有楽町駅から徒歩2分のところ。数寄屋橋交差点のほど近く、晴海通りに面したビルの5階という、非常にわかりやすい立地にある。
エレベーターを降りてホールに入ると、相撲の土俵を思わせる吊り屋根のある開放的でスタイリッシュな空間が広がる。その向こうには焼き場があり、焼鳥を焼いている職人の姿をガラス窓越しに見ることができる。
焼き場の右奥、暖簾がかけられ一段高くなった空間には、割烹のような雰囲気で焼鳥が楽しめる特設カウンター席。目前で焼き師の技を見ながら特別な時間を過ごすことができる。
料理長で焼き師の鈴木芳生(すずき よしお)さんによると、『やきとりスタジアム東京』の前身は、2013年から2017年まで有楽町でビジネスマン向けに営業していた『全や連総本店TOKYO』。
観光客の多い銀座で、外国人にもご当地焼鳥の魅力を知ってもらいたいと考え、空間デザインやメニューを一新し、こちらでリニューアルオープンした。
ホールスタッフのアマガイ・ディネスさんを始め、英語も日本語も流暢でフレンドリーな外国人スタッフが多く、外国からのゲストを連れていっても安心だ。
また、カウンタースペースでは、全国のやきとり銘店から一流の焼き師を招くイベント「やきスタ実演LIVE」を月1回のペースで行っている。
これまで、『やきとり番長』(長野県上田市)の店主小林誠さん、『焼とりや ちくぜん』(山口県長門市)からはやきとり界の名物女将・青村雅子さんなどが登場し、ファンを喜ばせた。
素材や焼き方まで現地と同じ! こだわりの「日本7大焼鳥」は必食
この店を訪れたらまず食べて欲しいのは、「ご当地やきとり食べ比べセット」(写真上)。
「全国やきとり連絡協議会」が、「特色の強い焼鳥文化を持つ」と認定した日本7大焼鳥(北海道美唄(びばい)市、室蘭市、福島県福島市、埼玉県東松山市、山口県長門市、愛媛県今治市、福岡県久留米市)から、地元民に愛されている人気店を厳選し、その看板商品をセットにしている。
つまり、全国の有名ご当地焼鳥店の一押しメニューを食べ比べられるという、夢のように贅沢なセットだ。
すべての食材とたれを現地から取り寄せ、さらに焼き方までも店と同じ焼き方にこだわるという徹底ぶりである。
写真上・左から、伊達鶏の独特のかみごたえをいかした福島市『鳥安』の「鳥安伊達鶏ねぎま」、鶏の内臓のさまざまな部位を1本の串に刺し、タマネギをはさむ美唄市『たつみ』の「たつみもつ串」、山豚のカシラ肉(こめかみから頬にかけての部位)などをピリ辛のみそだれで食べる東松山市『ひびき』の「特撰かしら」。
中でもご当地焼鳥の代表格といわれているのが、埼玉県東松山で食べられている「かしら」。
かしらは口まわりの部位なので筋肉が発達していて弾力があり、うまみも強い。『ひびき』の「特撰かしら」では、希少部位であるこめかみの肉を使用し、秘伝のみそだれをつけて食べる。
辛みと甘みが絶妙なバランスのみそだれは、一度知るとこれ無しでは焼鳥が食べられなくなりそうなほど強烈なインパクトがある。
「かしら串」は『ひびき』で使用しているものと同じ、はさみ焼き専用の回転式電気焼き機(写真上)を使用している。
北海道・美唄市の「たつみもつ串」は、先端にもも肉、真中に鶏のモツ、根元に皮を刺し、各部位の間にタマネギをはさむ独特のスタイル。1本にさまざまな部位をランダムにはさむという。上の写真は、5本に1本しか入らないという「キンカン」(卵巣)が真ん中に挟まれているレアな串。
続いて、写真上・左から、長門市『ちくぜん』の「ちくぜん黒かしわ手羽元」、久留米市『焼とり鉄砲』の「鉄砲ダルム」。ダルムとはドイツ語で腸のこと。福岡県久留米市には医学関係者が多く住むため、腸のドイツ語読みが定着したといわれるおもしろい背景がある。
山口県長門市内の焼き鳥店には必ずガーリックパウダーが置かれているという。最初はこわごわ少量かけるが、かけたほうが断然おいしくなることに気づき、大量にかけ足す人が多いそう。実際にかけてみて納得。ガーリックの香りによって、肉のうまみがさらに力強く引き出される。
今治市『まる屋』の「まる屋皮」は、ぶ厚い鉄板で鳥皮を焼く、串に刺さない“鉄板焼鳥”。鉄板に押しつけて焼くため脂が抜けて、意外にさっぱり食べられる。また、首の皮とせせり(首のまわりの肉)も混ざっているため、ボリュームもある。
そのまま塩胡椒のみでカリカリの食感を楽しむもよし、備え付けのたれに浸して、照り焼き風の味を楽しむもよし。
7大焼鳥最後のご紹介は、室蘭市『室蘭やきとり 一平』の「一平豚精肉」(写真上)。たっぷりかかった甘辛のたれにマスタードを混ぜ、肉にからめて食べる。たれ自体がやや甘めでコクがありそれだけでも非常においしいが、マスタードを加えるとそのたれに爽やかな辛さが加わり、重層的なおいしさになる。
テーブル席には保温用卓上コンロで提供するので、カウンター席同様、焼きたての状態で食べられる。
「食べ比べセット」以外も必見。趣向を凝らしたメニューが充実
「ご当地やきとり食べ比べセット」は、顔見せのようなもの。1つの店につき平均3種類の焼鳥メニューがあるので、「食べ比べセット」で気に入った味があったら、その店のほかのメニューも頼んでみよう。
福島市『鳥安』による「福島やきとり 鳥安いいとこ鶏つくね」(写真上)。ウコッケイ、会津地鶏、川俣シャモ、伊達鶏と、福島のおいしい鶏をミックスした贅沢なつくねになっている。
「福島県産 伊達鶏の悪魔焼き」(写真上)は、マスタードとパン粉を鶏全体にたっぷりまぶして焼いたイタリアン仕立て。マスタードの酸味が効いていて、意外にさっぱり食べられる。
「やきとりスタジアム自家製スモークチーズ」(写真上)は、ドーム型のガラス容器を被せるという洒落た演出で登場。容器を持ち上げると、桜のチップのスモーク香が広がる。
さあ、焼鳥の新たな扉を開けよう
ラインナップの充実さからもわかるように、焼鳥の奥深さに圧倒されるはず。新しい扉を開けたようなワクワク感がこみ上げてくるだろう。
個性的な焼鳥の向こうに、その土地の風景や人々の“焼鳥愛”が見え、たまらなく旅に出たくなる。
「焼鳥は食べ慣れているものが一番」――そう思っている人にこそ、ぜひ行ってほしい店だ。
【メニュー】
ご当地やきとり食べ比べセット (6本と1種の盛合せ) 1,980円
福島やきとり 鳥安いいとこ鶏つくね 260円
福島県産 伊達鶏の悪魔焼き ハーフ(約500g) 2,880円
やきとりスタジアム自家製スモークチーズ 480円
※価格はすべて税別
やきとりスタジアム東京[閉店]
- 電話番号
- 050-3313-5198
- 営業時間
-
16:00~23:00
定休日:不定休日あり ※【臨時休業】4/8&15(月)、5/26(日/貸切)
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
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