今日は3月3日、ひな祭り。見た目に華やかなちらし寿司やひなあられが定番だが、実はハマグリのお吸い物も良縁を願う縁起物の行事料理として古くから愛されている。ひな祭り直前の2月後半、飲食店情報検索サイト「ぐるなび」ではハマグリを検索する人が急増しており、関心の高まりの背景にも注目しつつ、今年はハマグリ料理で縁起をかついでみてはいかがだろうか。
なぜひな祭りにハマグリ? ほかの貝にはない、ハマグリならではの特徴とは!?
ハマグリは古くから日本人に愛されてきた食材である一方、平安時代の頃には「貝合わせ」や「貝覆い(かいおおい)」という遊び道具として使われていた。これは、トランプの神経衰弱のように、裏返した貝殻のペアを選ぶ遊び。ハマグリの殻は、貝の中でも特にしっかり固く、かつ波型なのでもともとペアであった貝殻同士でないとピッタリとは合わない。この貝殻の特性から、夫婦がピッタリ寄り添う「夫婦和合」の縁起物に。転じて、一生一人の人と添い遂げられるようにという願いが込められ、ひな祭りにハマグリのお吸い物を食べる食文化が定着したといわれている。シジミやアサリではない所以もここにある。
ハマグリが一番美味しくなるのは、桃の節句のこの時季!
ハマグリの旬は、ちょうどひな祭りの3月を含む2~4月の早春。ハマグリの産卵期である5~10月に備えて、最も栄養を蓄えおいしくなるのがこの時季なのだ。ハマグリには、旨み成分であるアミノ酸が多く含まれ、これが他の貝にはない上品で濃厚な味わいを生み出すベースとなっている。
「ぐるなび」でのハマグリ検索数が2月後半に316%も急上昇した理由として、旬の時季という理由が考えられるが、もうひとつはハマグリをメイン食材とした飲食店が近年多く登場しており、にわかに盛り上がりつつあることが挙げられる。
専門店も登場! ハマグリを堪能するなら浜焼きやしゃぶしゃぶもオススメ
ひな祭りにはハマグリのお吸い物が一般的だが、今年は少し趣向を変え、専門店も登場しているバリエーション豊かなハマグリ料理を堪能してみても良いかもしれない。
東京・有楽町の『伊勢桑名 貝縁』では名物料理として「ハマグリのしゃぶしゃぶ」を提供している。ハマグリの産地として有名な、三重県桑名のハマグリ専門卸の直営店なのでプリプリで肉厚な天然ハマグリが堪能できる。
約15種揃えたワインに合わせてハマグリを味わいたいなら、東京・青山の『焼きハマグリルAoyama』がオススメ。炭火でジューシーに焼き上げた「焼きハマグリ」が名物で、ストップをかけるまで提供してくれる「わんこハマグリ」スタイルだから、好みの量が食べられるのがうれしい。
牡蠣に比べるとメイン食材としては馴染みが薄い印象だったハマグリだが、味わえる料理のバリエーションも増えてきており、この春、目が離せない食材となりそうだ。
検索データ集計対象期間:2016年2月19日~25日の期間と前週を比較
伊勢桑名 貝縁
- 電話番号
- 050-5787-3608
- 営業時間
- 月~土ランチ11:00~14:30(L.O.14:00)、ディナー17:00~23:00(L.O.22:00、ドリンクL.O.22:30) ※土曜は22:00閉店(21:00L.O.)
- 定休日
- 定休日 日曜、祝日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
焼はまぐりる 市ヶ谷
- 電話番号
- 050-5785-0345
- 営業時間
- 月~金ランチ11:30~14:00 ディナー17:30~23:30(L.O.22:30、ドリンクL.O.23:00)、土ディナー17:00~23:00(L.O.22:00)
- 定休日
- 定休日 日曜、祝日
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