主役はパティよりもバンズ。バンズがおいしすぎるハンバーガー!
「パン屋が作るバンズが主役のめちゃくちゃおいしいハンバーガーがあるらしい」という噂を聞いて、ネットで“パン屋”、“ハンバーガー”と検索したら稀なのか、2件しかヒットしなかった。その内の1つが『Kiriy’s Fresh』。どうやら成城店の2Fがカフェになっていて、そこで提供しているようなので、早速行ってみることに。
1Fのベーカリーは人で溢れていて、かなりの人気店なのがうかがえる。これは噂どおりかも?と、2Fのカフェへ。オーダーはレジでするスタイル。ハンバーガーは5種類あり、“NEW”と書いてある「アボカドバーガー」が気になったが、まぁ、割とアリガチなので、「ゴルゴンゾーラ・チーズバーガー」にしてみる。
「これから作りますので15分〜20分ほどかかりますがよろしいでしょうか。」と言われ、席で待つ。きっちり15分経って運ばれてきた。
おっ! こんなバンズ見たことないかも。一口バンズを食べてみると、うわっ! おいしい! 表面がカリッカリ、中はふんわり。このままだとバンズだけを食べてしまいそうなので、ペーパーに包んでガブリ。レタスはシャキッ、ゴルゴンゾーラは後からほのかに香ってくる、パティは・・・溶けちゃった。何か特別なことをしているのかしら? 聞けば「本当に普通のUSビーフを使っています。ただし肉質の高さにはこだわり、仕込みの時に牛脂を混ぜています。後は手ごねで出来るだけ空気を抱き込むようにしています。」とのこと。それだけでこんなパティを作り上げるのか! そしてダッチブレッドバンズの食感を最後に味わう。“カリッとしたおかき”をイメージして米粉で作っているそうだ。お、お、おいしい。こんなの初めてだ。これはまさしくパン屋にしかできないハンバーガーだ。
こだわりは「手作り」、「良い材料」、「できたて」
ベーカリーでは持ち帰りになるので、できたてを食べてもらえることが少ない。カフェではできたてのおいしさを楽しんでもらいたくて、ハンバーガーやホットサンドをパンの代わりにメニューに加えた。契約農家から毎日送られてくる新鮮な野菜を使い、手ごねしたパティはオーダーが入ってから形成して焼く。
とろとろの玉ねぎや人参、ベーコンとアサリのコクが効いた「クラムチャウダースープ」も、できたてであっつあつ。大きめのボウルなのに食べ終わるまで熱いまま。スープはこれでなくちゃ。
あぁ、なんて素晴らしいこだわり!
街の人から愛されるホームベーカリー
11時の開店から、ひと組、またひと組と入ってきて、12時前には満席。ほぼ地元の人なのだそう。そこに目の不自由な男性が一人で入ってきた。大丈夫かしらと思っていたら、キッチンで忙しくしていた女性スタッフが、すぐに駆け寄り、手をとって席に案内した。その後、レジにいた男性スタッフが彼のそばに行きオーダーを聞いて、お釣りも手渡ししていた。見ていて気持ちが温かくなる。おいしい料理を提供してくれるだけではない、こういう店が人に愛されるのだと感じた。
ゴルゴンゾーラ・チーズバーガー/1,050円
クラムチャウダースープ/480円
クラブハウスサンドイッチ/900円
クリーミードリア温玉のせ/650円
自家製旨辛(うまから)カレー/830円
コーヒー/330円
カフェラテ/400円
オレンジジュース/330円
Kiriy’s Fresh成城店
- 電話番号
- 03-3789-2890
- 営業時間
- 11:00〜21:30(20:30L.O.)
- 定休日
- 定休日 無休(年末年始を除く)
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。