日本ワインって何?
近年、急速に注目を浴びている「日本ワイン」。
これまでにも「国産ワイン」と呼ばれるものがあったのに、何が違うのか?
実は、「国産ワイン」というのは業界内での自主基準はあるものの、日本国内で作っていれば、中身は何であってもそう名乗ることが出来た。
これに対して「日本ワイン」は国産ブドウのみを原料とし、国内で製造された果実酒という表示ルールを国税庁が昨年策定。2018年から施行することになっている。
それによると、ワインになる果汁のうち単独の地域(区画ではない)で栽培されたブドウを85%以上使用し、その地域で醸造された場合のみ地名の表示が可能というもの。AOC(原産地呼称統制)をベースにしつつ、日本のワイン製造の現状を鑑みた内容だ。
ただし、海外原料を使用した場合は裏ラベルにその旨を表記することが義務づけられており、違反した場合は罰金が科され、酒類製造免許が取り消されることさえあるというから、なかなかに厳しいものだ。
山形は今後の日本ワインの重要な産地
そんな「日本ワイン」ムーヴメントが徐々に高まりつつある中で、東京・芝浦で3月6日(日)に開催されるのが「山形ヴァンダジェ 2016」だ。
「ヴァンダジェ」とはフランス語でワインを指す「ヴァン」に山形弁で「だぜ」を指す「ダジェ」を足した造語で、フランス語で“収穫”を意味する「ヴァンダンジュ」の響きともかけている。自分たちが造った自慢のワインを自由に飲んでもらいたい という、造り手の想いが籠っているものだという。
その山形県は、いまワイン用ブドウの産地として非常に重要な地域。実際、12社に及ぶワイナリーがあり、これは山梨、長野に次ぐ規模。東北で一番古い酒井ワイナリーや洞爺湖サミットでも提供されフランスのワイン誌にも掲載されたことのあるタケダワイナリーなどはナチュラルワイン好きの中でも人気が高い。
また、料理もいまや山形と言えばこの店と言われるほどに知名度の高いイタリアン「アル・ケッチャーノ」や自家製のハムなどが評判の「イル・コテキーノ」。その他、山形食材を使った料理が楽しめる。
普段なかなかふれあうことの出来ない生産者から直接グラスにワインを注いでもらい、話も訊けるチャンス。また、気に入ったワインや山形の伝統野菜などが購入可能。「日本ワイン」に興味があるという人はぜひ、参加をオススメする。
<参加ワイナリー>
浜田株式会社(モンサンワイン)/大浦葡萄酒(山形ワイン)/酒井ワイナリー(バーダップワイン)/
須藤ぶどう酒工場(桜水ワイン)/佐藤ぶどう酒工場(金渓ワイン)/タケダワイナリー(蔵王スターワイン)/
朝日町ワイン/月山トラヤワイナリー/庄内たがわ農協(月山ワイン)/天童ワイン/高畠ワイン/
蔵王ウッディファーム&ワイナリー
<レストラン及び料理人>
・アル・ケッチャーノ (1、2部参加)
地元愛に溢れる奥田シェフが自ら選んだ地元食材を活かして庄内を皿に描く、伝説のイタリアン。
山形の魅力を広く発信するシェフが来場、自ら腕を振るう。
・イル・コテキーノ (1、2部参加)
イタリア・ヴェネト州の自然派ワイナリーのピッツェリアなどで修業ののち、山形に帰還した佐竹大志シェフによる「山形イタリア料理店」。佐竹シェフが山形より来場、東京でも評判の自家製ハムなどを用意。
・シニフィアン・シニフィエ (1、2部参加)
ワインも楽しめる三宿の名ブーランジェリー。ワインを愛する志賀勝栄シェフが、山形の食材を使ったマリアージュを堪能できるオリジナルパンを用意。
・おむすび まるさんかく (1部参加)
山形出身、山形の風土を愛する大倉千枝子さんが店主の外苑前のおむすび店。ワインに合うおむすびのセミナーも開催する同店が、山形のワインに合うおむすびと、山形の風物詩、芋煮を提供。
・江森宏之シェフパティシエ(1、2部参加)
元GLACIELシェフパティシエの江森宏之氏による、山形の恵みを使った、クールダウンできるスイーツを用意。
・料理家 植松良枝(2部参加)
野菜づくりをライフワークとし、食材の旬を大切に、季節感あふれる料理を提案する料理研究家による、山形の食材を使った滋味深い料理を用意。
・出張料理人 岸本 恵理子 (2部参加)
イタリア:スローフードマスター取得の出張料理人。伝統料理を軸とし“包丁1本片手に”新しい美味しさを追求する彼女より、山形伝統食材を使った料理を提供。
<概要>
Y A M A G A T A V I N - D A G É 2 0 1 6 ( 山形ヴァンダジェ2 0 1 6 )
主催: 山形県ワイン酒造組合
日時: 2 0 1 6 年 3月 6日(日) 1部 11 : 30 ~ 14 : 00 / 2部 15 : 30 ~ 18 : 00
会場: hueplus 東京都港区海岸3 - 5 - 1 海岸アネックススタジオ
※ J R 田町駅より徒歩1 5分 都営三田線・都営浅草線三田駅より徒歩1 7分、ゆりかもめ芝浦埠頭駅より徒歩1 0分
定員: 各回200名 / 合計400名
チケット料金:税込7,000円 ( フードチケット、グラス、オリジナルグラスホルダーつき )
チケット購入方法:事前のチケット購入が必要です。定員になり次第、販売終了。
問い合わせ先:山形ヴァンダジェ事務局(yamagatavindage@gmail.com) TEL 090-9230-6761( 担当:酒井)
Facebookページ:https://www.facebook.com/vindage2013