有名ホテルの朝食は簡単に作れる! 6名のホテルシェフに教わる、贅沢モーニングレシピ

2016年06月25日
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有名ホテルの朝食は簡単に作れる! 6名のホテルシェフに教わる、贅沢モーニングレシピ
Summary
1.有名ホテルのシェフ6名が伝授! 贅沢な時間を演出する自慢の朝食レシピをご紹介
2.シェフが家庭用にアレンジしたレシピなので難しい工程もなく簡単
3.朝食には欠かせない卵料理も豊富! 栄養バランスのよい料理がラインナップ

ホテルの朝食といえば、非日常を味わえる贅沢なひと時。そんな幸せな時間が自宅で過ごせたら、おだやかな気持ちで1日のスタートを切れるはず。
そこで今回は、自宅でも簡単に作れるとっておきの朝食レシピをホテルのシェフに伝授いただいた!

<ホテルの朝食レシピ6選>
1.コンラッド東京「ウエボス ランチェロス」
2.ホテルオークラ東京「アイツマイター」
3.ホテルインターコンチネンタル東京ベイ「エッグベネディクト」
4.ホテルオークラ東京「パネクーケン」
5.ウェスティンホテル東京「オレンジ風味のパンペルデュ」
6.ホテルニューオータニ大阪「バニラソースのパンケーキ」


平日はバタバタと忙しい朝を過ごしている分、休日くらいはゆっくり過ごしたい。でも、ただダラダラと時間を過ごしてしまうのはもったいない!
気分が上がるおしゃれな朝食で優雅な時間を演出し、さわやかな1日を始めてみて。

1.『コンラッド東京』のシェフから教わるのは、ピリッと刺激的なメキシコの定番朝食

『コンラッド東京』のオールデイダイニング『セリーズ』でヘッドシェフを務める伊藤勝さんは、異なる国々のエッセンスを取り入れながら、独創性、個性、季節感をふまえたメニューを作り出す達人。
ここで教えていただくのはメキシコの朝ごはんの定番、トルティーヤと卵をピリっと辛いサルサで軽く煮込んだ「ウエボス ランチェロス」のレシピだ。
ハラペーニョの辛みとコリアンダーの香りで、朝から元気になれるパワーブレックファースト!

▼作り方
① 粗目のサイコロ状に切ったトマト・タマネギを耐熱のバットに広げ、塩を振る。120~140度のオーブンで12~15分ローストする。
② 粗熱をとる(ローストの際に出たジュースはとっておく)。粗熱をとった材料にハラペーニョを加え、ブレンダーにかける。
③ ハラペーニョが細かくなったら味を確認し、塩で味を調える。コリアンダー(パクチー)を加え、さらにブレンダーにかける。(コリアンダーはピューレ状にまではしない)
④ コリアンダーが荒く刻まれたらソースは完成。 ※冷蔵庫にて3日ほど保存可能。
⑤ 耐熱ストーブ(鉄製の器)にローステッドトマトソース、乾燥させたトルティーヤチップを入れ火にかける。ソースがグツグツ煮立ったら、中央に卵を入れる。
⑥ 卵白の周りの部分がうっすら白くなったら、オーブンに入れるか、蓋をして火を入れる。卵黄が固まらないうちに、火からはずし、器に移す。
⑦ お好みにより、サワークリームを絞り袋で表面に絞り、ワカモレ(アボカドやトマトを使ったメキシコ料理では定番のソース)またはフレッシュアボカドをのせ、コリアンダーを飾る。 ※熱々のうちにいただこう。

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2.『ホテルオークラ東京』の味を知り尽くしたシェフが作る、オランダ風オープンサンド

世界の賓客をもてなす『ホテルオークラ東京』のシェフ・小澤弘幸さんは、入社以来35年、格式高いホテル伝統の味と技を知り尽くしたベテランの料理人。
今回教えていただく「アイツマイター」は、オランダの代表的朝食でもあるオープンサンドで、『ホテルオークラアムステルダム』勤務時代に出逢った料理だそう。
とろりとした卵の黄身をソースとして使うので、目玉焼きを焼き過ぎないことがおいしく作るコツ!

