そんななか、ニューヨーク発のハンバーガーレストラン「Shake Shack(シェイクシャック)」の日本1号店が11月13日、東京・明治神宮外苑内にオープンした。
「Shake Shack」は2004年にマディソンスクエアパークにて開業。現在は10カ国で展開し、今回で79店舗目となる。2014年度には、Zagat NYCで「最も人気のあるニューヨークのレストラン」に選ばれるなど、老若男女に愛される人気バーガー店だ。
ヒットの秘訣は、お手頃価格のグルメバーガー
「Shake Shack」の企業ミッションは「Stand For Something Good」。高品質な食材を使うこと、環境に配慮し店舗には廃材を再利用すること、地域社会へ貢献することなどを心がけている。
看板メニューは、ホルモン剤を一切使わない100%オールナチュラルのアンガスビーフを使用した「シャックバーガー」。アンガスビーフとは、柔らかい肉質とジューシーさが特徴で、牛肉の世界三大品種の一つといわれている。それをミディアムに焼き上げ、レシピは非公開である、まろやかな酸味のシャックソースに絡めていただく。じゃがいもが入ったふかふかのバンズは、パティの肉汁でしっとり食感に変わるそうだ。「小ぶりですが、パティに厚みがあり、肉の旨みを味わえるので満腹感があります」と広報担当者。
現地ニューヨークでのヒットの要因について、CEOランディ・ガルッティ氏は、「食材にこだわった質のいいグルメバーガーをお手頃価格で提供しているからではないか」と分析する。安価なファストフードと一線を画すも、レストランほど高級過ぎない、ちょうど中間の価格といったところだ。ちなみに、ハンバーガーのサイズは万国共通で、価格帯はなるべく統一しているという。
他にもベジタリアンに向け、2種類のチーズをマッシュルームで包み揚げた「シュルームバーガー」や、100%ビーフまたはポークソーセージのホットドック「シャックカーゴドック」、クリンクルカットのポテトフライなどがある。日本限定メニューは、毎日お店で作られるクリーミーなアイスクリーム「フローズンカスタード」を高速でミックスした「コンクリート」4種とシェイク1種。「Walk In The Park(ウォークインザパーク)」と名付けられたコンクリートは、ゆず味噌キャラメル、抹茶マカロン、抹茶、きな粉と日本ならではの素材がトッピングされている。この「Walk In The Park」の売上5%は、「放課後NPOアフタースクール」に寄付されるそうだ。
400人が駆け付ける世界一のオープニング
オープン当日の午前11時には400人の行列ができ、およそ3時間待ちと大盛況。先頭に並んでいた30代男性は「ニューヨーク旅行の思い出のお店です。前日21時30分から並びはじめましたが、まさか自分が1番になるとは」と、驚いた様子をみせた。若い世代に限らず、50代、60代と思われる方も列に並んでいたことからも、人気ぶりがうかがえる。
店舗デザインは、ニューヨークのマディソンスクエアパークにあるシェイクシャック1号店をイメージし、公園でよく見かけるテーブルベンチなどが設置されてある。席数は店内に67席、加えてテラスが100席。
食事を楽しむだけでなく、テラス席には卓球台が設けてあり、お客さん同士がプレイするなど、憩いの場としての役割も果たす。テラス席には、パラソルヒーターが設置されているので、肌寒い季節でも安心だ。今なら、黄色付いたイチョウを鑑賞しながら食事が楽しめる。緑に囲まれた居心地のいい空間なので、ハンバーガーショップといえど、デートやビジネスシーンで使うのもよし。
「こんなに大勢のお客さんが集まってくれたのは日本が初めて。日本のハンバーガー文化はアメリカと同じぐらい根付いているので、日本人がハンバーガーに飽きることはないと思う。これからも皆さんの要望に応えられるようなメニューを提供していきたい」とガルッティ氏は話した。
待機列はイチョウ並木の下にあり、3時間並ぶとはいえ、穏やかな空気が流れていた。夕方になれば、店舗がライトアップされイルミネーションを見ている感覚に。せっかく並ぶならば、紅葉が楽しめる今の時期がオススメだろう。
<メニュー>
シャックバーガー(シングル) 680円
シュルームバーガー(シングル) 930円
シャックカーゴドック 580円
クリンクルカットフライ(レギュラー) 420円
コンクリート(レギュラー) 650円
※価格すべて税抜
Shake Shack 外苑いちょう並木店
- 電話番号
- 03-6455-5409
- 営業時間
- 11:00~22:00
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。