常に流行の最先端を行くニューヨーク。近年は、「ウルフギャング・ステーキハウス」「ドミニクアンセルベーカリー」など、NY発の人気店が次々と日本上陸。舌の肥えた日本人にも受け入れられ、日本でも大ブレイクしているのが記憶に新しい。そんななか2020年に向けて再開発が進む品川エリアに、NYスタイルのフードホール・マーケット「SHINAGAWA DINING TERRACE」が7月15日にオープン。
NYでは、新たな食のトレンドを生み出す場所として、フードホールが大注目されている。日本の複合施設にありがちなチェーン店が集合するフードコートのようなものではなく、素材とおいしさはレストラン並みのクオリティだが、オープンな空間にすることでカジュアルに楽しむことができるのが人気の理由。テイクアウトもできるので、さまざまな人が気軽に出入りでき、1日中マーケットさながらの活気にあふれている。こちらのフードホールもそんなNYのトレンドの流れを受け、4つの異なる店舗が1フロアに集い、フード、デリ、カフェ、ベーカリー、ショップが融合している。
まずは熟成肉の進化系といっても過言ではない氷温熟成肉を提供する『CASUAL STEAK HOUSE RIB(カジュアルステーキハウス リブ)』。氷温熟成肉とは、0℃以下から凍る直前までの温度域「氷温域」で熟成する熟成方法のこと。最近ブームになっている熟成肉は、通常0~4℃に保たれた熟成庫で熟成しているが、食材を構成する細胞は、氷温状にするとアミノ酸や糖類をさらに蓄えるため、氷温熟成させた方が、うまみや甘みがグッと増すんだとか。しかし氷温熟成させるには、かなりのコストがかかるため、今のところあまり日本では流通されていない。しかしこちらのステーキハウスでは、氷温熟成肉を扱う専門店と直取引し、定期的に一定量を仕入れているため、低価格で提供することができるのだ。
レギュラーメニューとして味わえるのは、氷温熟成で約2週間熟成させた「トモサンンカク」や「ブラックアンガス肩ロース」。一口食べてみると、なめらかな舌触りで、たしかに肉の甘みが強い。熟成肉はクセがあって苦手という人も多いが、氷温熟成肉は全くクセを感じず、噛むたびにジュワッと旨みが押し寄せてくる。そのほか、限定の氷温熟成肉も随時登場するそう。またトウモロコシを丸ごと焼いたNYで大人気の「グリルドコーン」もおすすめ。メキシカン(チリ)やキャラメルメープルシロップなど、5つのフレーバーから選べる。ソムリエがセレクトする世界各国のワインも揃うので、アルコールとともに楽しんで。
【メニュー価格】
氷温熟成肉 US産トモサンンカク 100g~/1,800円~
氷温熟成 US産ブラックアンガス肩ロース 100g~/2,000円~
グリルドコーン/800円
※価格全て税抜
CASUAL STEAK HOUSE RIB
- 電話番号
- 050-3464-3861
- 営業時間
- ランチ:11:00~15:00(L.O.14:30)、ディナー:17:30~24:00(L.O.23:00)
- 定休日
- 無
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
一風変わった進化系ピッツァを提供するのは『PIZZA &TAPAS cibo(ピザ&タパス チーボ)』。見た目のインパクトがスゴすぎるとウワサになっているのがピザ生地を5枚重ねたミルフィーユピッツァ。その時期の旬の野菜と、パティやハム、サラミなどのシャルキュトリーをじゃがいもペーストで重ね、とろけるチーズをたっぷりとかけたダイナミックさは半端ない! 誕生日会などでオーダーしたらテーブルが盛り上がること間違いなし。
そのほか大きめにカットした朝採れの三浦野菜をたっぷりと盛り付けた、彩り豊かなバーニャカウダピッツァや、りんご3個分を丸ごとオーブンでローストし、シナモンをふりかけた、タルトタタン風のピッツァもおもしろい。イタリア産小麦と水、塩、生イーストだけで練り上げ、24時間発酵させたピッツァ生地は、モッチリとした食感で小麦の香ばしい風味を感じられる。彩り豊かなデリは常時10種類揃い、テイクアウトもOK。ランチは、選べるデリと本日のピッツァがセットになったお得なメニューもあり。
【メニュー価格】
夏野菜とシャルキュトリーのミルフィーユピザ/5,800円
三浦野菜のバーニャカウダピザ/2,800円
まるごとアップルのタタン風ピザ/2,400円
ランチメニュー デリから2品+本日のピザ/1,000円
※価格全て税抜
PIZZA&TAPAS cibo
- 電話番号
- 050-3490-8347
- 営業時間
- 月~金 ランチ:11:00~15:00(L.O.14:30) 土・日・祝 ランチ:11:00~16:00 月~木 ディナー:17:30~23:30(L.O.22:30) 土・祝日 ディナー:16:00~24:00(L.O.23:00) 日 ディナー:16:00~22:00(L.O.21:00)
- 定休日
- 無
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スペシャリティコーヒーストア『September roast coffee(セプテンバー ロースト コーヒー)』では、三軒茶屋の人気焙煎所「Obscura(オブスキュラ)」で焙煎したこだわりの珈琲豆を使った一杯が味わえる。
世界各国から買い付けた豆は、フルーティーなものやチョコレートのような甘い香りのものなど、香り豊かなものばかり。日替わりで珈琲豆をチョイスし、専用のドリップマシンで淹れたてを提供。店内で焼いたカンパーニュやデニッシュなどのパンも10種類以上ラインナップ。
【メニュー価格】
本日のコーヒー(ホット)/350円
エスプレッソ/300円
カプチーノ/430円
※価格全て税抜
September roast coffee
- 電話番号
- 03-6277-2629
- 営業時間
- 9:00~20:00
- 定休日
- 定休日 無
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世界のトレンドフードをセレクトしたショップ『KANDOU NIPPON real store(カンドウニッポン リアルストア』も利用価値大。世界各国から取り寄せたワインやビール、チーズ、シャルキュトリーなどが勢ぞろい。NYと同様、食のトレンド地として注目を浴びるポートランドで人気のフードも目白押し。日本ではなかなかお目にかかれないこだわりの食材やドリンクが揃うので、ここに行けば新しい食の楽しみ方を見つけられるはず。
エリア全体がモダンテイストな内装で統一され、落ち着いた空間が広がる「SHINAGAWA DINING TERRACE」。どの店舗もセンスが良く、カジュアルな雰囲気でついつい長居してしまいそう。今後は、ミュージックやライブイベントなどのワークショップや、ワイン・チーズについて学ぶことができるセミナーなどの体験型コンテンツも実施予定。ここから新しい食のトレンドが発信されていきそう。
KANDOU NIPPON real store
- 電話番号
- 03-6277-2629
- 営業時間
- 9:00~20:00
- 定休日
- 定休日 無
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
(取材・文/鈴木恵美)