「パクチーは嫌いだから食べたことない」って、それほんと?
パクチーなんて食べる機会がないとか、『嫌いだから食べない』という人がいる。しかしそれは本当だろうか。日本人の大好きなカレーに欠かせない「コリアンダー」は、実はパクチーなのだ。コリアンダーは英語読み、パクチーはタイ語読みと言語の違いだけで、同じものを指し示す。私たちは、パクチーを知らずに口にしているのだ。
そこで、我々の食文化にこっそり浸透していたパクチーを主役に据えるレストラン、『ビストロパクチーズ』を紹介したい。
JR恵比寿駅西口から徒歩5分。2016年2月24日にオープンしたばかりの今年注目のビストロである。
店内は、パクチーのグリーン色が映えるようなナチュラルな木目を基調としており、電球の照明やカラフルなプレートが目をひく。パクチーは女性人気の高い食材ではあるが、男性らもこぞって足を運ぶという。
同店の料理は、女性スタッフが調理を担当する。「パクチーズにふさわしい最高のもの」と評するオーガニックパクチーは、千葉県の契約農家から直送されたものを使用している。市販のものとは比べ物にならないほど食べやすく、パクチー好きはもちろん、初心者にも自信を持って勧めたい自慢のパクチーだ。
サクサク食感のパクチーのフリットに病みつき!
同店で提供するパクチーは茎と根っこが太いのが特徴だ。その特徴を活かしたパクチー料理が「P根っ子のフリット」である。パクチーの印象がガラッと変わる一皿。特製のパクチーソースにつければもう箸は止まらないだろう。
プリップリのジャンボあさりとパクチーの相性は抜群
蒸したジャンボアサリ(ホンビノス貝)に有機パクチーがたっぷり乗った同店オススメの一皿。ニンニクの風味、唐辛子のピリ辛感がやみつきになる。上品な一皿、ぜひ楽しんでみてほしい。
ビールより美味しくなる不思議! パクチービールが想像以上においしいぞ!
パクチー専門店ということで、フードだけでなくドリンクにもパクチー入りのものがあった。
ジューサーで液状にしたパクチーをビールと合わせた一杯。苦い×辛いで、どんな味になるのか…戦々恐々としたが、口に含むと、あら不思議! ビールの苦みが和らぎ、パクチーの爽やかな香りが鼻を抜ける。カクテルみたいに飲みやすくなったのだ。
パクチー料理との相性も良く、ビールが不得手な人もぜひトライしてみてほしい。同店では、「とりあえず、パクチービールで!」が合言葉になることだろう。
GREEN冷麺でヘルシーに〆て!
同じく恵比寿にある『マサズキッチン』の鯰江シェフが監修したメニューもここで食べられる。その中の一つであるGREEN冷麺は、見た目のインパクトとは裏腹に、意外にもあっさりとした一杯だ。品の良い鰹出汁に、特製のパクチーペーストを溶かしながらいただく。ペーストはゴマ油がベースとなっていて、口当たりがまろやか。パクチーらしい香りを残しつつ、角を上手に丸くしている。パクチー料理を楽しんだ後は、GREEN冷麺でヘルシーに〆てみてはいかがだろう。
食後は、“コリアンダーはちみつ”をたっぷりかけたシャーベットでごちそうさま!
冷麺で〆ておきながら、デザートは別腹である。コリアンダーの花の蜜を吸ったミツバチから獲れるハチミツは、後を引く甘ったるさがなく、とてもすっきりとしたお味。柑橘系のシャーベットと相性も良い。
シャーベットを注文すると、コリアンダーのハチミツは別添えで提供される。スプーンにとって、そのままの味を楽しんでみてはいかがだろうか。コリアンダーのハチミツは1瓶からお土産用の購入も可能だ。
同店では、パクチーの味と香りを活かす調理方法、盛り付けを意識している。自慢のパクチーを主役に据える料理の数々にもうトリコである。お酒の種類も豊富で、一品ずつのボリュームもたっぷりあるので、男性の胃袋もきっと満足するはずだ。
パクチーファンも、食わず嫌いさんも、同店のパクチー料理を食べて、新たな食の扉を開いてみてはいかがだろうか。
(取材・文/カメイアコ)
【メニュー】
P根っ子のフリット 897円 ※P(パクチー)
ガーリック ジャンボあさり 989円
GREEN冷麺 989円
シャーベット コリアンダーはちみつ 389円
パクチービール 689円
コリアンダーはちみつ1850円(税込)
※ハチミツ以外の商品はすべて税抜(価格、メニューは変更する可能性があります)
ビストロ パクチーズ
- 電話番号
- 03-3711-5080
- 営業時間
- 18:00~23:30
- 定休日
- 定休日 日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。