アジの干物やイワシの丸焼き、塩漬け干しダラ(バカリャウ)など日本人にも親しみやすい食材を食べるあの国の料理が急速に市民権を得始めている。ぐるなびでの検索数が大幅に伸びているほか、ぐるなびメニューを登録している店舗数も1年前に比べ136%と着実に増えているというデータもある。
ポルトガルは、お隣のスペインとは似ているようで意外と違いの多い国だ。人々の気質も違うし、料理もあっさりとシンプルな味。そんなポルトガルの料理が楽しめる店がここ数年、都内にオープンしている。
その中の一軒、代々木八幡にある「マル・デ・クリスチアノ」は近くにある人気のポルトガル料理店「クリスチアノ」、ポルトガル菓子の「ナタ・デ・クリスチアノ」に続いて、2014年秋には3店舗目の魚料理専門店としてオープン。フレンチやイタリアンと比べても特に日本人の口に合いやすい料理が多い。
その理由は、ポルトガルは国の周囲の約半分が海で食事も日本と似通った部分があるから。ポルトガル中部の海沿いの街、『黒いはしけ』という曲で有名なナザレという街などに行くと、浜ではアジの開きが干してあったりするし、食堂の裏の路地では炭でイワシを焼いているという光景に出くわす。ただ、その焼いた魚には醤油ではなくオリーヴオイルとレモンをかけて食べる。それにご飯もよく食べる国なので、日本人に合わないはずがない。
また、特に鍋料理が恋しくなるこの時季にはポルトガル式の鍋「カタプラーナ」に注目したい。これは、写真のように鍋を二つ重ね合わせたようなもので、鍋というか蒸し焼きのような効果が得られるもの。
ポルトガルワインもヴィーニョ・ヴェルデ(緑のワイン)と呼ばれる、アルコール度が低く、軽い口当たりで微発泡のワインが特に人気。その名前の通り、薄い緑色をしているのだが、軽い口あたりのポルトガル料理、特に魚料理には合う。
徐々に認知され始めてきたポルトガル料理。
2016年はブレイクするかもしれない。
マル・デ・クリスチアノ
- 電話番号
- 03-6804-7923
- 営業時間
- 18:00~L.O.24:00、日・祝18:00~L.O.23:00
- 定休日
- 定休日 月曜
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。