2016年、本格的なブレイクが予想される3つのグルメワードを、dressing編集部が厳選してご紹介。今からチェックしておけば、今年のグルメライフも充実したものになること間違いなしだ。
昨年はサードウェーブコーヒーという概念が大きな話題となったが、この流れからワインを楽しむように、生産地や生産者の個性にこだわった『シングルオリジンコーヒー』に注目が集まっている。また、おひとり様でも安心な軽食感覚でオーダーできる小さなピッツァ『ピゼッタ』は、ランチやおやつの新たな選択肢として一気に広がりそうだ。続いて『マキベリー』は、昨年ブレイクしたアサイーに続くスーパーフードとしてすでにブームの兆しを見せつつある。
これら3ワードはそれぞれ“産地や生産者の個性”、“手軽に食べられるサイズ感”、“身体を気遣う健康志向”を体現したグルメワード。この3つの要因は、今回紹介するワードに限らず、2016年のグルメトレンドを今後も牽引していきそうだ。
まるでワインのように味わいを楽しむ『シングルオリジンコーヒー』
コーヒーは国別、種類別でブレンドされているのが一般だったが、2016年により大きな注目が集まりそうなのが『シングルオリジンコーヒー』だ。産地を国単位ではなく、より小さな単位でとらえ、農園など生産者レベルまで明確化した上で、他で生産された豆とはブレンドせずに作られたコーヒーがこれだ。
昨年はハンドドリップなどで丁寧に淹れるサードウェーブスタイルが話題となったが、『シングルオリジンコーヒー』もこの流れを汲んでいる。ワインのようにコーヒー農園の個性を重視し、焙煎方法を豆によって変えたり、豆の香りや風味の特徴、後味にまで“ひとつの個性をとことん楽しむ”という、新たなコーヒースタイルなのだ。アンケート結果では「コーヒーのピュアな味わいを楽しんでみたい」(40代・男性)といった声が多く聞かれた。
ところで、コーヒー農園の生産者の顔が見えるということは、コーヒーファンにとってはロマンが広がることでもあるのではないだろうか。例えば、惚れ込んだコーヒー農園を目指して南米に旅行へ行く、なんて人も現れるかもしれない。
オシャレな一人用ピザ『ピゼッタ』なら、ランチやおやつにも気軽にオーダーできる!
一人ランチや軽くおやつを食べたいときにガッツリ1枚のピザは食べられないし……と涙を飲んだ経験があるピザファンの方に朗報だ! ミニサイズのハンバーガーであるスライダーが話題となった昨年に続き、今年はミニサイズのピザ『ピゼッタ』を目にする機会が増えそうだ。『ピゼッタ』とはイタリア語で「小さなピザ」を意味する。通常のピザとサイズ以外、見た目はほとんど変わらない。
大手コーヒーチェーン店がホットサンドの一種として販売をはじめたところ、ジワジワと浸透。「片手で食べられるところがいい」(20代・女性)といった気軽に食べられるところに人気が集まったほか、「ピザが大好きなので一人分サイズのピザが居酒屋にあったらおつまみにして食べたい」(30代・男性)、「小さなサイズなら色々なトッピングを何種類も楽しめる」(40代・男性)と、その応用力の高さを期待する声も多く聞かれた。
ポリフェノールがアサイーの5倍! 南米の奇跡と呼ばれる果物『マキベリー』
近年ヘルシーブームが続く中、2015年には一般的な食品より栄養価を多く含んでいる、スーパーフードに注目が集まった。中でも「アサイー」は美味しく食べられて、高い栄養価が得られると日本でも販売店舗が急増。しかし世界は広い。2016年は『マキベリー』と呼ばれる、「アサイー」の約5倍ものポリフェノールを含む、南米生まれの希少なフルーツが話題になりそうだ。
『マキベリー』は直径5ミリほどの黒紫色の実で香りが強く、果肉は甘い。前述のようにアンチエイジング作用が高いとされるポリフェノールの含有量が優れていることはもちろん、鉄分やカリウムなども多く含んでいる。
アメリカでは“ネクスト・アサイー”との呼び声も高く、日本でも少しずつ流通しはじめている。「スーパーフードと聞けば食べたくなってしまう」(30代・女性)、「健康に良さそう」(40代・男性)といった美容と健康を意識した声が多く聞かれたほか、「新しい食材に純粋に興味がある」(30代・男性)という好奇心旺盛な人からの注目度も高い。スーパーフードマニアならずとも注目しておきたいフルーツなのだ。
ユーザーアンケート
対象条件:ぐるなび会員20~69歳男女
調査手法:webアンケート調査
実施期間:2015年11月24~26日
サンプル数:1978人