もっちもち「水餃子」に餃子マニアも感嘆! センス溢れる創作台湾料理店・中目黒『東京台湾』
餃子で巡る世界の旅in東京 #43
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- 1.中目黒にある創作台湾料理店『東京台湾』の水餃子が絶品!
2.焼き餃子・焼売・サラダ等、すべてのメニューが独創的で品がある
3.店主は元々イタリアンのシェフ。台湾にハマったそのワケとは?
どうも、餃子大好きな料理芸人のクック井上。です!
現在、空前の台湾ブームが到来中の日本。旅行でも大人気だし、テレビや雑誌など、様々なメディアで台湾特集が組まれまくってますね。それに合わせるように、台湾グルメや台湾カルチャーが続々と上陸しています。
そんな台湾ブーム以前から、台湾料理をベースとした創作料理を提供するお店があった! そのお店の水餃子が、絶品中の絶品なんで御座います。
やってきたのは、東急東横線・東京メトロ「中目黒駅」から徒歩約2分の『東京台湾』。レトロ&ポップで可愛らしい店構えです。
そしてドアを開けて、店内へ一歩入ると、そこはもう台湾!
いたるところに台湾の民芸品や雑貨が飾られていて、ちょっと誇張された台湾感が最高。外からの木漏れ日も手伝って、ドアや仕切りのない台湾屋台のような雰囲気を醸し出しています!
これらは全て、売り物なんですって。欲しいなと思ったらASK!
値札があるわけではないので、ご相談の上とのこと。
売り物の雑貨だけでなく、木の赤みやアスファルトの青み、そして所々コンクリートがむき出した壁などの内装、全てが台湾らしさを演出。台湾人観光客からは「台湾のおばあちゃんの家みたい!」と言われるそうです。
▲ちなみに、テーブルも以前買っていかれたお客さんがいたんだとか(笑)
座席は、テーブル席とお座敷があり、最大26人の案内が可能。宴会もできちゃう広さですね。
店主の須藤(すとう)晋次朗さんは2カ月に1回の頻度で台湾に足を運び、旅をしながら、そこで得たインスピレーションをもとに、日本文化と掛け合わせた創作料理を生み出しているそうです。
実は須藤さん、元々はイタリアンを経営していたんですって。それが今では台湾ツウとなり、台湾に関するアドバイザー的な仕事なども手掛けているのだとか…。どゆこと? 色々お聞きしたいですね。
その辺りの詳しい話はまた後ほどとして、まずはお目当ての「名物水餃子」をいただきましょう!
看板メニューは、モチモチ食感の「名物水餃子」
『東京台湾』のメニューには焼き餃子もあるのですが、オススメは水餃子。だから焼き餃子派の人も、まずは水餃子を食べてみてください。だって、この写真を見てくださいよ!
なんちゅーシズル感! 茹でている段階から、絶対モチモチ食感じゃん! ってわかるでしょ?
そして、茹であがってテーブルにやってきました「名物水餃子」!
はぁ~、たまらん。そして、ため息とよだれがとまらん。
皮も餡もタレも全て自家製ですって。美味しそう!
とろみがあるオリジナルのタレ(写真上)は、台湾の醤油をベースに、パパイヤなど台湾のフルーツや豆、ココナッツを焼き込んだもの。醤油のコクとフルーツの甘みを感じられて、これ自体がおいしいんです。
では、自家製ダレをつけ、台湾ビールと一緒に、いただきまーす! う~ん、モッチモチやぁ♪
団子を噛んだような心地よい歯ごたえと弾力のある皮。特に、ひだの皮が重なった部分がご馳走!
皮は小麦粉と芋の粉をミックスさせているんですって。それでこんな食感に!
そして、豚肉の甘い脂をまとった餡がこれまた良い。餡の具材はキャベツや豚肉などシンプルで、奇をてらっていないんだけど、肉のうまみがあって、普通そうに見えて実にレベルの高い仕上がり。
モッチモチの皮、シンプルながらもうまみのある肉、ほんのり甘いフルーティーな自家製ダレがベストマッチ。
この餃子を食べたら、水餃子の時代が来る予感すらする。餃子のニューウェーブやー!
5個でお腹いっぱいになると聞いていたけど、これはまだまだ食べたくなります。最低10個は食べたいな…。
モッチモチの食感は茹でた直後が最も際立つので、絶対に茹でたてを味わってくださいね!
ちなみにランチタイムには、お茶碗に入った「お茶碗魯肉飯(ルーローハン)」と「名物水餃子(4個)」のセット(写真上)がなんと税込1,000円で食べられるんです。しかも副菜や台湾茶付き!
これ、ボリューム満点で、めちゃお得ですよね!
「お茶碗魯肉飯」は、日本文化の丼スタイルを取り入れた『東京台湾』らしいメニュー。肉は豚バラなど3種類の部位を混ぜ、紹興酒などを入れた甘みのあるタレで味付けしてあります。
八角などの香辛料は控えめで、お肉そのものの甘みを感じられる優しい味わい。そこに卵のうまみとマイルドなザーサイを添えて…パクッ!
