ジャンルレスな一皿が体に馴染む。六本木に誕生したハイセンスなくつろぎ空間『AVOSETA』
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- 1.六本木に誕生した『AVOSETA』は、スタイリストやカメラマンなど多岐に渡って活躍する熊谷氏のセンスが行き渡った、くつろぎの空間
2.根っこまでおいしい野菜に驚き! 自然の恵みたっぷりの素材を生かした料理の数々
3.アルコールも充実! 「世界最古のワイン」と呼ばれるジョージアワインをグラスでも
ハイセンスな大人のくつろぎ空間が六本木に誕生
アート鑑賞や映画、ショッピングにと六本木を楽しむなら、ぜひ押さえておきたいレストランがある。2018年12月13日にオープンしたレストラン『AVOSETA(アボセタ)』だ。
大人がくつろげるナチュラルな空間で、モーニングからランチ、ディナーまで楽しめるオールデイダイニングである。
『AVOSETA』は、六本木ヒルズのメインストリートであるけやき坂通り沿いにある。高級ブランド店が並ぶ一角にありながら、カジュアルで開放感もあり、ついふらりと足を踏み入れたくなる。
素材や文化や色合いが、自然に重なり調和する空間
『AVOSETA』と言う名前は、さまざまな色彩の花びらを重ね合わせて巣を作る『オスミア・アボセッタ』という、コーカサス地方(ジョージア、アルメニア、アゼルバイジャンにまたがる地域)で発見されたミツバチに由来している。
淡く幾重にも重なる色彩のグラデーションのように、素材や文化、色合いが自然に重なり調和する様子を空間や料理で表現すること。このイメージを店のテーマとし、自然な花のグラデーションの巣を作るミツバチにイメージを重ね、『AVOSETA(アボセタ)』と名付けた。
同店をプロデュースしたのは、スタイリストやカメラマン、ファッションブランドのブランディングなど多方面で活躍する熊谷隆志(くまがい たかし)氏だ。
これまで数々のファッションやライフスタイルに関連するショップを手掛けてきたが、飲食店のプロデュースは今回が初めてとなる。
卓越したセンスの持ち主として知られている熊谷氏が、内装や器、料理のメニューにまで徹底的にこだわり、スタッフとまるでセッションのように話し合いを重ねながら、『AVOSETA』を作り上げていった。
美しい彩り、豊かな味わいを楽しめるジャンルレスな一皿
素材や味、色、季節などの調和がテーマの『AVOSETA』。料理のメニューもジャンルにとらわれない、多彩な地域のスタイルを取り入れている。
モーニング、ランチとそれぞれ異なるメニューが用意されているが、今回はディナーメニューから数品をご紹介しよう。
人気メニューのひとつ「紅ずわい蟹とウフマヨネーズ」(写真上)。
ビストロ料理の定番メニューであるウフマヨネーズに、ほんのりピンクな紅ズワイガニをトッピング。プリっとしたカニの身が食べごたえのある贅沢な一品だ。
鮮やかなグリーンの野菜、下に敷かれたピンクのビーツ入りマヨネーズソース。彩りの美しさに心も躍る。
ビーツマヨネーズのほど良い甘酸っぱさは、紅ズワイガニと相性抜群で、カニのうまみを引き立てている。しっかりとした味つけでワインやシャンパンにぴったりだ。
野菜の彩りも美しい「旬野菜のペペロンチーノ 腰越魚醤(こしごえぎょしょう)」(写真上)は、定番パスタのペペロンチーノに和の素材である魚醤を合わせている。
モチモチした生パスタとシャキシャキの野菜に、塩気とだしのようなうまみを持つ魚醤をプラス。シンプルながらコクがあり、フォークを持つ手が止まらないおいしさだ。
野菜を口にして驚くのが、素材本来の甘みや苦みがしっかり感じられ、まるで大地の力そのもののような味わいであること。
「素材と丁寧に向き合う」ことを大切にしている同店。
日本でいち早く西洋野菜の栽培に取り組んできた三浦半島の『青木農園』をはじめ、東京近郊で農薬や化学肥料を一切使用せず野菜を育てている青梅の『Ome Farm』などから仕入れている。葉先までピンとした野菜は、彩りだけでなくフォルムまで美しい。
メインには、ボリュームたっぷりな料理が揃っている。
「イベリコ豚グリルと農園野菜 杏のフォンドヴォー」(写真上)は、シンプルにイベリコ豚をグリルし、そこにうまみを閉じ込めたフォンドヴォー、ほんのり甘酸っぱい杏を加えたソースを合わせる。
