卵料理で日本の元気な“朝文化”を応援するお店『エッグセレント』
海外では朝の時間をとても上手に使っている。彼らは朝食を取りながらビジネスの話をする、家族とコミュニケーションを取る、本を読む、音楽を聴く…、それら全てがエネルギーとなり、良い1日を過ごすことにつながるのを知っているからだ。
そんなポジティブな“朝文化”を過ごせる、とっておきの場所が日本にもある。
それが、六本木ヒルズの中にある『エッグセレント』。
せっかくなので平日の朝に伺ってみたところ、すでにたくさんのゲストで席が埋まっていた。見れば、家族連れやカップル、ミーティング中のビジネスマンやおひとりさまと、本当にさまざま。六本木という土地柄なのか、外国人のお客様も多い。まさに海外の朝食風景を切り取ったような、さわやかな光景がそこには広がっていた。
朝の光が気持ち良く差し込む店内でいただけるのは、『エッグセレント』の代表的メニューでもあるエッグベネディクトの他、フレンチトーストやパンケーキ、フレッシュ&ボリューミーなサラダなど、見た目も鮮やかでエネルギーが湧いてきそうなメニューばかり。そして、どのメニューにも卵が使用されている。
そう、店名からもわかるとおり、『エッグセレント』のメインは卵料理。しかも使用している卵はすべて、山梨県甲斐市の「黒富士農場」から毎朝直送されるオーガニック卵のみというから、そのこだわりはまさにホンモノ。
卵への愛情が半端ではない『エッグセレント』から教えていただく卵料理レシピに、期待は膨らむばかり。
「日本にもこんな場所があれば良いのに…」その想いをかたちに。
そんなこだわり&愛情たっぷりの『エッグセレント』を作り上げたのが神宮司希望さん。元CAであり、元準ミス日本であり、現在は『エッグセレント』の取締役COOを務めるという異色の経歴の持ち主だ。
元々食べることが大好きだった神宮司さん。CAとして世界中を飛び回っていた時の楽しみが、朝ごはんをどこで食べるか、何を食べるかだったと言う。
家族や友人、同僚と楽しく前向きな会話をしながらの朝ごはん。そんななにげないひと時が、フライトで疲れた神宮司さんをいつも癒やし、励ましてくれた。
でも、日本に戻ってくると、そんな”朝”にはなかなか出逢えない。日本人の朝は、なんだか忙しなくて、表情も険しくて、常に早歩きで…とにかく余裕のない人が多いのが本当に残念だったそう。
「それなら、私が“朝文化”を作ろう!」そう決意した神宮司さんは、CAを辞めて念願の起業家へと転身。食材選びやメニュー開発に特に力を入れながら、1年の準備期間を経て、2013年11月5日(いいタマゴの日)に六本木ヒルズに『エッグセレント』をオープンした。
お店の看板メニュー「エッグベネディクト」のレシピを大公開!
そんなエネルギッシュな神宮司さんが今回紹介してくださるレシピは、『エッグセレント』の看板メニューでもある「エッグベネディクト」。CA時代の不規則な生活の中で、神宮司さんを元気づけてくれていたもっとも想い入れの強いメニューだ。
「卵は、タンパク質やビタミン、鉄分など、人間が必要とする栄養素をほとんど含んでいる完全栄養食。エッグベネディクトにあまり馴染みがない方はもちろん、普段朝食に卵を食べる習慣がない方にも、栄養たっぷりのエッグベネディクトの素晴らしさを知ってほしい。まずは身近な食材だけで作れる最もシンプルなものから、その魅力を味わってほしくて。」と神宮司さん。
より簡単に作れるようにと、今回は半熟卵を鍋で作る方法の他、レンジでチンする方法も教えていただいた。
とろ~りとろける黄身がたまらない、栄養満点のエッグベネディクト。卵専門店の『エッグセレント』、そして世界中の朝食を食べて回ってきた神宮司さんならではの絶品朝食レシピで、忙しい毎日を乗り切るためのエネルギーをチャージしよう。
写真/岡本 寿
「エッグベネディクト」の作り方
その1.オランデーズソースを作る
1.ボウルに卵黄2個を割り入れ、白ワインビネガーとレモン汁を煮詰めたものを加える。
湯煎にかけながら空気をしっかり入れるように泡立てる。
2.卵と分離しないように気をつけながら、溶かしバターの上澄みを少しずつ加え、全体がとろっとしたリボン状になるまで混ぜる。
その2.イングリッシュマフィンとベーコンを焼く
3.イングリッシュマフィンを横半分に切り、トースターでこんがりするまで約1分焼く。ベーコンもカリッとするまでフライパンで焼く。
その3.ポーチドエッグを作る
<鍋の場合>
4.鍋に湯を沸かし、酢を入れる。沸騰したら弱火にし、湯を箸でくるくるとかき混ぜて渦を作り、真ん中に卵を時間差でひとつずつ落とす。(慣れるまでは、工程を分けて1つずつ作ったほうが安心)
5.包み込むようなイメージで白身を黄身へ寄せ丸くする。3〜4分ほどで白身が固まってきたら穴の開いたおたまで取る。
- ポイント
- <電子レンジの場合>
小さめのボウルなどに卵を割り入れ、卵が浸かる程の水を入れる。
レンジで500W、1分20秒加熱し、取り出す。
その4.盛り付け
6.イングリッシュマフィンの上に、ベーコンとポーチドエッグをのせる。
7.オランデーズソースを卵の手前からゆっくりとかけ、コリアンダーシードを上から散らす。お好みでサラダをそえて出来上がり。
■エッグベネディクト(1人前)
- 卵
- 2個
- イングリッシュマフィン(半分にカットしておく)
- 1個
- ベーコン(マフィンの大きさに合わせてカット)
- 4枚
- 酢(卵を茹でる分)
- 適量
- コリアンダーシード(カイエンペッパーやブラックペッパー等お好きなスパイスでOK)
- 少々
■オランデーズソース
- 卵黄
- 1個
- 白ワインビネガー
- 5ml
- レモン汁
- 5ml
- 無塩バター(溶かしておく)
- 5g
エッグセレント
- 電話番号
- 03-3423-0089
- 営業時間
- 7:00~20:30(閉店21:00)、土・日曜、祝日は8:00~
- 定休日
- 定休日:無休
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。