東京有名カレー店が集結!一度に5軒のカレーを食べられる店が有楽町にあった

2016年03月02日
カテゴリ
レストラン・ショップ
  • レストラン
  • カレー
  • 専門店
  • 有楽町
  • 東京
  • 行列のお店
東京有名カレー店が集結!一度に5軒のカレーを食べられる店が有楽町にあった
Summary
1.すべてはファンのため!カレーのライバル店が結束してできたカレー屋がある
2.名店5店舗が一堂に会するので、名店巡りが30分でできる
3.自分好みの味を発見!新たなカレーの魅力に気づける

『ミシュランガイド東京 2016』に、カレー店6店舗がビブグルマン(星の評価はつかないが、5,000円以下でコストパフォーマンスが高いレストラン)に初めて掲載された。国民食であるカレーの魅力に、改めて注目が集まっている。

横濱カレーミュージアムを継承する「カレー屋名店会」

カレーといえば神保町や銀座が激戦区で、名店と呼ばれるお店が多く集まっている。名店巡りをしたいところだが、カレーは一食で満腹になってしまうため、残念ながらお店をはしごするのには向いていない……。そこで紹介したいのが「カレー屋名店会」。数店舗の名店が一堂に会したお店だ。

カレー屋名店会が誕生したきっかけは、2007年の横濱カレーミュージアム閉館にある。ファンに惜しまれながらも、カレーのテーマパークがなくなってしまったことで、ライバル店同士が結束することに。最初はイベント活動から始め、同年に有楽町店をオープンさせた。現在は、秋葉原・北千住・東京ソラマチ・池袋にも店舗がある。

一度に5名店のカレーが味わえる「5店盛りコンボカレー」

今回は1号店である有楽町店に足を運んでみた。今は「エチオピア」「デリー」「プティフ・ア・ラ・カンパーニュ」「ビストロ喜楽亭」「共栄堂」の5店が集結している。カレー屋名店会の店舗ごとに、入っているお店は異なる。

有楽町店はカウンター席のみで、テイクアウトも行っている。店頭には「大日本カレー史」と書かれた年表が飾られていて、意外と知らなかったカレーの歴史を学ぶこともできる。

今回は5名店のカレーを一度に味わえる「5店盛りコンボカレー」をオーダー。待っている間に、玉子スープが出された。すべてのメニューについてくるそうで、温かいうちに飲んでもいいし、カレーの口休めに飲むのもいいだろう。

続いて、カレーポットが豪華に5つも並んで運ばれてきた。福神漬けの右側 から時計回りに「エチオピア」の名店会オリジナルチキンカリー、「デリー」のバターチキンカリー、「共栄堂」のスマトラ風ポークカレー、「プティフ・ア・ラ・カンパーニュ」の欧風ビーフカレー、「ビストロ喜楽亭」のビーフカレーだ。どれも有名店ばっかり!

個性豊かなカレーを食べくらべることで、自分の好みが明確に

まずは、1988(昭和63)年に創業した神保町の名店「エチオピア」からいただくことに。「香辛料のクローブをメインに、漢方薬にも使われるスパイスを多く含んでいるので、薬膳カレーとも呼ばれています」と店長の水谷崇宏さん。ショウガの辛さも効いているように感じた。ちなみに、辛さは70倍まで選べる。

そのお隣は、1956(昭和31)年東京・湯島で創業し、現在は銀座や六本木などにも店舗を持つ「デリー」。鮮やかなオレンジ色をしたバターチキンは、辛さ控えめでトマトの酸味が効いている。お好みで、バターチキンから、デリーの看板メニューである激辛の「カシミールカレー」に交換も可能。辛いものが好きな人はチョイスしてみるといいだろう。

『ミシュランガイド東京 2016』に掲載された「共栄堂」は1924(大正13)年に神保町で創業した。黒色に近いサラリとしたルウは、日本人好みにアレンジしたインドネシアのスマトラカレー風で、苦味が特徴的。「小麦粉を一切使っていなく、形がなくなるまで野菜をじっくり煮込んでいます。また香辛料をあえて焦がすことで苦味や深さを出しています」(水谷さん)

半蔵門にある名店「プティフ・ア・ラ・カンパーニュ」のカレーは、一口目は甘さを感じるが、あとからピリっとした辛味がくるので、油断は禁物だ。じっくり煮込まれたビーフの旨みが凝縮された濃厚でとろみのあるルウは、まさに王道の欧風カレー。甘さと辛さのギャップに釘づけになってしまった。筆者のイチオシ!

1983(昭和58)年に世田谷区三宿に創業した「ビストロ喜楽亭」の欧風カレーは、辛味は控えめで、香り豊かでコクがある。「赤ワインで煮込み、まろやかに仕上げられています」(水谷さん)

どれも個性豊かなカレーで食べくらべるのがおもしろい。一口に「カレー」と言っても、インドカレーや欧風カレー、辛口から甘口、とろみのあるルウからサラサラのルウなどさまざま。食べくらべることで、自分の好みが明確になるだろう。

ちなみに5店盛りコンボカレーは、+200円でライスを追加注文し、2人でシェアして食べるお客さんが多いそうだ。そのほかハーフサイズや1店盛り、2店盛りも注文できるので、人数や空腹度合に合わせて名店巡りを楽しもう。

「カレー屋名店会のオリジナルカレーも数種類あります。名店の味を堪能したら、ぜひこちらもチェックしてみてください」(水谷さん)

「カレー屋名店会」は、カレー食べ歩きの入門となるお店だと感じた。まずはお手軽に名店巡りをしてみよう!

<メニュー>
・5店盛りコンボカレー 2,370円
・2店盛り組み合わせ 1,020円~
・1店盛り 990円~
・ハーフサイズ 610円~
(取材・文/名久井梨香)

東京カレー屋名店会

住所
〒100-0006 東京都千代田区有楽町2-7-1 有楽町イトシア B1F
電話番号
03-3211-0616
営業時間
11:00~23:00
定休日
定休日:不定休(有楽町イトシアに準ずる)
公式サイト
https://twitter.com/tokyo_curry_akb

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。