【代々木上原】和食店『おこん』の土鍋ごはんは食べる価値あり! ウニ・イクラの土鍋ご飯を召し上がれ
代々木上原の和食店『おこん』は食のスペシャリストも足繁く通う“白米系隠れ家和食店”。一番のこだわりは、ズバリ“米”! お通し代わりに「ウェルカムライス」を提供し、その日のお米の味を確かめてもらうところからコースが始まります。産地のほか粒にもこだわり、一粒2.5~2.7㎜というとても大きな粒のものだけをチョイス。最上級のご飯に、ウニ・イクラ・ローストビーフがたっぷりオンした土鍋ごはんは必食です。
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- 【特集】西原の気取らない良い店
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- 1.ひっそり通いたい店が集結! 大人のグルメエリア代々木上原の和食店『おこん』
2.おまかせは“ウェルカムライス”から締めの炊き立て土鍋ご飯まで! お米の魅力を十二分に楽しめる
3.食のスペシャリストも足繁く通う、ツウ好みの“白米系隠れ家和食店”
新個性派グルメスポット「西原」の魅力とは?
銀座、渋谷、高円寺など中央線エリアなど、都内には多数のグルメタウンが点在するが、ツウ好みのこだわりグルメが味わえるお店が集まる街として人気なのが「代々木上原」。この代々木上原駅を利用するエリアでも特に「渋谷区西原」のアドレスを持つ“西原エリア”が今、食のアンテナが高い大人たちから注目を集めている。
今回はその西原エリアでもなかなかない、“白米”に並々ならぬこだわりを持った和食店『おこん』を紹介しよう。
「本当にここにお店が?」住宅街に溶け込む隠れ家
「駅から離れた場所を探していたんです」と、この場所に店を構える理由について語るのは店主の小栁津大介さん。なんでも、駅近くでふらりと寄ってみたというようなシチュエーションより、しっかり食べることを目標に歩いてくるようなお店を目指したかったからだそうだ。
最初の一品から“米”! 米に託した驚きのこだわりとは?
料理の特徴
そんな小栁津さんが一番こだわっているのは、ズバリ“米”! なんと、お通し代わりに「ウェルカムライス」を提供し、その日のお米の味を確かめてもらうところからコースが始まるという。
▲ウェルカムライス
米・食味鑑定士の資格を持つ小栁津さんが使うお米は、産地はもちろん、粒にこだわっているそうだ。一粒2.5~2.7㎜というとても大きな粒のものだけを選び、その厳選した米を玄人が足繁く通うほど有名な米店『亀太商店』(東京・錦糸町)で専用オーダーし、少量ずつ『おこん』の料理に合うかたちで精米してもらっている。
「やはりお米屋さんは精米のプロ。米に対するアプローチが違うんです。おいしさとその米の持つ味わいが失われない線を見切って適度な量を丁寧に精米してくれる。また、大量に仕入れたほうが便利なんですが、味が落ちるため3㎏くらいと少量、こまめに仕入れています」と小栁津さん。
今日のお米は宮城県産の希少品種「ササシグレ」。それを茶碗に少量、炊き立てを味わう。なにも口にしない状態で最初に食べるお米は、甘くて爽やかで、粒がほどける様もよくわかる! 思わず「お代わり!」と言いそうになるが、我慢して次の料理を待つことにしよう。
お米の相性と可能性の広さがわかる料理が次々と!