▼作り方
① バターを常温に戻しクリーム状にし、マスタードとよく混ぜ、マスタードバターをつくる。(バターとマスタードは5:1の割合で混ぜる)
② マスタードバターを食パンに塗る。
③ 熱したフライパンにサラダ油を入れ、黄身が半熟の目玉焼きを焼く。
④ お皿にのせたパンに、ハム、とろけるタイプのチーズをのせ、焼きたての目玉焼きをのせる。
⑤ お好みのサラダを添えて完成。

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3.ポーチドエッグも失敗なし!とろ~り濃厚「エッグベネディクト」で味わう優雅な朝食タイム

“ヘルシー・ビューティ・フレッシュ”をコンセプトにライブ感あふれるブッフェスタイルを展開する、『ホテルインターコンチネンタル東京ベイ』内にある『シェフズライブキッチン』。
ここで腕を振るう佃勇シェフにご紹介いただくレシピは、女性なら誰もがテンションの上がってしまう朝食「エッグベネディクト」。
きれいなポーチドエッグを作ることが、上手に仕上げるポイント。レシピを忠実に守れば卵から余計な水分が抜けてきれいに仕上がるので、ぜひチャレンジを!

▼作り方
① マヨネーズに、卵黄・牛乳を加え、塩・コショウで味を調えてソースをつくる。
② 「ポーチドエッグ」をつくる。鍋にお湯を沸している間にボウルに水を張り、ザルを入れ、そこに卵を割ってザルだけ上げる(余分な水分をとる)。沸したお湯に酢と塩を加える。
③ そこへ卵をザルごと入れ、卵白の表面が固まったら火を止める。蓋をして卵黄が半熟になるまで余熱を入れる。鍋から取り出して水気を切り、形を整える。
④ ホウレンソウをバターで炒め、塩・コショウで味を調える。
⑤ フランスパンに④のホウレンソウを敷き、ポーチドエッグを乗せ、①のソースをかけて、220度のオーブンまたはオーブントースターで、焼き色を表面に付ける。
⑥ 皿に盛り付ければ完成。お好みで野菜を添えるとよりきれいに。

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4.サラダにもフルーツにも合う! 生地にヨーグルトを加えてつくるオランダ風パンケーキ

開業以来、日本を代表するホテルとして国際的にも高い評価を受け、多くのVIPを迎えてきた『ホテルオークラ東京』。1982年の入社当時から西洋・欧風料理を担当している塚本伸次シェフに教えていただくのは、開業50周年を迎えた2012年から提供しているオランダ風パンケーキ「パネクーケン」のレシピ。
ごく弱火でじっくりと焼くのがポイントで、気分によってサラダ風にもデザート風にも仕上げられるのが◎。

▼作り方
① 市販のホットケーキミックスに卵を割り入れよく混ぜ合わせる。
② 牛乳をダマにならないように数回に分けて入れ、その都度よく混ぜる。
さらにヨーグルト、溶かしたバター、塩1つまみを入れ、ホイッパーでさらによく混ぜ合わせる。
③ こし器で生地を漉す。(卵白の塊を取り除き、なめらかな生地に)
※時間があれば、一晩ねかせると、しっとりとした生地になる。
④ テフロンの大きめのフライパンを火にかける(ごく弱火)。そこへ約100ccの生地を流し入れる。
⑤ ごく弱火のまま2~3分、ひっくり返してさらに2~3分焼く。
⑥ 皿に焼いた生地を置き、お好みのサラダをのせ、生ハムを盛り付ける。
⑦ お好みのドレッシングを少しかければ完成。
 (※デザート風に仕上げるときは、チョコレートやハチミツ、フルーツ(バナナ・イチゴ・マンゴー)などがお薦め。)

