進撃の?ローストビーフ丼!
ぐるなびの膨大なデータから今旬なワードを導き出すと、その筆頭格として表れたのが「ローストビーフ」だ。長らく続く肉ブームの最新トレンドといえるのではないだろうか。さらにdressingでは、実際に街でどんなことが起きているのか、東京のレストランの目利きとして活躍されている賢人・森一起さんに話を伺った。
寿司好きが辿り着くのは、「づけ」に「こはだ」。そこに背の青い魚を加えてもいい、しかし、決してトロではない。長く続いた牛肉の霜降り信仰も一段落して、人がようやく牛の赤身の美味しさに気付き始めた頃、列島を揺るがしたレバ刺し・ユッケ禁止令。忽ち、街はレアな牛肉の赤に飢え、希求し始める。そこに登場したローストビーフ丼の圧倒的なヴィジュアルは、肉好きならずとも小躍りしたくなるようなインパクトに満ちている。
正に肉を喰らうという満足感、中央部のレアな赤が満腹中枢を痺れさせ、一気に丼を平らげさせる。写真は、ローストビーフのブームが起きるずっと前から、絶え間ない行列を作り続ける「くいしんぼう がぶ」(武蔵小山)の肉の薔薇!「がぶ丼」。シンプルな味付けに、挽き立てのブラックペッパーがアクセントになっている。
また、神戸からやって来た行列店「レッドロック」(高田馬場)では、卵の黄身とオリジナルのヨーグルトソースを合わせているし、ロコモコ屋「39yoshoku」(馬喰町)では、2週間限定のメニューだったが和風ソースと濃厚なフォワグラをプラスしたフォアグラローストビーフ丼が白眉な出来映えだった。
最近では、さらに派生してローストビーフの乗ったラーメンや厚切りで楽しむローストビーフ、さらには生肉規制を逆手に取って登場し人気となっているローストビーフユッケなど、ローストビーフの進撃は今も進行し続けている。
※森一起さんのスペシャルな記事『幸食秘宝館・武蔵小山、グルメランキング上位には載らないホントウの名店3軒を巡る』はこちら
くいしんぼう がぶ
- 電話番号
- 03-5722-1766
- 営業時間
- 11:30〜13:30、18:00〜L.O.22:30(日・祝18:00〜L.O.21:30)
- 定休日
- 定休日 土曜
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