鎧塚氏が21年温めた構想がついに実現した「キッシュ&ワインバー」
小田急江ノ島線、片瀬江ノ島駅から徒歩2分、国道134号線沿いにパティシエの鎧塚俊彦氏が手がける『Quiche Yoroizuka(キッシュヨロイヅカ)』の第一号店が4月21日(木)にオープンした。
レンガ調の落ち着いた雰囲気で、1階テラス席は充実の30席、3階テラス席は24席、目の前にひろがるのは湘南の海と江の島。心地よい潮風と光を浴びながらキッシュ片手にスパークリングワインなんて、想像しただけでテンションがあがる!誰もが癒されるステキな景色を眺められる最高の立地だ。
「私が修業時代に大好きだったキッシュの味を、皆さんにも食べてもらいたいんです!」。柔らかい物腰でパティシエ・鎧塚氏は語ってくれた。遡ること21年前。当時働いていたスイスのケーキ店で、毎日まかないで食べていたキッシュから、鎧塚氏はキッシュ専門店の構想を練っていたという。
当時食べていたのはシンプルなものばかりだった。それでも、店頭販売されていた焼きたてのキッシュはすごくおいしくて、お客にも大人気だったとか。「いつか自分もキッシュ専門店を作りたい」と長い間しまっておいた夢の一つが、今回最高のロケーションを得て実現。こだわりのキッシュを用意して、満を持してのオープンとなった。
鎧塚氏が敬愛するフランス料理店のシェフ・小熊剛氏とコラボ
気になる商品ラインナップは全部で約20種類と豊富だ。得意なスイーツだけではなく軽い食事としても完成度を求めた。そこで鎧塚氏が大好きだったフランス料理店のシェフ、小熊剛氏にオファーして、一緒に商品開発をすることに。
具材だけでなく生地にも当然こだわる。スイーツをのせる生地には全粒粉を使い、サクッとした食感だけでなく、しっとりとした舌触りにするなど、キッシュの具によって生地を変えている。パティシエの鎧塚氏とシェフの小熊氏がコラボレーションしたことで、惣菜系キッシュもデザートキッシュも同時に楽しめる店が誕生。ここにしかないキッシュに思わず目移りしてしまう。
地元の食材から季節のフルーツまで!食感も香りも楽しい新感覚キッシュ
江の島らしい同店おすすめの一品は「シラスと青ネギ」。アパレイユの中にたっぷりの青ネギが入っていることで香り豊か。江の島名物の釜揚げシラスも表面はカリッと焼かれていて香ばしく、ふわっとした中身との食感の違いを堪能できる。塩味が決め手の一品は、白ワインと合わせて食べたくなる。
池袋にかまえる自身のレストラン『TOSHI STYLE』で先行発売され、毎日完売となるほどの大人気メニューが「キッシュプリン」。かなり濃厚な味の秘密は、生地の上にうっすら塗られたキャラメルソースにあり!ナイフをいれるとプリンがとろけだすほどに柔らかく、濃厚な仕上がりは、女子ウケ抜群のスイーツだ。手土産にしてもきっと喜ばれるだろう。
「気軽にキッシュを楽しんでもらいたい」ワインもお手ごろ価格で提供
鎧塚氏といえば、大のワイン好きで有名。だからこそ『キッシュヨロイヅカ』は、キッシュと一緒に肩ひじ張らずに気軽にワインを楽しんでもらいたい、というのも大切なコンセプトだ。
ワインは主にスペイン産のものを多く取り揃えている。なんと、グラス480円(税別)から楽しめるのも嬉しい。まさに、がぶ飲みワイン。
カバ(スペイン産スパークリングワイン)やロゼを飲みながら、好みのキッシュをつまむ。アルコールが苦手な方や車を運転して訪れる方でも楽しめるように、ノンアルコールスパークリングワインも用意されている。
これからの季節、テラス席から江の島と海を眺めながら、しゅわっと一杯のどを潤すもよし。散歩の途中で減った小腹を満たすもよし。ホームパーティーの土産に持っていけば、おしゃれでかわいいキッシュが注目を独り占めしてしまうはず。
東京駅からジャスト1時間。都会の喧騒を離れ小旅行に来た気分になれる江の島で、新しいスタイルのキッシュを楽しんでみてはいかがだろうか。
(取材・文/植木祐梨子)
<メニュー>
シラスと青ネギ 380円
キッシュプリン 280円
※全て税別
※続報※
2016年7月1日に2号店が東武百貨店池袋店にオープンしました。
Quiche Yoroizuka(キッシュヨロイヅカ)江ノ島店
- 電話番号
- 0466-21-7784
- 営業時間
- 9:00〜21:00
- 定休日
- ※営業時間は季節によって変更があります。
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。