お肉の甘辛さ、そこに卵を崩してトローッ、そしてコリコリっとしたザーサイの塩味を口内調味。最&高です!
焼き餃子も焼売もサラダも! すべてのメニューが独創的
お次に紹介するのは焼き餃子。僕のイチ押しは水餃子だけど、実は焼き餃子もめちゃくちゃうまい♪
『東京台湾』の「焼餃子」は、羽根のパリパリ感を楽しむ一皿。まるでパンケーキみたいでしょ?
お箸でザクっと羽根を割りましょう! 羽根が特徴的に見えますが、実は餡も特徴的なこの「焼餃子」。
詳しい調理法は秘密だそうですが、魚介のうまみを閉じこめたバターを使ったり、皮を包むときにカレーのチャツネのように芋やフルーツを入れたりしているんですって。食べ慣れた焼き餃子とはまたひと味違う、クセになる味。
水餃子も美味しいけど、焼き餃子も捨てがたい。結局、2種類ともオーダーするのが吉!
そして、「焼餃子」と同じく、かなり独創的なのが「特製焼売」。
なんと肉の中に、安納芋のような甘みのあるサツマイモが入っているんです!
肉自体も特徴的で、ラムや豚肉など数種類をミックスさせています。
肉のプリプリ食感と、芋のねっとり感による食感のコントラスト。そして肉のうまみと芋の甘み。
ありそうでなかったこの組み合わせ。初めて食べる味に衝撃をうけることでしょう。これは僕もビックリしました!
味がしっかりついているので、ぜひ何もつけずこのまま食べてくださいね。
まだまだ『東京台湾』の人気メニューを紹介しますよ!
女性から大人気「香味サラダ」のお出まし。
たっぷりのパクチーと水菜、そこにネギやミョウガが良い仕事をしているグリーンサラダ。自家製ハムがトッピングされています。
自家製ドレッシングは、エシャロットと台湾の調味料を使った爽やかな味わいですが、それをかけ過ぎていないのがまた嬉しい。野菜の組み合わせが抜群なので、素材の味をそのまま楽しめますよ!
食べれば食べるほど食欲が湧いてくる爽やかなサラダで、1人1皿いきたくなっちゃうことでしょう♪
そして最後に紹介するのが、なんと「カルパッチョ」。
“アヒージョのような味わいのカルパッチョ”と須藤さんが称すように、ニンニクやアンチョビが効いた自家製ソースがかけられています。
使用する白身魚は日替わりで、この日は青森県産のクロソイ(メバル属の高級魚)。贅沢!
そしてここでも驚かされました。鮮魚の下には、芳ばしく、ほろ苦さと甘さが魅力の焼きナスが隠れています。合わせて食べてみたら、これまたセンス抜群!
独創的な組み合わせですが、今までなかったのが不思議なくらいバッチリな組み合わせ。
日本らしさと台湾らしさ、そこに店主のセンスが相まった、絶品メニューです。
元々イタリアンのシェフ。台湾にハマったそのワケとは?
▲店主・須藤さんとパシャリ!
さて、最後に気になる『東京台湾』の誕生についてご紹介。
先ほどもお伝えした通り、元々イタリアンを営んでいた須藤さん。数年前に台湾原住民としてのルーツを持つ藍(らん)さんと出会ったことがきっかけで、人生が大きく変わったんだとか。
というのも、藍さんは世界70カ国を回った旅人で、独特なセンスを持っている方なんだそうで。
その方と友人になり一緒に台湾旅行をしているうちに、台湾の歴史や文化に興味を持ちはじめ、どっぷりとのめり込むように…。
そしてそのイタリアンを改装し、藍さんと一緒に『東京台湾』をスタートさせたのです。
【藍さんが世界70カ国で体感した食文化】×【台湾原住民としての感覚】
【須藤さんのイタリアンシェフとしてのセンス】×【日本人としての感覚】
それらが合わさって、こんな独創的かつ滋味深いお料理たちが生み出されたんですね。
いや~、どのお料理も食材の組み合わせ方が秀逸。それでいて、しっくりくる。その上、品がある。
ははぁ~、恐れ入りました!
「『東京台湾』が台湾に行くきっかけになれば」と須藤さん。
うん、これは絶対きっかけになる!
マジで、次の家族旅行は台湾にしようかな…、それくらい台湾の魅力が詰まったお店です。
P.S.人気店のためディナーは予約推奨で、2時間制となっています。また、テーブルに置かれた注文票に数量を記載してオーダーするシステムです。ご参考になさってください。
撮影:佐々木雅久
【メニュー】
名物水餃子(4個入り) 500円
焼餃子(4個入り) 480円
特製焼売(4個入り) 680円
香味サラダ(小) 630円
カルパッチョ 700円
東京台湾LUNCH『名物水餃子』と『お茶碗魯肉飯』 1,000円
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税込みです
東京台湾
- 電話番号
- 03-6451-2499
- 営業時間
-
平日ランチ 12:00~14:00、ディナー 17:00~23:00(L.O.22:00)
定休日:水曜、不定休
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
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