▲アボカドとローストビーフと雲丹ご飯
2品目はお米とおかずのマリアージュが楽しめる「アボカドとローストビーフと雲丹ご飯」。先ほどのほのかな味わいから、ガツンとくるリッチな味の変化! 「ウェルカムライス」と食べ比べると、単品でもおいしく、また濃い口の食材も受け止める力もあるご飯の幅の広さを感じる。
▲揚げ茄子のおひたしと切り干し大根の酢漬け
こちらは季節を問わず人気があるという「揚げ茄子のおひたし」(写真上・右)。今回は旬の鰯やおくらを添えている。これは間違いない、王道のおばんさいの味! なるほど、一年中人気というのも頷ける。家庭で食べられそうなのだけど、決して味を再現できないプロの味。そして箸休めに抜群の「切り干し大根の酢漬け」(同・左)。どちらもひと口食べると箸が止まらなくなるおいしさだ。
それらの品々を味わっていると、キッチンからいい香りが。なんとここで「牛カツ」の登場だ。
▲牛カツ
今回は庄内牛のヒレをレアで揚げたもの。ルビー色の断面が美しい。揚げ方にもこだわりがあり、低温から高温を繰り返し、10分くらいじっくりと火を入れるそうだ。アツアツのうちに味わうと、ヒレのさっぱりした口当たりと、思いがけない味に驚く。塩が散らしてあるのだが、なんと複数のスパイスも感じる。なんとも、いい意味で“おかず感”があり、ご飯と合う味だ。
そして今度はテーブルに目を見張る食材が。なんと「すき焼き」の登場だ。
すき焼きでは見慣れない雲丹も出てきたことについてうかがうと、「卵黄代わりです。一緒に召し上がってください」とのこと。今回は鹿児島県産の西郷どん牛に合わせて割り下ではなく砂糖と醤油で。砂糖は肉の脂もすっきりいただける、甘みのさっぱりした島砂糖を使用している。
ジュージューと焼ける甘しょっぱい香りが漂うと、ご飯を合わせずにいられない! 締めの料理がまだあるそうだが、一杯だけお願いして出してもらう。
▲土鍋炊きご飯にすき焼き・雲丹乗せ
これぞ究極のオンザライス!? こだわりの「土鍋炊きご飯にすき焼き・雲丹乗せ」の完成だ。味は言わずもがな! お替りを我慢するのが大変だった、とだけ言わせてもらおう。
ここまでいろいろ味わって、締めは最初に出されたご飯と汁物であっさりかな? と思っていると、大きな土鍋が運ばれてきた。蓋を開けると、驚愕!
▲土鍋ご飯
なんと、今までの総決算のような豪華な「土鍋ご飯」の登場だ! 下は新たに炊かれた、炊き立てのチーズを散らした旬のとうもろこしご飯。その上にのっているのが輝くばかりのローストビーフ、雲丹、イクラ、そしてキャビア!
ここまでオールスターが揃ったご飯にもなかなか出逢えないであろう、しゃもじを入れるのがもったいないほどのビジュアルだ。ローストビーフで具とご飯を巻き、ひと口食べると、口内に広がる贅沢なコク。そして特濃の卵かけご飯を食べたような、消えないうまみ。
とうもろこしご飯だけでも、具と合わせて食べても、お酒とも合う、まさに白米で飲み食いできるほどのおいしさだ。
ご飯のほっこり感と添うように、やや照明を落とした店内はゆったりとテーブルが配置され、初回でも思わず寛いでしまうほど。店内に置かれた店主こだわりの土鍋や茶碗を見るのもまた楽しい。
静かなこだわり派が集まる街。それが「西原」
さて、西原エリアが気に入ってお店を開いたという小栁津さんに西原の魅力を伺うと、「近隣の渋谷などに比べると、ぐっと大人で、静かな雰囲気。そして駅前だけでなく、うちのお店もそうですが、“ここに?”と思うような、駅から少し歩いた場所にもお店などが点在し、宝探しのような楽しさがある。なので、西原近隣のいろいろな駅から歩いてみても、新しい発見があると思います」と教えてくれた。
お米のおいしさを決める要素とは?
ところで、ご飯というと、だいたいの和食店にはあるメニューだが、小栁津さんが思うおいしさのポイントはというと「バランスと味の深さが良いこと」だそう。「それがいいと、温かいときにおいしいのはもちろん、冷めてもおいしいんです。まるでいい恋愛みたいじゃないですか!」
帰り際に、“抱かれたい男”ならぬ、常連に付けられたというあだ名“炊かれたい男”、小栁津さんが笑顔で言ったこのセリフ。やはり西原のおいしさは一度では味わいつくせない!
▲小栁津大介さん プロフィール
東京・東北沢でおこんの前身となるお店を営業後、渋谷区西原に移転し、『おこん』を開店。“究極の土鍋ご飯を楽しめるお店”として近隣の方はもちろん、海外からの訪問客も。
【メニュー】
おまかせコース 5,000円/7,000円/10,000円
うににく土鍋ご飯セット 4,000円(土日祝日の15:00~17:00まで)
*予約制で世界のキャビア食べ比べもあり
日本酒、焼酎、ビールなど各種アルコール
ソフトドリンク各種
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税別です
おこん
- 電話番号
- 050-3374-4213
- 営業時間
-
土・日・祝 15:00~23:00(L.O.22:00、ドリンクL.O.22:30)(※土、日曜日(祝日)のみ15時から予約有で営業開始します。) 月・水~金・祝前日 18:00~23:30(L.O.22:30、ドリンクL.O.23:00)
定休日:毎週火曜日 ※※年末年始
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
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