素材の濃厚な旨みが味わえるポタージュスープは、体の芯がじんわりと温まる、寒い季節にぴったりなメニュー。自宅でポタージュスープを作ることができれば、朝起きてから、夜仕事から帰ってきてから、あなたの毎日にホッとひと息する癒しの時間をプラスできる。
今回は、そんなほっこりメニュー代表のポタージュレシピを人気店のシェフ2名にご紹介いただいた。キノコポタージュとコーンポタージュ、どちらも飲めばたちまち心がほぐれていく、不思議と落ち着く味わい。年末の追い込みでなにかとお疲れのあなたを、きっと癒してくれるはず。
お馴染みのキノコ3種類を使って、風味豊かな本格ポタージュを
駒込の六義園のすぐそば。高知県宿毛漁港から直送される魚介類を使った料理と、季節を豊かに表現した野菜料理が人気のフレンチレストラン「アンプティトゥール」の片岡桂一シェフにご紹介頂いたのは「家庭で出来る簡単きのこスープ」。お店の秋冬限定メニューとして提供している「フランス産キノコとアルデッシュ産山栗のスープ」を、家庭用にアレンジしたレシピだ。
使用するキノコは、しめじ、エリンギ、マッシュルームといった手に入りやすいものばかり。しかし、表面を強火で炒めることで香りを増したキノコの旨みと、じっくり透明になるまで炒めたタマネギの甘みが重なり、風味豊かな味わいに仕上がっている。風味を最大限に引き出すポイントは、キノコを炒めるときに中の水分を出しすぎないことだ。
ブイヨンで煮たキノコとタマネギは、ミキサーでピューレ状にしてから生クリームと牛乳で伸ばす。最後にオリーヴオイルと香ばしいクルトンを飾れば、本格的なポタージュの完成。キノコの旨みが凝縮されたお店さながらのポタージュだ。
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やさしい味わいのコーンポタージュは、ゆっくり丁寧に仕上げて
南青山の有名フレンチレストラン「ラ・ロシェル」の工藤敏之シェフに紹介いただいたのは、ポタージュスープ定番中の定番「コーンポタージュ」。
老若男女に愛されるコーンポタージュは、作り方をマスターしておきたいメニューのひとつ。蒸したトウモロコシをナイフでそぎ、水とともにミキサーにかける。それだけではトウモロコシの皮の食感が残ってしまうので、さらに裏ごしを。こうすることによって、お店で食べるようななめらかな食感に仕上がる。あとは生クリーム、バターを加えて鍋にかけ、塩コショウで味を整えるだけ。トウモロコシが用意できない場合はホールコーンでも代用は可能だが、その場合は水の代わりに缶に入っていた煮汁を利用するとより一層おいしく仕上がる。
やさしい甘みが口いっぱいに広がるコーンポタージュ。あなたの疲れた心に、そっと寄り添ってくれるはず。
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【記事提供元】
プロから学ぶ簡単家庭料理「シェフごはん」
家庭で出来る 簡単キノコスープレシピ
コーンポタージュレシピ