カカオの魅力を発信するコンセプトショップ
皆さんは「ジャン=ポール・エヴァン」をご存知だろうか。天性の研ぎ澄まされた味覚とゆるぎない感性によってショコラの素材を選ぶフランスの一流ショコラティエだ。
彼の名前がそのまま店の屋号となっているチョコレートの専門店「ジャン=ポール・エヴァン」の新業態「ジャン=ポール・エヴァン チョコレート バー」が一昨年11月フランスの北マレ地区にオープン。そしてその2号店が昨年12月丸の内の「イセタンサローネ メンズ」内にオープンした。
チョコレート バーのコンセプトは「Le chocolat fait le bonheur(ショコラを通じて幸せを届ける)」。とにかくカカオの産地にこだわり、エヴァンの審美眼によって選ばれたカカオの風味を、ダイレクトに味わえるメニューを展開している。
“水”で仕立てたチョコレートドリンク
一番のおすすめメニューは「オー ドゥ ショコラ グラン クリュ」というチョコレートドリンク。通常チョコレートドリンクというと、ミルクを加え、まろやかにする店が多いが、ここはあえて“水”を使用している。もちろん、ミルクを加えたものも用意はしているが、カカオの風味をしっかりと味わうならば水でつくったものがおすすめ。現在展開している「オー ドゥ ショコラ グラン クリュ」はヴェネズエラ産のカカオを使用している(季節に応じてカカオ産地は切り替わるとのこと)。飲んでみると「チョコレート=甘い」という概念を覆され、ブラックコーヒーのようにサラッといただけるのが特徴的だった。
カカオポリフェノールもたっぷりと含まれており、砂糖も微量ながら入っているため疲労回復にも効果的。食後の一杯としてもおすすめだ。
産地別カカオの味わいを堪能できるマカロン
マカロンは「ペルー産」「ブラジル産」「サオトメ産」「マダガスカル産」のマカロンがショーケースに並んでいる。
中でも人気のマカロンがペルー産のカカオを使用した「リオ ブラヴォ」というマカロン。
見た目も可愛らしく、他のマカロンのカカオ含有量が70%なのに対して、こちらは63%。そのため少々甘い仕上がりだ。女性に非常に人気らしい。
一口いただくと、サクッとした食感のあとに非常に滑らかなショコラが溶けていく。トロピカルフルーツのような香りが特徴だ。
また、「スペール アメール」というヴェネズエラ産等のブレンドしたカカオを使用したマカロンは男性に人気なのだとか。こちらは先ほどの「リオ ブラヴォ」と比べて、甘さは控えめ。そのため、何個でも食べられそうな気がしてしまう。
チョコとチーズを蜂蜜がつなぐ絶品ガトー
ガトーもこだわりのカカオを使用した逸品ばかり。さらにフレーバーには、パッションフルーツやフランス、ブルターニュ半島でとれるゲランド産の塩を使用したものなど、カカオの風味をより引き立てる素材を使用している。
中でも人気なのが「アキテーヌ」というガトー。
フランス産のフロマージュをサンドしているもので、一口食べるとまるでチーズケーキとチョコレートケーキの両方を食べているかのような、幸せな気持ちになる。
かといって、それぞれの味が独立しているわけでもない。秘密を聞いてみると、蜂蜜がチョコレートとチーズの味をつないでいるのだとか。
カカオの豊かな風味とチーズのまろやかな酸味が口の中で見事にコラボレートされ、非常に贅沢な味わいだ。
もう間も無く、バレンタイン。
イセタンメンズ サローネ内ということもあり、パートナーへのプレゼント選びのあとに、ここ「ジャン=ポール・エヴァン チョコレート バー」で自慢のメニューとともに“カカオ”を味わってみてはいかがだろうか。
(取材・文/石井久美子)
<メニュー>
オードゥ ショコラ グランクリュ 584円
リオ ブラヴォ 292円
スペール アメール 292円
アキテーヌ 640円
※価格は全て税込
ジャン=ポール・エヴァン チョコレート バー 丸の内店 (JEAN-PAUL HÉVIN CHOCOLATE BAR(RE) MARUNOUCHI)
- 電話番号
- 03-6206-3166
- 営業時間
- 11:00~20:00
- 定休日
- 定休日 不定休
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。