クロワッサン×ドーナツなど異なるスイーツを融合させたハイブリッドスイーツの火付け役としてニューヨークで人気を博した『ドミニクアンセルベーカリー』。オーナーシェフであるドミニク・アンセル氏は、パリの老舗『フォション』やニューヨークの有名レストラン『ダニエル』などで腕をふるい、全米トップ・ペイストリー・シェフ10人に選出された実力者だ。
2015年6月には表参道に日本初上陸し、徹夜で並ぶ人もでるほどの話題となった。メディアでも多数紹介され、その後も国内外から訪れる人によって連日行列が続いたという。そんな注目を集める世界有数のペイストリーショップの、今について調査してみた!
柔軟な発想で作り上げられたクリエイティブなスイーツが話題
看板商品の「クロナッツ®」は、開業から売り切れない日はなく、日によっては、2時間で売り切れるときもあるとのこと。
実は、ニューヨーク以外では世界で初の出店なので、日本全国、さらには海外からの観光客に注目されているそう。開店当初は世界各国から押し寄せたお客が300名ほど並び5時間待ちになったのだとか。
ニューヨーカーも大好きなメニューのひとつが「フローズン スモア™」。スモアとはもともと、アメリカで人気のBBQデザートで、マシュマロとチョコレートをクッキーやクラッカーで挟んだもの。ドミニク氏はそれを新しいデザート「フローズン スモア™」に生まれ変わらせたのだ。もちろん、日本でも超人気商品だ。
スタッフがガスバーナーでマシュマロを炙ると、甘い香りが周囲に漂う。
中には、バニラの香りがしっかりと感じられるアイスクリームとサクサクとした食感のチョコクランチがたっぷり。温度差や歯触りの違いが楽しめるスイーツだ。焦げたマシュマロが香ばしく、甘みにアクセントを加えている。これからの季節、食べ歩きにもぴったり。
誕生したスイーツは70種以上!新しいスイーツを味わいたいリピーターが殺到
『ドミニクアンセルベーカリー』では、2015年6月のオープン以来70種類以上の新メニューが誕生している。ドミニク氏と東京のパティシエがアイデアを出し合い、約6週間から8週間ごとに新たなメニューが追加されているとのこと。いつ来ても新しいメニューがあるから、何度でも足を運びたくなるのだ。
取材当日もオープン前から行列ができていた。お目当ての商品を購入したいなら、やはり午前中が狙い目とのこと。並んでいると、試食用のスイーツが配られることもあるので、飽きずに待つことができそうだ。
左は、「ドミニクのクイニーアマン」から頭文字をとった「DKA」。ドミニク氏が自身の名前をつけるほど思い入れのある商品なのだとか。
外側はキャラメライズされており、カリッとした食感。中の生地はふわふわで、ジュワッと溢れる香り豊かなバターの風味をフルール・ド・セルという大粒の天然塩が引き立てる。
新商品の「パン オ トマト」は、真っ赤なルックスがまるでトマトそのもの! 中にはセミドライトマトやチーズが入っていて、ピザを思わせる味わい。バジルの香りがアクセントとなり食欲がそそられる。
2階のカフェスペースなら電話予約可能!並ばず座ってドミニクの世界観を堪能できる
実は2階では、カフェメニューだけでなく1階で販売している商品をイートインすることができる。2階席は、事前の電話予約も可能なので並ばずにゆっくりとペイストリーをいただけるのだ。ただし、製作工程に時間がかかるため、一日に約200個ほどしか作れない「クロナッツ®」は1階での販売のみなのでご注意を。
2階席なら、ゆっくりとマシュマロの花が開く「ホットチョコレート」もいただける。ビターなホットチョコレートに、甘いマシュマロを溶かして飲めば、ちょうど良い甘さに。溶かし方によって味が変わっていくのも楽しい。
現在、ニューヨークと東京のみで営業している『ドミニクアンセルベーカリー』。その注目度はまだまだ健在で、次から次へと生み出されるクリエイティブで驚くようなメニューが、人気が衰えない理由なのだろう。
<メニュー>
フローズン スモア 750円
ホットチョコレート 780円
パン オ トマト 290円
DKA 550円
※価格は全て税抜
※2Fイートインは1階商品のみチャージ料10%
DOMINIQUE ANSEL BAKERY(ドミニクアンセルベーカリー)
- 電話番号
- 03-3486-1329
- 営業時間
- 10:00〜19:00(繁忙期は9:00〜19:00)
- 定休日
- 定休日 無休
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。