私がニューヨークの長所と思っていることの1つは、マンハッタンから1時間離れただけで、まったく異なる環境に出逢えるということである。マンハッタンの北、ウエストチェスター郡のタリータウンも、マンハッタンから車で1時間弱。グランドセントラル駅からハドソンラインという長距離電車の急行に乗れば、所要時間は約30分とさらに近い。そこから車で5分くらいの高台に向かうと、石垣の古城が突然姿を現す。
その名もキャッスル・ホテル&スパ。ちょっとタイムスリップした気分になるこのお城は、1897年と1910年の2回に渡って建設されたもので、ウェールズ、スコットランド、アイルランドのノルマン様式の要塞をイメージした歴史的建造物である。
クリスマスにはマンハッタンを北へ
この城がホテルとしてオープンしたのは1997年。同時に、エクウスという名の高級レストランもオープンした。エクウスの名の由来は、エクストリアン(乗馬)。城の所有主だったハワード・キャロル将軍が馬と馬車を交通手段として使っていたことから、この名が付けられたそうだ。
エクウスには3つの部屋がある。明るい日差しが差し込み、ハドソン川を眺めながら食事のできるガーデンルーム、クラシックで格調高いオークルーム、マホガニーの本棚や暖炉があるライブラリーだ。バーで軽く飲むこともできるし、天気がよくて暖かければテラスでくつろぐことも可能だ。
エクウスによると、最も人気のあるメニューはキャッスルコブサラダ、ロブスター入りのBLT、キャッスルクラブケーキ。私は湯葉に包まれたリゾットをいただいたが、なかなか美味しく、鮮やかな緑の葉野菜とソースを添えた盛り付けもきれいだった。
クリスマスイブとクリスマスは4品95ドルのコースで、ポーチトロブスター、ローストした栗のスープ、ほうれん草とビーツのラビオリなど、バラエティー豊か。大晦日はベジタリアン用のコースも用意されている。
このエクウスはマンハッタンから近くて他にないユニークな環境であることから、結婚式はもとより、ビジネスの場としても広く活用されている。非日常な空間で得意先をもてなしたりコンファレンスをしたりするときに、重宝されているのだ。
プライベートなダイニングスペースは、最大150人まで収納可能。2011年12月からは、平川商亊株式会社傘下の株式会社サンカラリゾートホスピタリティーが所有している。
Equus(エクウス)
- 電話番号
- +1 914-631-3646
- 営業時間
- 朝食 8:00~10:00、ランチ月~土 12:00~14:00(日曜 11:30~14:30)、ディナー17:30~21:30
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※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。