大自然の中で採れたての食材を使った料理を味わう
「ブルーヒル」は、マンハッタンのウエストビレッジにある高級アメリカン料理のレストランだ。でももし郊外まで足を伸ばす機会があったら、マンハッタンから北に1時間近く行ったストーンバーンズセンター・フォー・フード&アグリカルチャーの中にあるこちらをお勧めしたい。
そこでは、マンハッタンの「ブルーヒル」にはないメニュー「Grazing, Rooting, and Pecking」を味わえる上、マンハッタンでは不可能な体験が楽しめるからである。今は紅葉もピークで、訪れるには絶好のシーズンだ。
「ブルーヒル・アット・ストーンバーンズ」のあるストーンバーンズセンター・フォー・フード&アグリカルチャーは非営利団体で、「私たちみんなが恩恵を受けられる健康的で長続きするフードシステムをつくること」をミッションとしている。32万平方メートルを超える敷地には牧場、農場、ファームストア、ブルーヒル、ブルーヒルカフェ、農業教育のための教室などがある。ストーンバーンズは土地の健康と最も道徳的で人間的な水準に基づいて飼育することを留意したメソッドで農業を行い、野菜や肉、卵などを収穫すると共に、そうした農法を教えるトレーニングを提供している。
ストーンバーンズの納屋と中庭は、ジョン・D・ロックフェラージュニアが1930年代に建築家のGrosvenor Atterburyにデザインさせた。ブルーヒルは、その歴史的な建物をそのまま生かしている。
レストランの内観は、ナチュラル感を漂わせながらとてもエレガントな雰囲気。結婚披露パーティの場所としても、とても人気がある。
世界から注目されるシェフ、Dan Barber
ブルーヒル・アット・ストーンバーンズはストーンバーンズセンターの農場で育てられた食材の70%を購入し、そのメニューに取り入れている。大方はオーガニックで、すべてサステイナブルな農法で育てられたものだ。軽く味付けされた新鮮な野菜はフェンスにみたてて出され、その可愛らしくてユニークなルックスがお客を魅了する。
シェフのDan Barberは、アメリカの現在の食生活の現状と彼が考える道徳的かつ美味しい食生活の新しい定義を綴った『The Third Plate; Field Notes on The Future of Food』の著者。2009年、タイムマガジンの「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた。
3時間半かけて味わう、本当の自然
レストランのダイニングルームでは、218ドルのコース料理のみ。
品数は決まっていないが、3時間半かけていただくコースだ。
メニューは刻々と変わるから、何が出てくるかはその日のお楽しみとなる。アレルギーやベジタリアンなどで食べられないものがあれば、できるだけ対応してくれるそうだ。
食事の途中、別室に案内されて、外の景色を見たり風を感じたりしながら食事を続けることもある。
要予約で、予約は2ヶ月前から受け付ける。10席あるバーは先着順で、3品で58ドルのコースがある。バーのメニューも毎晩変わる。子供向けの料理はなく、小さい子供連れやカジュアルなランチをとりたい人にはセルフサービス形式のブルーヒルカフェがお勧め。
アウトドアで食べられるシーティングエリアがあり、週末はカフェに長い行列ができていることがよくある。お天気がよければ、牧場や温室を見て回り、その後食事や買い物をするのがお勧めだ。このセンターにあるファームショップは可愛い雑貨がいっぱいで必見!シーズンによっては、収穫された野菜、卵、肉、花なども売られている。
Blue Hills at Stone Barns
- 電話番号
- +1 914-366-9600
- 営業時間
- 17:00~22:00、日曜13:00~22:00
- 定休日
- 定休日 月・火曜
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。