ブルゴーニュのテロワールは突き詰めようとすればするほど複雑で矛盾だらけ。なるべくなら避けたいテーマなのですが(苦笑)、ひとつだけご紹介したいアペラシオンがあり、ここで取り上げることにしました。
さてブルゴーニュ、それもコート・ドールの土壌は、地質年代上、ジュラ紀にあたることは皆さんご存知だと思います。ジュラ紀といえば、映画「ジュラシック・ワールド」からもわかるように恐竜が地球上を支配していた時代です。
ところがその頃、ブルゴーニュは海の底でした。それもトロピカルな海。海中には有孔虫やウミヨリ、円石藻などが棲息していて、それらが死骸となった時に炭酸カルシウムを主成分とする殻が海底に堆積。石灰岩を形成します。その後、アルプス造山運動によって隆起したのが、今日のコート・ドールの母岩というわけです。
さて、、、
この記事にはまだ続きがあります
今すぐ続きを読む
プレミアム記事をすべて読むには、ぐるなびプレミアム会員登録が必要です