渋谷のイタリアン『アンティヴィーノ』は本格派なのに気軽に楽しめる、隠れ家レストランだった!
渋谷のイタリアン『アンティヴィーノ』をご紹介。同店はリストランテの風格ながらトラットリアの気軽さで食事が楽しめるカジュアルイタリアンです。旬の素材を使った料理は「料理法」や「ボリューム」など、お客が好みで提案できるスタイルなので、選ぶ楽しさがあります。また店内は、ゆとりのあるテーブル5卓と、フルオープンキッチンがすぐ前のカウンター5席、2卓のテラス席も。シチュエーションに応じて選んでください。
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- Summary
- 1.リストランテの風格ながらトラットリアの気軽さ! 渋谷の名イタリアン『アンティヴィーノ』
2.時間も手間もじっくりかけた約20種類のメニューから選ぶ楽しさを満喫! 至福の「前菜盛り合わせ」
3.自家製パスタもドルチェも好みに合わせて盛り合わせるのが『アンティヴィーノ』流
クラシカルな空間で心くつろぐひととき
新しい“大人のトレンド”発信地としての顔を持つ渋谷。一方、街のそこかしこに歴史を刻む名店が潜んでいる。1996年の創業以来、24年間、多くの芸能人や文化人に愛されてきたイタリア料理店『アンティヴィーノ』もそんな一軒だ。
JR山手線・渋谷駅から徒歩10分。“ビットバレー”と呼ばれる渋谷のビル群が建ち並ぶ通りを抜けて、並木橋交差点を曲がり、坂を少し上っていくと、シックなグリーンのひさしが見えてくる。
周りは、閑静な住宅街を間近に控え、都会の真ん中とは思えない落ち着きのあるエリア。道路沿いから少し奥まった場所にあるため、ちょっとした隠れ家の風情を醸している。
一歩入ると広がるのは、ダークブラウンのシックな色合いを基調に、白いテーブルクロス、きちんと並べられたカトラリーなどのクラシカルな空間。
創業者は、1980年代の“イタ飯”ブームを牽引した一軒、西麻布『イ・ピゼリ』(閉店)の支配人として活躍した実力派。その流れで、当時のヨーロッパのレストラン文化を伝えたいという気概が店のあちこちに感じられる。とはいえ、ここはトラットリア。気さくなスタッフの笑顔に心もほぐれていく。
店内は、テーブル5卓がゆとりある配置で並ぶダイニングルームと、活気溢れるフルオープンのキッチンがすぐ前のカウンター5席から成る。エントランス脇には、爽やかな風を感じられる2卓のテラス席もあり、シチュエーションに応じて席を選ぶことができるのもうれしい。
伝統を受け継ぐ若き実力派シェフ
山崎健太シェフは、まだ30代ながら『アンティヴィーノ』のシェフに就任したという実力派。そんなシェフの最初のキャリアは、フレンチレストランだったという。そこにフランス料理を学びに来ていた『アンティヴィーノ』の先代シェフに誘われ、同店で働くことになった。
2年ほど同店でイタリア料理を学ぶと、恵比寿にある系列店『アポンテ』のシェフに抜擢。8年間活躍した後、『アンティヴィーノ』のシェフに就任した。
伝統の味を見事に再現しつつ、山崎シェフらしい個性があふれる料理の数々は、常連のみならず新しいファンも魅了している。
選ぶ楽しさを満喫! その日の気分で自分好みのメニューを決める
「今日は前菜をたくさん、アレコレ食べたい」「パスタを思いっきり!」など、その日の気分で料理を注文できるのが、『アンティヴィーノ』のスタイル。
「メニューを見ながらどれを食べようか悩むのは、レストラン本来の楽しみだと思います。お好きな料理を盛り合わせて、色々味わえる楽しさを満喫していただきたいですね」と語るのは、同店マネージャーの竹腰周至さん。
厳選された旬の食材を使った料理がずらりと並んだメニューは、種類が多いだけでなく、いずれも時間と手間をしっかりとかけたものばかりだ。
素材の良さを引き出す技が光る前菜盛り合わせ
取材日は、旬の素材を使った料理、5種類を盛り合わせてもらった。
「真ダコとウイキョウのマリネ」(写真上・左)は、白ワインでボイルし、プリプリとした食感のタコを、シャキシャキしたウイキョウとオリーブオイル、レモンなどでマリネ。レモンのきかせ方が絶妙で、タコのうまみを存分に引き立てている。
「グリーンアスパラガスのオーブン焼き半熟玉子添え」(写真上・右)は、創業以来の定番で、常連客にも大人気のメニュー。ポイントは、ブランド卵『光永卵』のやわらかすぎず、かたすぎない半熟具合。ほどよいソースとなって、アスパラガスと相性ぴったりなハーモニーを奏でる。
「姫サザエのガーリックバター焼き」(写真上・左)は、夏に旬を迎える姫サザエを、エスカルゴのように香草パン粉とガーリック、トマトソースで焼いたオリジナルメニュー。
「サンダニエーレ産生ハムの桃添え」(写真上・右)は、熟成させ過ぎず、ほどよい塩気の生ハムと、ねっとりした甘さの桃との相性が抜群。合わせるフルーツは3種類ほど用意されているとかで、好みに応じてリクエストできる。
こちらは「近江牛のカルパッチョ ハリーズバー風」(写真上)。カルパッチョは、今でこそ魚介類を使うことが多いが、本来は牛の生肉を使っていたのだとか。カルパッチョ発祥の店『ハリーズバー』の名がついたこちらのメニューでは、牛肉をタタキにし、レアのような食感に仕立てている。ほどよくサシが入った近江牛は、やわらかく、脂身までジューシーで甘い。