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5.オレンジの香りが幸せな朝を演出するウェスティンホテル東京自慢のフレンチトースト

『ウェスティンホテル』東京の総料理長として、ホテル全体の味を統括している沼尻寿夫さんが教えてくださったのは、「オレンジ風味のパンペルデュ」。
フレンチトーストのことをフランス語でパンペルデュといい、今回はオレンジの香りを忍ばせたホテルのレシピを家庭用にアレンジしていただいた。
おいしさのコツは、パンを卵液に十分に浸すこと。中まで染み込むほどおいしくなるので、朝食で食べる場合は一晩漬けておくのがおすすめ!

▼作り方
① 卵、牛乳、生クリーム、オレンジジュース、グランマニエ(なければオレンジジュースを増やしても可)、グラニュー糖をよく混ぜる。
② ①の液をバットなどに移し、ミミを切り取った食パンを一晩漬け込む。
③ フライパンにバターを温め、十分に浸したパンを入れ、焦げ目が付くまで焼く。
④ お皿に盛り付け、オレンジとミントを飾れば完成。メープルシロップを添えていただく。

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6.モチモチ触感の生地に甘~いソース! 真っ白な表面が美しい、バニラ香るパンケーキ

『ホテルニューオータニ大阪』の総料理長として、ホテル全体の料理を監修している太田高広シェフ。
“こだわりのおいしい料理”の開発に力を入れているシェフにご紹介いただくのは、真っ白な表面が美しい、高級感あふれる「パンケーキ」。とろ~りソースから漂う甘いバニラの香りと、モチモチとした食感のパンケーキは相性バツグン!
バニラソースは少し冷ましてからかけると、見た目がきれいで、おいしそうな仕上がりに。

▼作り方
① ボウルに強力粉、ベーキングパウダー、グラニュー糖、塩、牛乳、卵、溶かしバターを入れて混ぜ合わせ、生地をつくる。
② フライパンの場合は、一度テフロンのフライパンをから焼きし、濡れ布巾の上に置く。
ホットプレートの場合は約150℃に設定する。
③ ②に①の生地をレードルを使って丸く流し入れる。気泡ができてきたらひっくり返し、更に裏面もじっくりと焼く。
※火は極弱火で。
④ 真ん中が盛り上がってきたらターナーで押しながら焼く(目安は片面2~3分程度)。
※焼き時間を短縮したい場合は蓋をするとよい。
⑤ 「バニラソース」をつくる。ボウルに強力粉とグラニュー糖を合せておく。
⑥ 手鍋に牛乳、バニラビーンズ(種とさや)、生クリーム、無塩バターを入れ、火にかけてひと煮立ちさせる。さやを取り除いたら、⑤に加える。
⑦ ⑥を再び鍋に戻して、弱火でスパテラを使い細目にかき混ぜながら濃度(とろみ)がつくまで火にかける。
⑧ ある程度濃度(とろみ)がついたら、裏漉しし、あら熱をとる。
⑨ お皿にパンケーキをのせ、その上からバニラソースをたっぷりかけて、マカダミアンナッツを飾れば完成。
※お好みで季節のフルーツを飾ると華やかに。

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いつもよりもちょっと贅沢な気分を味わえる、ホテルの朝食再現レシピ。華やかなメニューがテーブルに並ぶだけで、なんだか幸せな気持ちになる。

今回教えていただいたレシピは、家庭でも簡単に作れるよう、トップシェフが独自にアレンジしたものばかり。にもかかわらず、味もビジュアルもホテルさながらの出来栄えなので、そんな驚きを与えてくれるところにもシェフのホスピタリティが見える。

ゆっくりできる休日に作って、朝食やブランチに”非日常”を取り入れてみて。



【記事提供元】
プロから学ぶ簡単家庭料理「シェフごはん」