昼なら握りが5,000円! ミシュランガイド掲載・金沢の名店『鮨みつ川』が六本木に進出
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- 1.『ミシュランガイド富山・石川(金沢)2016 特別版』で一つ星の評価を得た『鮨 みつ川』初の支店は六本木!
2.六本木店の料理長はなんと、金沢本店・店主の光川浩司氏本人!
3.のどぐろ・加能ガニ・香箱ガニなど、金沢港から仕入れた新鮮な旬のネタは必食!
全国の食通たちに愛される鮨屋が六本木ヒルズへ!
全国のフーディーたちが定期的に通う人気エリアのひとつに挙げられるのが、“金沢”であろう。異色のフレンチから、能登の食材を生かした和食、スイーツ、そして何といっても人気なのが、能登半島の豊かな漁場の恵みを生かした“鮨”。
そんな金沢には、都内の人気店に引けを取らないほど予約困難なお店も多数ある。そして『鮨 みつ川』金沢本店もそんな人気店のひとつ。食の街、富山・石川を対象とした『ミシュランガイド富山・石川(金沢)2016 特別版』で一つ星の評価を得た実力店だ。
そんな金沢・ひがし茶屋街でひっそりとお店を構える『鮨 みつ川』がなんと支店を出した。その場所は、いまや日本を代表する名店が続々とオープンしている「六本木ヒルズ」! 金沢とガラリと風景が変わる六本木での『鮨 みつ川』はどのようなものか?
まるで金沢へ旅したような趣のある設え
いまや世界的なグルメ国となった日本。そんな日本の“東京の食文化”の発信を目指し、2018年にオープンした「六本木ヒルズ」の新拠点「プレミアムダイニングフロア」。ここに『鮨 みつ川 六本木店』はある。
『鮨 みつ川』店主で、六本木店・料理長の光川浩司さん(写真上)はこう語る。「六本木のほうが落ち着いてますね。実は本店のある金沢でも、ひがし茶屋街は観光地。なので毎日人の顔ぶれが変わるので……」。
意外な返事が戻ってきたが、“落ち着いている”という言葉に納得できる。お店の外観もしっとりと落ち着いた和の趣に満ちており、出格子から滲む灯りを見ていると、ここが「六本木ヒルズ」内ということを忘れてしまいそうになる。
「東京の食文化の発信地・六本木」で目指す鮨とは?
一般的に支店というのは本店の二番手などが店を切り盛りすることが多いが、ここ六本木では、光川さん本人がツケ場に立つ、と発表されたときは、多くの鮨ツウが驚いた。
そんな光川さんが思う鮨とは、「まず、温度。シャリもネタも、心地いい温度でないといけません。また、それらネタとシャリの一体感と同時に、口に入れたときのほどけ方も大事です」。
では、金沢と東京で変えていることは? 「煮切り醤油でしょうか。金沢では石川県と千葉県の醤油を使っていますが、六本木では東京の醤油を使っています」と明かしてくれた。
確かに、日本は各地にその土地由来の醤油があり、それが郷土の味や味覚の根底を成している。まずは醤油を変えてチューニングしているとは、さすが!
逆に、金沢に本店を置くお店であるというこだわりもある。それは“ネタ”と“米”だ。ネタは主に金沢港で仕入れ、宅配便で六本木まで送っているそう。そしてシャリに使用している米は石川県産のもの。金沢以外は、光川さんの出身地である山口、そして豊洲から毎朝厳選した旬のネタを仕入れ、その日のベストパフォーマンスを考えている。
本店の三大名物は健在! 金沢の味をとことん愉しもう
ここ六本木でも『みつ川』の三大名物は提供されている。のどぐろと、季節のネタである加能ガニ、香箱ガニだ。
こちらはその「のどぐろ」(写真上・左)。金沢から送られる昆布でとっただしにくぐらせたしゃぶしゃぶ仕立ての一品だ。横に添えてある「辛味大根」(同・右)と共に頂くと、脂っ気がさっと引き締まり、その甘みがより引き立つ。
こちらの「かわはぎ」(写真上)も金沢から仕入れたもの。添えてある肝のうまみとかわはぎの食感の相性のよさに、ついついお酒が進んでしまう。
こちらではさまざまな種類の飲み物があるが、おすすめは石川県産の日本酒(写真上)。石川県産の米を使ったシャリともよく合う!
握りは、福島県産の「平目」(写真上)。こちらは1日ほど寝かせてうまみをちょうどよく引き出した頃合いのもの。派手すぎないネタに、ほどけるシャリ、しっとりした空間、いい距離の接客をする光川さんのバランスが心地いい。
次いで、金沢港で獲れた「さより」(写真上)は紫蘇を挟んでさっぱりと。
ちなみに、握りのサイズは光川さんが「一番おいしい、食べやすい」と思う具合に握っているという。また、どのネタにも米酢ベースのシャリに合うように、仕事を施しているそうだ。
「器は料理の着物」 金沢の息遣いが店内の細部にも
つまみや握りを味わって、思ったことがある。器がどれも、手を添えても心地よく、デザインや色合いもすばらしいことだ。
それらの器について光川さんに聞くと、「器は料理の着物であると思っています。なので、とても大切にしており、ここ『鮨 みつ川』の特徴でもありますね。握りを出すお皿はすべてオリジナルの大樋焼です」。
味わっておいしく、目でも楽しめる。とても素敵な考えだ。
また、こちらカウンターにもこだわりが。なんでも、樹齢300年の桧を使っているそうで、手を置いても優しく、落ち着いて食事ができる。
東京江戸前の名店で修業後、ドイツのデュッセルドルフに鮨職人として滞在し、金沢のお店をオープンさせ、再び東京に戻り、お店を開いた光川さん。ネタ選びの厳しい審美眼と、静かなおもてなしの心、繊細な仕事ぶりに魅了され、再訪する方も多いそうだ。
六本木の静かな空間で鮨に向き合いたいとき、ここ『鮨 みつ川』は欠かせないお店であろう。
【メニュー】
▼ランチ
握り 4,800円~
おつまみ+握り 12,000円
▼ディナー
握り 12,000円
おつまみ+握り 18,000円
・ドリンク
日本酒 一合 1,000円~
他にワイン、シャンパン、焼酎、ビール、ソフトドリンクなどあり
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税別です
撮影/岡崎慶嗣
鮨 みつ川 六本木店
- 電話番号
- 03-6812-9368
- 営業時間
-
昼11:30~14:30(L.O.14:00)、夜17:30~23:00(L.O.21:00)
定休日:水曜 他、「六本木ヒルズ」休業日に準ずる
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
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