伝説の名パスタから旬の味覚を生かしたものまで、自由に選べる盛り合わせが楽しい
パスタもお好みで盛り合わせ。パスタの種類も、リクエストに応じて変更可能だ。例えば、写真真ん中にあるサマートリュフのパスタは、メニュー表ではリゾットになっているが、こちらの皿では手打ちのタリオリーニにアレンジ。食べ手の好みに合わせてもらえるのが『アンティヴィーノ』の醍醐味だ。
「冷たいキャビアのカペリーニ」も創業時からの定番。レモンと塩、エクストラバージンオリーブオイルだけで味付けしたシンプルなパスタにキャビアをたっぷりとトッピング。プチプチした食感と、濃厚でありながらほどよい塩加減が、極上のパスタソースになっている。
「料理し過ぎてしまうと、素材の良さを感じられなくなるので、なるべくシンプルに仕上げるようにしています」(山崎シェフ)
「サマートリュフとパンチェッタのタリオリーニ」(写真上・左)と「イカスミのタリオリーニ ワタリガニのアラビアータ」(同・右)は、どちらも自家製の手打ちパスタ。
日によって異なる小麦粉の水分量まで考慮して、手作りしているパスタは、モチっとした食感とコシの強さが魅力で、噛みしめて味わうパスタだ。
サマートリュフのパスタは、パンチェッタとチーズのコクがトリュフの個性に負けない存在感を放つ。ワタリガニのパスタは、イカスミとワタリガニ、2つの魚介のうまみが層になって奥深いおいしさがある。
ドルチェもお気に召すまま
食事最後のお楽しみ、ドルチェももちろんお好きなだけ。ゴルゴンゾーラのチーズケーキやイタリアのアイスケーキ、カッサータなど常時10種類ほど用意されているドルチェは、サンプルが運ばれてくるので、好きなものを選んで盛り合わせてもらえる。
「全種類くださいというお客様もいらっしゃるんですよ」と山崎シェフ。
こちらの皿には、定番の「ティラミス」に、涼しげな「レモンケーキ」とヨーグルトのグラニテをトッピングした「シャインマスカットのミント風味ゼリー」を盛り合わせている。
人気のティラミスは、伝統的なイタリアのレシピに、生クリームをプラスするなど、日本人好みに仕立てている。フワリと溶けていく軽い口どけながら、濃厚なコクと控えめな甘さが魅力の大人のデザートだ。
ワインセラーにズラリと並んだ圧巻のワインの品揃え
ワインセラーに並ぶワインは、老舗ならではの圧巻のラインナップ。「主にイタリア産ワインを揃えています。品揃えをするときに一番大切にしているのは、やはりお客様に好まれるかどうかですね。こんなワインを飲んでほしいなと思えるものも揃えています」(竹腰さん)。
『アンティヴィーノ』とは、前菜の“アンティパスト”とワインのイタリア語“ヴィーノ”を合わせた造語。気さくなトラットリアとして、自由に料理とワインを楽しんでもらいたいという想いが込められている。
グラスワインもスパークリング1種類、赤・白共に2種類ずつ用意。心ゆくまで極上の前菜とワインの組み合わせを楽しみたい。
すべてはお客様の楽しみのために!
「イニシアティブは、常にお客様にあるように心掛けています。お客様目線を一番大切にすることは、創業以来ずっと変わりません」と語る竹腰マネージャー。
光触媒の殺菌機を導入して、お客様に安全安心を感じてもらえるような工夫を常に怠らない。記念日のディナーから、日常の“ちょっと良いものを食べたい”まで、訪れる人のライフスタイルに合わせて楽しませてくれる『アンティヴィーノ』。ぜひ足を伸ばしてみてはいかがだろう。
【メニュー】
真ダコとウイキョウのマリネ(単品) 1,400円
姫サザエのガーリックバター焼き 1,600円
グリーンアスパラガスのオーブン焼き半熟玉子添え 1,600円
お好みアンティパスト3〜5種類盛り合わせ(お二人様から) 1,600円〜
※値段は内容によって変わります。
冷たいキャビアのカペリーニ 3,400円
イカスミのタリオリーニ ワタリガニのアラビアータ 1,600円
お好みパスタ3種類の盛り合わせ(お二人様から) 1,800円〜
※値段は内容によって変わります。
ドルチェ盛り合わせ 880円~
※値段は内容によって変わります。
グラスワイン(赤、白) 880円〜
グラスワイン(スパーリング) 1,100円~
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。また、価格は全て税込みです。
ANTIVINO
- 電話番号
-
050-5487-7875
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
-
17:30~23:00
(L.O.22:00、ドリンクL.O.22:00)
月~土
11:30~15:00
(L.O.14:00)
土・祝日
17:30~22:00
(L.O.21:00、ドリンクL.O.21:00)
定休日:日曜日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
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