自由が丘『ワインセラー事業部』で肉をガッツリ、 ワインをがぶ飲み！お手頃＆気軽に楽しめる最強ビストロ

自由が丘『直出しワインセラー事業部』がオープンしたのは2010年のこと。約10年経った今でも、ワイン好きが集まるビストロとして人気を博している。

「うちは気ままに楽しめる居酒屋スタイルの店。どの料理もワインに合うように作っているので、かしこまったペアリングではなく、好きなものを飲んで好きなものを食べてほしいです」と、店長兼料理番長の西川信裕さんが話してくれる。

ボトルワインは常時70～80種類ほど用意しているほか、グラスワインも種類豊富。自然派ワインもさまざまに取りそろえているので、グラスだけでもいろんな味に出逢うことができる。

空間造りにも、リラックスして過ごせる工夫がいっぱい。まず、入口で靴を脱ぐのでそれだけでも少し寛げる。

席は、ワイワイと賑やかな雰囲気ごと楽しめるテーブル席のほか、落ち着いた空間で食事ができるお座敷スタイルの個室も完備。子ども連れも大歓迎だというので、家族水入らずの時間を楽しみたいなら、個室をチョイスするといいだろう。

また、靴を脱ぎたくない場合は、外に設置されたテーブル席（写真上・手前）を利用するという選択肢も。こちらの席なら、ワンちゃん連れでの食事もOKだ。

料理は、山形や岩手から直送された鮮魚や、同じく岩手直送の短角牛など、日本全国から仕入れた食材を使った「居酒屋料理」がたくさん。その中から一品目にオーダーするなら、「アンティパスト（前菜盛り合わせ）」（写真下）はいかが？

「コンビーフのリエット」「ハガツオの冷製スモーク」「ラタトゥイユ」「キャロットラペ」「イベリコ豚のサラミ」「イタリア産プロシュート」「自家製パテ」「自家製そぼろチーズ」「ヤゲン軟骨の煮物」と盛りだくさんの内容だ。

もちろん、どれもワインと相性抜群のものばかり。ヤゲン軟骨はニンニクの風味たっぷりで、キャロットラペは香辛料がきいている。単品メニューでも人気の「自家製そぼろチーズ」は、ゼラチンで固めたぷるっぷる食感で、ほろほろとしたそぼろとチーズが混然一体としたさまがユニークだ。

ワインは、自然派のオレンジワイン「ボデガス・ルンルン」（スペイン）をチョイス。ドライアプリコット、柑橘、キャンディー、カシスなどが感じられる華やかな一杯だ。

魚料理からは、「本日の魚介のカルパッチョ」（写真上）をご紹介。カルパッチョの内容はその日入ってきた魚介によって変わるが、この日は、新潟であがった16kgの天然アラ。別名「クエ」と呼ばれるこの高級巨大魚は、脂がのる秋から冬にかけてがとくにおいしい。

やや厚みを持たせてカットしたアラに、イタリアの魚醤と塩、こしょう、オリーブオイルのみで味付けしたカルパッチョは、魚のうまみが全力で舌にまとわりついてくるインパクト大の一皿。強めの味付けで、さっとレモンを搾っていただくとワインとよく合うことこの上ない。

同店を訪れたらぜひ試してほしいのが「山盛り！ 3種貝のワイン蒸し」（写真下）。

タマネギとニンニクをオリーブオイルで炒めた後、白ワインと水、貝だし、バター少々を加えたスープに、ホンノビス貝、ムール貝、地ハマグリの3種類の貝を投入。塩で味を整えながら仕上げたら、仕上げにバージンオイルを垂らして完成だ。

貝のうまみたっぷりのスープまで飲み干したくなる一品だが、ちょっとお待ちを。残ったスープで「〆のリゾット」または「〆パスタ」を注文できるので、スープだけとっておいて〆まで楽しむのがおすすめだ。

こちらのワイン蒸しには、自然派ワインの「ビアンコ・ムーニー」（イタリア）を合わせたい。ミネラル感とフルーツ感が見事に調和した人気の一杯だ。

肉料理からは、「岩中豚のポルケッタ」（写真上）をご紹介。フレッシュバーブとニンニクを塗り、くるくると巻いた後、オーブンで焼き上げたジューシーな豚肉は、いわば“イタリアンチャーシュー”。フレッシュハーブを使っているため、鼻から抜けていく香りも楽しめる一品だ。

リーズナブルでボリュームたっぷりの料理が豊富にそろうので、20代30代のお客や女子会利用も多いという『ワインセラー事業部』。木のぬくもりいっぱいでとことんリラックスして過ごせるから、2回目以降はより気楽に訪れて寛いで過ごせること必至。

いろんなワインを試してみたくなるから、これまで以上にワイン好きになること間違いなし。新しいワインとの出逢いそのものも、存分に楽しんでほしい。

【メニュー】
・アンティパスト（前菜盛り合わせ）　1人前780円（※記事中の写真は3人前）
・本日の魚介のカルパッチョ　980円
・山盛り！ 3種貝のワイン蒸し【ホンノビス貝、ムール貝、地はまぐり】　980円
残ったスープで！ 〆のリゾット　380円　〆パスタ480円
・岩手！ 岩中豚のポルケッタ　1,180円
・【自然派オレンジワイン】ボデガス・ルンルン　900円
・【自然派】ビアンコ・ムーニー　850円
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。また、価格はすべて税別です

撮影：佐々木雅久