付け合わせの野菜は、なんと根っこ付き。この根っこ、カリッと噛みしめると野菜の甘みが溢れ出し、野菜の持つパワーが感じられる。
抜群の火入れで外側をこんがり、中をロゼ色に仕上げたイベリコ豚は、噛むほどにジュワッとジューシー。杏を合わせたソースは、フルーツの自然な甘さが心地よく、豚のうまみに寄り添うようだ。
乳製品、卵は一切不使用!ミラクルなおいしさのヴィーガンスイーツ
デザートには「ピスタチオのクリームチーズブリュレ」(写真上)を。一見、普通のクリームブリュレに見えるが、実はヴィーガンのスイーツ。卵や乳製品は一切使われていない。
パリッとしたカラメル層を割ると、ピスタチオの風味が芳ばしい、トロッとした豆乳クリームが現れる。甘く濃厚なクリームは、シルクのように滑らかな舌触りで、生クリーム不使用とは思えないリッチな味わいだ。
同店のスイーツは、すべてヴィーガン。しっかりとしたコクと甘さがありスイーツとしての満足感がありながら、全て植物性素材から作られているため、食べ心地が軽く、体に優しい一品に仕上がっている。まさにミラクルなおいしさだ。
ぜひ飲んでみたい! 世界無形文化遺産の製法で造るジョージアワイン
店内に数カ所設けられたワインセラーには、自然派ワインを中心に世界各地のワインがぎっしり。カジュアルスタイルのレストランでここまで充実しているのはなかなか珍しい。
おすすめは、”世界最古のワイン”と呼ばれる「ジョージアワイン」。ヨーロッパとアジアの境にあり、ワイン発祥の地とも言われる国であるジョージア(旧グルジア)で造られるワインだ。
木樽ではなく土つぼを使う独特な製法は、ユネスコ世界無形文化遺産に指定されている。同店では、グラスワインから気軽に楽しめるのでぜひ試してみたい。
この他、自家製のハーブを漬け込んだリキュール(写真上)や、「季節のコンブチャ」などユニークなドリンクも揃っている。コンブチャは、欧米のセレブに注目されているという発酵飲料。同店では、発酵させた季節のフルーツをプラスし、フルーティーなドリンクとして楽しめる。
六本木に集うあらゆる人にくつろぎの時間を
これらのこだわりをゆっくり楽しめるよう、店内は天井が高く、明るくて開放的な空間が広がる。天井まで届くガラス窓の外には、けやき坂の風景が広がり、春には新緑、冬にはイルミネーションと四季折々の風景が楽しめそうだ。
席数は94席。テーブル席の他に、ソファー席やテラス席、ハイチェア席とそれぞれ趣の異なる席があり、バーカウンターでは立ち飲みもできる。軽い一杯から友人同士の食事会まで、過ごしたいスタイルに合わせて選べるのもうれしい。
中2階の個室は、フロア席と視線が合わない構造になっているため、少し透けるシアーカーテンで区切る程度でも人目が気にならない。個室でありながら閉塞感がなく、活気あるフロアの空気を感じることができる。
居心地の良い空間と、ジャンルレスの充実した料理とワインが、その場を過ごす人々を繋いでいく。多様な国籍、文化を持つ人々が集う六本木の街にふさわしいレストランの誕生だ。
撮影:榊智朗
【メニュー】
紅ずわい蟹とウフマヨネーズ 2P 700円/4P 1,200円
旬の野菜 ペペロンチーノ 生パスタ 腰越魚醤 1,500円
イベリコ豚グリルと農園野菜 杏のフォンドヴォー 2,500円
ピスタチオのクリームチーズブリュレ 800円
グラスワイン 600円~
ボトルワイン 4,600円~
ハーバルリカー 800円
季節のコンブ茶 1,000円
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。また、価格はすべて税別です
AVOSETA
- 電話番号
- 03-5843-0258
- 営業時間
-
8:00~23:00(フードLO22:00、ドリンクLO22:30) ※モーニング 8:00~11:00、ランチ 11:00~15:00、ティータイム 15:00~17:00、ディナー 17:00~23:00
定休日:無し
- 公式サイト
- 公式ページhttp://avoseta.jp/
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
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