ブランド初のフラッグシップショップが青山に誕生
パリで人気の注目店、ブランド初の旗艦店が11月18日に表参道駅近くに誕生した「RITUEL par Christophe Vasseur 青山」。こちらは、星付きシェフやガストロノミーレストランから絶大な支持を受けるパリ随一のブーランジェリー「デュ・パン・エ・テジデ」のオーナーを務めるクリストフ・ヴァスール氏によるヴィエノワズリー専門店だ。
クリストフ氏は、フランスで最も影響力のあるガイド本「ゴー・エ・ミヨ」2008年度ベストブーランジェを受賞するほどの人物。世界的に有名な「アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ」にパンを提供しているといえば、そのスゴさがわかるのではないだろうか。
クリストフ氏の思想「可能な限りローカルであること」に基づき、厳選した国産有機素材を使用し、フランスの食文化であるヴィエノワズリーを発信していくそう。
フランスの伝統的な製パン技術、有機素材で作るヴィエノワズリー
パリには数えきれないほどのブーランジェリーが存在するが、伝統的な製法で作り続けている店は少ない。そこでクリストフ氏が追求したのは、1920年頃にパリで生まれたフランスの古き良きブーランジェリーの味。独学で復刻した伝統的な製パン技術をもとに、生地の温度や水分、弾力などを毎日調整しながら、生地を捏ねる以外の工程をすべて手作業で行っているんだとか。本場パリでも殆ど見られなくなった伝統的な製法を次世代に残していきたいというクリストフ氏の強い想いも感じられる。一般的な生地の約10倍にもおよぶ、30時間以上かけて長時間発酵させた生地を、今ではフランスでも希少になった石床式のオーブンで裏面までしっかり火を通して焼き上げる。そして重要な素材。北海道産の有機小麦ハルキラリ、山梨・黒富士牧場の放牧卵、千葉・大地牧場の有機牛乳、そしてパリの店でも使用しているA.O.Cバター「PANPLIE」を直輸入するなど、最高品質の有機素材にこだわっている。
同店では、約5種類のヴィエノワズリーを展開。人気はクリストフ氏がもっとも愛するヴィエノワズリーで、同店の顔でもある、渦巻き状のエスカルゴ。クロワッサン生地にカスタードクリームなどを組み合わせたもので、日本限定を含め常時4~5種類のフレーバーが並ぶ。
「エスカルゴ カフェ・ノワゼット」は、パリでも味わえない日本限定のフレーバー。やや深めのローストで苦みを強調したコーヒーシロップを自家製カスタードクリームに練り込み、店内でローストしたヘーゼルナッツとともにクロワッサン生地で巻き上げている。しっとりとした生地の風味、そしてコーヒーのビターさとヘーゼルナッツの香ばしさが絶妙。今までに味わったことのない食感と味わいに衝撃と感動!
そのほかクロワッサンや、パン・オ・ショコラの名で親しまれているショコラティンのほか、国産リンゴやみかんなど、有機素材の収穫時期に合わせて登場する季節限定のヴィエノワズリーも期待大。エスカルゴをイメージし、有機的な曲線を描くようにデザインされた店内で、製造工程を見ることも。対面式のカウンターでオーダーできるので、スタッフと会話をしながらお気に入りの焼き加減の商品を選べるのも素敵。ぜひパリの本物の味を堪能して。
(メニュー)
エスカルゴ カフェ・ノワゼット/590円
クロワッサン/350円
ショコラティン/390円
※価格すべて税込
RITUEL par Christophe Vasseur 青山 (リチュエル パー クリストフ・ヴァスール アオヤマ)
- 電話番号
- 03-5778-9569
- 営業時間
- 月~金8:00~19:00、土・日・祝9:00~19:00
- 公式サイト
- http://www.rituel.jp/
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。