最初に出されるお冷からプレミアム!とことんこだわり抜いた食材を使用
『雪ノ下銀座』はお店の外にまで長い行列ができることでも有名なパンケーキの名店だ。まず席に着いてすぐ出されるお冷から他店とは一線を画している。お冷の水は、日本一の大楠を育てている、鹿児島県しらす台地の高牧の森の天然水を使用している。このお店が大繁盛しているのは、食材に対するこだわりがおいしいメニューを生み出している点であることは間違いない。
お冷の水が入った冷蔵庫は、水が一番おいしいとされる8℃に設定されており、冷たすぎず、ほのかに甘みを感じる。パンケーキ、ドリンクなどすべてにこの水が使われている。「お冷に氷を入れないのは、水本来のおいしさを楽しんでほしいから」とオーナーの吉川靖師さん。
さらに、パンケーキに使用する卵は、三重県のコケコッコー共和国(鶏舎)で平飼いして、走り回っているニワトリの有精卵を使用。殻を割った瞬間、まんまるの黄身がトロンと落ち、まったく形が崩れない、まるでイクラのような新鮮な卵だ。
パンケーキに欠かせない、牛乳へのこだわりも徹底している。静岡県大美伊豆牧場の低温殺菌牛乳を使用しているのだが、こちらの牧場の牛舎は風が抜けていく造りになっていて、牛舎の地面には備長炭が敷かれているため、牛舎からあの独特な臭いがしないそうだ。また、毎日牛は放牧され、牛舎は徹底的に清掃し、牛に極力ストレスを与えないようにするとのこと。すると、牛から本来のおいしい牛乳がとれるそうだ。「まったく乳臭くないから、牛乳が苦手な子どもでも飲める」とオーナーの吉川さんは言う。
まるで寿司屋のよう!旬の食材を味覚・視覚・嗅覚でとことん味わえる
『雪ノ下銀座』には、2週間限定のメニューが存在する。常連からまるで寿司屋のように“今日のフルーツは何があるの?”と聞かれることもあるそうだ。また、旬を味わってもらいたいという想いは香りでも表現されている。たとえば、一気に収穫する梅は日持ちしないため、梅を使用したメニューは大体2週間限定となる。そのとき、店先に梅の実を飾り、お客さんに香りからも梅を楽しんでもらう工夫をしているとのこと。
「お寿司屋さんでは冬がきたらふぐ、夏がきたらハモを食べるでしょ?それと同じようにパンケーキでオーソドックスに季節を感じてもらいたい」とオーナーの吉川さんは話す。
体がポカポカと温まるジンジャーエール×かぼちゃ本来の甘さが際立つパンケーキ
パンケーキと一緒にオーダーしたいのが、手作りの自家製ジンジャーエールだ。「秘密のスパイスが3つ入っているんですよ。ひとつは鷹の爪ですが、残り2つは秘密です」とオーナーの吉川さん。
さっそくジンジャーエールをいただいてみると、ふんわりと鼻に抜けるやさしい甘さのあと、ピリリとした辛みが喉に伝わり、体が芯から温まっていくのも感じる。使用している生姜は四万十川の肥沃な土で育った「黄金生姜」。ジンジャーエールの材料を入れ、沸騰してから弱火で5分煮詰め、1〜2時間かけて常温に戻して味をつけているそうだ。
今回は、そんなジンジャーエールと「北海道産坊ちゃんかぼちゃ」のパンケーキをペアリング。「北海道産坊ちゃんかぼちゃ」には北海道名寄市の珍しい白皮の坊ちゃんかぼちゃのモンブランがトッピングされていて、見た目も丸くてキュート。一口頬張ってみると、かぼちゃのモンブランの甘さと生地のふんわりとした食感が口内で溶け合い、思わず“う~ん”と唸ってしまうほどのおいしさ。
『雪ノ下銀座』を訪れたら、自家製ジンジャーエールと旬のフルーツを使用したパンケーキのペアリングを楽しんでみてはいかがだろうか?
(取材・文/木下あやみ 撮影/河島彩)
<メニュー>
北海道産坊ちゃんかぼちゃ 833円 (4月頃まで)
ココアチョコ黒 833円
京都宇治抹茶の緑 740円
よつ葉クリームチーズ 740円
愛媛産檸檬 741円
自家製ジンジャエール 462円
※価格すべて税別
雪ノ下 銀座
- 電話番号
- 070-5517-9506
- 営業時間
- 平日11:00 - 21:00 土日祝11:00 - 19:00
- 定休日
- 定休日 月曜日(祝祭日の場合は翌日休み)
- 公式サイト
- http://yukinosita.net/
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。