ランチなら本格コースも気軽に楽しめる！ 中目黒の名イタリアン『リストランテ カシーナ カナミッラ』

東急東横線・日比谷線の中目黒駅から徒歩5分。目黒川沿いの閑静な通りに立地するイタリア料理店『リストランテ カシーナ カナミッラ』が大切にしているのは、「お客さまが主役の最高のひととき」を楽しんでもらうこと。

オーナーシェフの岡野健介さん（写真上・右）は、長くお客の記憶に残る料理を提供すべく、まずは日本全国の生産者のもとに足を運び、土地を見て、育てている人の想いに耳を傾け、ときには一緒に仕事させてもらうことで食材の魅力を深く理解。長年培った技術や知識に豊かな感性を加えながら、心に残る料理を生み出し続けている。

目黒川に面した店舗のサイド側は一面ガラス張り。桜の季節は窓いっぱいに広がる美しい景色を楽しみながら食事できるだけでなく、店内の花器にも季節の花が活けられるなど、おもてなしの心も満載だ。

贅沢な空間を満喫したいなら、やっぱりディナーの利用がいい？　いいえ。こちらのレストランは、ランチでも十分、ゆったりした時間を満喫できるので、時短営業が繰り返されているコロナ禍に食べる楽しみを味わいたいという人も、ぜひ利用してみてほしい。

ランチは、全5品の「バッカス ランチショートコース」と全7品の「チェーレレ ランチコース」の2つのコースを用意。その中から今回は、「バッカス ランチショートコース」を紹介しよう。

まず先付けは、「ピエモンテ風 林檎とゴルゴンゾーラチーズのサラダ～生姜のアクセント～」（写真上）。角切りにしたリンゴとともに、ゴルゴンゾーラチーズやレーズン、くるみが詰められたカップの上部にトッピングされているのは、ショウガやハチミツを加えてマリネしたスライスりんご。

スプーンですくうと、ゴルゴンゾーラのねっとり感、果実の爽やかさ、ナッツの香ばしさなどが口の中で一体となって得も言われぬ心地よさ。トッピングのスライスリンゴは、ショウガがきいたヘルシーな味わい。やさしい味の一皿で、のっけから頬が緩んでしまう。

先付けと一緒に登場する、野菜チップスやグリッシーニの盛り合わせもほっこりとやさしい仕上がり。おつまみ感覚でつまんでいるうち、テーブルに笑顔の花が咲いてきそうだ。

こちらの前菜は「香ばしく焼き上げたホタテとアーティチョークのスープ ふわふわトリュフとマリーゴールドオイルを搾って」（写真上）。ご覧の通り、なんともアーティスティックな見た目のこのメニュー。

海色のお皿に浮かぶホタテを、まずはそのまま半分ほどいただいた後、珊瑚の隙間で遊んでいる魚をつまみ、中に詰められたメキシカンマリーゴールドのオイルを搾って味の変化を楽しむ仕掛けだ。

ホタテの上にトッピングされているのは、ピューレ状のアーティチョーク、フリットしたアーティチョークと、ふわふわに削られたトリュフ。スープは、生ハムとアーティチョークからとっただしがベースとなっている。あまりの風味の豊かさに思わずすべて飲み干してしまいそうになるが、ぐっとこらえてマリーゴールドオイルをプラスすると、また違った快感の波が一気に押し寄せる。鼻を抜ける柑橘系の高貴な香りが、スープの味もホタテの味もぐっと引き立ててくれる。

パスタは、4品程度用意された「本日のパスタ」から好みのものをチョイスできる。写真の一品は、「太刀魚とハマグリのスープをすわせたアクアパッツァ仕立てのショートパスタ『パケッリ』。ブロッコリーのピューレと里芋をアクセントで」。

大きなマカロニのような形のパケッリは、太刀魚とハマグリのスープを存分に吸ってうまみいっぱい。角切りにされた里芋を一緒にすくうとねっとりとした食感が加わり楽しいし、さらにすくっていくとピューレ状のブロッコリーまで顔を出すという、驚きが盛りだくさんの一皿だ。

メインは、「仔羊のロースト ビーツとポロネギを合わせて ミントの香るサワークリームのソース」（写真上）。表面はカラリと香ばしく、中はしっとりと焼き上げられた仔羊に、コロンとした愛らしい形状のビーツとポロネギが添えられている。

くるりと円を描くように盛りつけられているのは、仔羊からとっただしを煮詰めたソース。そしてポツンポツンと小さな水玉状に落とされているのは、サワークリームにミントの香りを移したソース。芳醇なうまみに満ちたソース、爽やかな刺激をもたらしてくれるソースの2つを交互に試しながら食べ進めるのも楽しい。

デザートは、カラフルな見た目の「ローズマリー風味のジェラートの実とバナナのカラメッラータ 金柑のコンポートとピスタチオソース」（写真上）。

オレンジ色の球体の正体は、ローズマリーで風味付けしたジェラートをアプリコットピューレでコーティングしたもの。フォークを入れると、中からクリーミーなジェラートが顔を出す心憎い仕様だ。さらに、みずみずしい金柑のコンポート、キャラメリゼしたバナナも加わり、ピスタチオのソースを絡めながらいただくと、いろんな食感や味の組み合わせを満喫できる。

食後には、サラミに模したチョコやお米のタルトなどの焼き菓子も供されるので、最後までたっぷりと至福の時間に酔いしれることができる。

そんな『リストランテ カシーナ カナミッラ』。休日のランチにぴったり。家で巣ごもり生活を送っている人も、たまの外食を楽しんでみて。

【メニュー】
・バッカス ランチショートコース
先付け、前菜、パスタ、メインディッシュ、デザート、食後のお飲み物と小菓子　4,000円
・チェーレレ　ランチコース
先付け、前菜2品、パスタ1品、スペシャリテ アニョロッティ ダルプリン、メインディッシュ、デザート、食後のお飲み物と小菓子　6,000円

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