本店と同じ素材をナポリから輸入。マルゲリータ2,000円
1870(明治3)年、コンドゥッロ家のミケーレ・コンドゥッロが、イタリア・ナポリの南東約19km、ヴェスヴィオ火山の南に位置する港湾都市・トッレ・アンヌンツィアータで現在のナポリ・ピッツアの源流といえる製法を取得したところから始まった、「アンティーカ ピッツェリア ダ ミケーレ」の歴史。
ナポリの中心部で創業後、現在はナポリ中央駅から徒歩約10分のチェーザレ・セルサーレ通りに移ったが、ナポリでは珍しく行列ができる店ということで、道に迷ってもひと目で発見できるほどの変わらぬ支持を集めているピッツェリアだ。
その世界初の支店が恵比寿駅東口から徒歩約3分の場所にある。
「街の食堂」然とした本店に比べ、爽やかな青と白を基調とした外観で気軽に入りやすい雰囲気がこちらの特徴。
店内も、明るく広々としていて、まるでナポリのごとく大勢の来店客の活気に満ちている。
人気店のためコアタイムは行列が絶えないが、テイクアウトならほとんど待つことなく、アツアツできたてを手に入れることができる。
提供されるメインのピッツァは、本店と同様マルゲリータとマリナーラの2種類のみ。
今回、テイクアウトしたのは、『マルゲリータ(ドッピア※大きいサイズ)(2,000円)』。
本店と同じ仕様というオリジナルボックスからはみ出しそうなくらい大きいマルゲリータは、直径35cmもあり、モッツァレラもトマトもたっぷり。
ちなみに、ナポリピッツァの代名詞とされる「マルゲリータ」の誕生は1889年とされる。
イタリア統一を果たした王女マルゲリータのナポリ訪問を歓迎してピッツァ職人エスポースィトが献上したことによるものという逸話が一般的だ。
その女王の名前がついた、ピッツァ・マルゲリータは生地の上にトマト、モッツァレラ、バジリコをのせ、オリーヴオイルをたっぷりかけて焼いたのシンプルなピッツァで、トマトの赤、モッツァレラチーズの白、バジリコの緑がイタリア国旗を表しているという。
生地は薄いが、ローマ風のように麺棒で伸ばさないため、弾力が残り、もちもちとしていて適度な焦げ具合が香ばしい。
材料の小麦粉やトマト、塩、オイルに至るまで、本店と同じものが使用されているそうで、モッツァレラも毎朝ナポリで作ったらすぐに空輸便で送られるのだという。
モッツァレラとトマトが絡みあううまみたっぷりな部分はもちろんだが、コルニチョーネ(額縁)と呼ばれる縁の部分も、もちもち、ふっくらで粉の風味も味わえるので最後まで残さず食べたい。
ボリュームがありそうな見た目とは裏腹に、薄い生地とあっさりとしたソースのおかげで軽く食べることができる。
本店の窯を作ったマエストロ(職人)が設計し現地で造ったピッツァ窯を使い、本店で修業を積んだピッツァイオーロ(ピッツァ職人)が焼き上げという徹底した本場の味のピッツァ。
ナポリの人々にとってピッツァは、シンプルで安く消化しやすいのにボリュームもあり気軽に頬張れる庶民的な食べ物。
地元の人に愛され、変わらぬ製法とスタイルが貫かれたミケーレ伝統の味を気軽にテイクアウトして、職場の仲間や家族ともわいわいと味わいたい。
Reserch MEMO
【販売時間】営業中いつでも
【価格】2,000円(税別)
【提供スピード】約10分 ※電話予約で即受け取り可能
【ボリューム】女性★★★★★ 男性★★★★★
【その他メニュー】マルゲリータ(ノルマーレ)1,550円、マリナーラ(マキシ)1,700円、マリナーラ(ノルマーレ)1,400円(すべて税別)
【最寄り駅】JR・地下鉄「恵比寿駅」
【場所目印】JR恵比寿駅・東口のロータリーを出て、目黒方面に線路沿いを歩き、2筋目の道を左折すると左手にある
アンティーカ ピッツェリア ダ ミケーレ
- 電話番号
- 03-5447-3800
- 営業時間
- 11:30~L.O.14:30、17:30~L.O.23:00、土曜11:30~L.O.23:00、日・祝日11:30~L.O.22:00
- 定休日
- 定休日 不定休(年末年始休)
- 公式サイト
- http://www.damichele.jp/
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。